【映画鑑賞】チャッピー CHAPPIE (吹替版) レビュー
――犯罪多発地区、南アフリカのヨハネスブルグで、警察が犯罪対策用にロボット警官隊――スカウトを採用し、犯罪は激減。そんな中で開発者のディオンは兼ねてからの夢であった感じ、考え、成長するAIをスカウトに搭載してしまう。だが、とあることからギャングに攫われたスカウトはそこで名前をつけられる。『チャッピー』と。チャッピーはギャング式の生きる術を学び成長していくが、彼の余命はたった五日間しかなかった。
今回鑑賞しましたので、「チャッピー CHAPPIE」です。
個人的には面白い作品でした。以下レビューでネタバレ注意です。
人型ロボットが活躍するヨハネスブルグを描いた作品で、監督は「第9地区」を手掛けたニール・ブロムカンプ監督。
内容はSFのようでSF感は薄いように感じますね。ロボットは量産型のような感じで高い身体能力を見せますが、飛べる訳でもなく車に轢かれて壊れるという超劣化アイアンマンプロトタイプみたいな感じです。
ただ、量産型で、実際にロボット兵士がいたらこんな感じなんだろうな、という変なリアリティはあります。
特に序盤でのギャングたちとの戦闘ではロボットということを活かして、ロボットを盾にしたり、建物内には先頭で突入させ、人間の被害を少なくするシーンは量産型ロボット好きにはたまらない細かい演出が多かったです。
チャッピーとの触れ合いシーンは徐々に成長していき、特にチャッピーを攫ったギャング三人が良いキャラをしています。母親役のヨーランディ、なんだかんだ優しいアメリカ、チャッピーを利用したいニンジャ。三人ともチャッピーの成長に関わっていきます。
というかこの三人がチャッピーの周りにいるせいで、勝手にギャング風な成長をしていきます。
それでも善悪に悩むチャッピーの姿は可愛く、愛おしく思えます。
たぶんチャッピーの描写が多いのでSF感が薄いのかもしれません。
もちろん、敵との戦闘シーンがあるのですが、相手は巨大ロボットで、チャッピーたちを襲うのですが、そのシーンでチャッピーがロボットというところをあまり活用していないようにも見えました。
敵を制裁するシーンもチャッピーが生身の人間をぼこぼこにするので、なんだか戦った感じが薄いところもあります。
考えさせられる映画でしたが、盛り上がりがなんかよく判らないところもありますね。
ただ、ラストシーンなのですが、ニンジャが履いているズボンのデザインがあまりにもあれなんですよ。
ズボンにカタカナで「テンション」っと書かれているのですから。
なんですか、テンションって、凄い感動して真面目なシーンのはずなのに、このズボンのせいで笑いが止まりませんでした。
なんですか、テンションって。
とにかくラストシーンのテンションのせいで笑ってしまいましたが、終わりは人によってはバッドエンドとも呼べるかもしれませんし、謎の後味を残していきます。
あと、アメリカの扱い・・・と思ってしまいます。
かなり人を選びますが楽しめる作品とは思いますので、もし良ければご鑑賞ください。
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