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認知症の人への接し方ってどうするといいのだろうか


認知症の人への接し方は医療者や介護者の人でも迷う場合が多々あります。
また、余裕がない時などは上手に対応できないことも増えるでしょう。
認知症(特にアルツハイマー型では)記憶の障害で物事や日時などは
忘れているのですが、その時体験した感情は覚えていると言われています。
そのため、『負の感情』を認知症の方が抱いた場合、
その『負の感情』だけが残ってしまうことになるのです。

お互いに気持ちの良い関係性を継続できるように、
家族も医療者も気をつけることが可能なポイントをあげていきます。

  1. 否定せず補う

    • 認知症の方が「昔、海に行ったことがある」と話すと、「海に行ったこと、素晴らしいですね。どんな風景が印象に残りましたか?」とお尋ねいたします。

  2. 季節を感じる話題

    • 認知症の方が窓の外をご覧になると、「外の景色、きれいな季節ですね。春は花が咲く季節です」とお話しします。

  3. 相手の言葉を繰り返す

    • 認知症の方が「お花が好きです」と話すと、「お花が好きなんですね。どんなお花が一番好きですか?」と尋ねます。

  4. 愛を持って

    • 認知症の女性に対して、「あなたのご家族について伺ってもよろしいでしょうか?ご家族のことをお聞きするのがお好きです」と聞いてみましょう。

  5. 尊敬を持って

    • 認知症の男性に対して、「お仕事のご経験について伺えたら嬉しいです。尊敬されるお仕事をされていたことでしょう」とお話しします。

  6. 待つこと:

    • 認知症の方の返事を急がない、気長に待つことです。難しい時もありますが、その際はまずはしっかりと説明しましょう。イメージとしては、いつもより2呼吸ほどは待つイメージです。

  7. 子供扱いをしない

    • 認知症の方が物事を理解しにくい場合でも、子供扱いせず、丁寧に説明します。例えば、「これは電話です。大切な方とお話しするための道具です」とご説明します。

  8. 丁寧な言葉使い

    • 認知症の方に対して、常に敬意をもって「お手伝いさせていただきます」とか「ありがとうございます」といった丁寧な言葉を使います。

  9. 文字・ジェスチャー

    • 体温を測る際、数字を書いた紙をお見せしながら、「体温を測りますね」とジェスチャーで説明します。

  10. 絵・触れて伝える

    • 絵や写真を使って、ご家族や友人についてお話しします。また、手を握って安心感を伝えます。

  11. 声かけを積極的に

    • 認知症の方がいる場所に行く際、「こんにちは、元気ですか?」と声かけてコミュニケーションを始めます。

  12. 感情に共感する

    • 認知症の方が悲しい表情を見せたら、「どうしましたか?お話ししてもいいですか?」と共感の意を伝えます。

  13. 趣味について尋ねる

    • 認知症の方の趣味に興味を持ち、「趣味のお話しをお聞きできればと思います。何か楽しいことがありますか?」とお尋ねします。

  14. 共通の体験を振り返る

    • 認知症の方と共通の体験や思い出についてお話しします。「昔、ピクニックに行ったことを覚えていますか?」と。

  15. 笑顔で接する

    • 笑顔をお見せし、「一緒に楽しい時間を過ごしましょうね」と認知症の方に向かって前向きな姿勢で接します。

  16. 優しくわかりやすい声で、補聴器使えたら使う

    • 怒鳴るような声、大きいだけの声は可能な限り避けましょう。優しく、わかりやすい声で。補聴器も可能な限り使いましょう。


偉そうなことを書きましたが、忙しい日々などで上記を
全て達成することは難しいですよね。
ただ、上記のようなポイントがあることを知った上で
可能な範囲で取り組んでいくことが、相互のためには良さそうです。

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