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148.良い意味で予想を裏切りまくり|映画感想⑥『ONE PIECE FILM RED』

ごきげんよう。
もう1ヶ月前の話になりますが、ONE PIECE FILM RED を観たので感想を記したいと思います。

ひとこと感想

原作はずっと読んでますが、劇場版を観たのは何気に初めてでした。

感想としては、「めっちゃ良かったし、良い意味で予想外の連続」でした。

ここからはネタバレ含むので、まだ観てない方はご注意ください。


誰一人「悪役」がいない作劇

まず、ここが予想外かつ、よかった所です!
最初てっきり、海賊を嫌うファン層を持つウタが、大海賊であるシャンクスの娘であることが判明したが故にヘイトを受け、それに乗じた悪役が出てきて、ルフィ達がそれと戦ってウタを救う…
そんなストーリーなのかなと思ってました。

全然違いました。

観た人はわかると思いますが、

全然違いました。

本編では敵であるビッグマム海賊団とか、ある意味ルフィ達にとって宿敵である海軍とかも出てきますが、彼らも各々の家族や使命のために動いており、かつ、本作中では共闘もしたりして、物語としての「悪役」「敵役」というのはひとつの例外を除いて存在しません。

そして、それだけだと大人向き、ドラマ重視に傾きそうなところを、この「例外」である魔王トット・ムジカがまたいい塩梅に劇場版ボスの挙動をしてくれるため、スカッとする活劇もちゃんと描かれるという寸法で、満足するとともに「すごいな」と思いました。

「本物ゴードンと本物FILM RED」という与太話

ところでこれを観る少し前あたりから、僕のTwitterのタイムラインには、「本物ゴードン」ないしは「本物FILM RED」というフレーズがちょくちょく流れていました。

これは何かというとつまりは与太話で、Twitter上や、そうでなければ酒の席とかでゲラゲラ笑ってそれで終わり、みたいな話です。

要は、ワンピースの映画と聞いてイメージするのはこんなキャラ造形やこんなストーリーだよね、っていうネタ。

この手の与太話をあんまり掘り下げるのも野暮なので、もし気になる人がいたらこの辺のまとめを見てみてください。

ホント、むしろゴードンさんが本物ゴードンだったらね。。。

ウタというキャラクター

あと、印象深かったのはウタのキャラクターです。

そもそも、劇場版ヒロインかと思いきや、ヒロインであると同時にラスボスでもある(しかも、それが序盤から開示されてる)というのもなかなかの予想外でした。

あと、個人的に驚きだったのは、ゴードンがエレジア王国崩壊の真相を告白するシーンです。

平凡な作劇なら、ここでウタが真相を知って翻意するか、少なくとも揺らぐであろう場面。

そこで、実はウタはとっくに真相に気づいていた、という…!
「今更真実を知ったところで、止まることなんてできない」というのを、作中の過去でもう済ませている、というのは、深いなー、と思いました…!

そして、ラスト、ルフィとの最期の会話が切ない…!

いつになく静かで大人なルフィの反応が胸にきました。

あとやっぱり、作中通して、
「負け惜しみ~」がめっちゃ可愛かったです。


ワンピ初見勢の反応

ちなみに今回のこの映画は、
アニメをほとんど見ないし、ONE PIECEのことはなんとなーくフワッとしか知らない
という友達と観に行ったのですが、それでも全然面白かったそうです!
100巻を超える大長編の、しかも何作目かになる劇場版で、これはなかなかすごいことな気がします。

Adoの凄さ

あと、最後になっちゃいますが、この映画の魅力の大きな要素のひとつが、Adoさんのうたう歌だったと思います!

映画館という設備によるブーストがかかっていたのは否めないですが、ともあれ圧巻の歌唱力でした!

錚々たるメンツによる、それぞれテイストの異なる楽曲も最高で、ホントにこの歌たちあってのFILM REDだと思います。

後日、この映画のことを「AdoのLIVE映画」などと揶揄する声もあると知りましたが、ほんとひねくれたやつはしょうもねえこと言うな、と思います。

とはいえ、僕ももともとは割とそっち寄りというか、流行ったものを斜に構えてみる、という傾向がありました。

百歩譲って、実際に観た結果、否定的な感想を抱くなら仕方ないですが、噂話やネットの風評だけを見て批判や批評をするというのは、ちょっと相当ダサいと思うので気をつけていきたいところです。

それはさておき、映画はまだまだ公開中らしいので、もし未視聴かつ気になる方は、ぜひ劇場に足を運んでみてください♪

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