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100年の孤独/放哉に想う〈Vol.21〉 小豆島南郷庵を偲ぶ

墓地からもどつて来ても一人

尾崎放哉全句集より

小豆島土庄町に放哉の墓を訪ねました。
放哉終焉の地となった西光寺南郷庵は今、尾崎放哉記念館となっています。同記念館を扇の要に平地から高台へと共同墓地は西に広がり、その中腹辺りの一角に放哉の墓石はありました(写真)。

墓前にはワンカップの日本酒が3本と缶ビール1本、しおれかけた花と松葉が添えられていました。
そして放哉の句にならい、墓のうらに廻ってみました。

                                      墓石裏面

記念館配布の「放哉さんのお墓案内図」説明文にはつぎのように書かれていました。

〈墓石裏面〉
居士ハ鳥取市の人尾崎秀雄
某会社の要職に在る事多年
後妻と財とを捨て托鉢を
以て行願とす 流浪して此島
に来り南郷庵を守る 常に
句作を好み俳三昧に入れり
放哉ハ其俳号也 享年四十二


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