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【ギアレビュー】超軽量&見え方もストレスなし!「NOBLEX SightⅡ Plus」を使ってみた

『狩猟生活』編集部が、気になる狩猟ギア&ウェアをピックアップ。今回は小型ドットサイト「NOBLEX SightⅡ Plus」を試してみました。

SightⅡ Plusのボディはhigh-strength steel(高強度鋼)にアノダイジング処理している。一般の大気条件はもちろんのこと、 塩水雰囲気下での耐蝕性能に非常に優れている。
数あるドットサイトのなかでもSightⅡ Plus の25gは非常に軽い。
ボタン電池CR2032 を1個使用。3 年たってもバッテリーが切れていなかったという話もあるので、猟期前に交換しておけば1 シーズンは余裕だ

重量25g の明るいドットサイト

 ドットサイト(ダットサイト)は、スコープと比べると非常に軽量で小サイズなのが最大のメリットだ。それにアイアンサイトでは照星・照門をしっかり合わせた据銃をしなければ狙い通りに弾がいかないが、ドットサイトは標的にドットを合わせればよいので、入門者はもちろんのこと、高い倍率が必要ではない林内のシカやイノシシを撃つベテランにも選択されている。散弾銃でスラッグ弾を使って大物猟をする本州のハンターにとっては近距離の獲物に高い倍率は必要ではなく、素早い据銃と広い視野の確保が優先されることからドットサイトのほうが好まれているのだ。

さて、NOBLEX のSigh t ⅡPlusはドットが異なる3.5MOAと7.0MOAの2モデルがある。前者はドットが小さいので長距離射撃や精密射撃におすすめで、後者はドットが大きいので近距離や移動標的を狙うのに向いている。レンズ内部には反射防止の特別コーティングが施されており視野もクリアで、周囲の明るさに応じて自動でドットの明るさを調整する機能をもつ。

SightⅡ Plus(3.5MOA)を持ってみて実感したのは非常に軽量なことだ。重量はわずか25g。山を歩いての大物猟では、スコープ(500g 前後)を搭載した時と比べて1日歩きまわったときの疲労度がきっと違うだろう。個人的な感想だが、レンズを通して対象物を見るとややコントラストが上がって見える。朝夕や曇天などの低光量の環境でも肉眼とそれほど変わらない印象であり、日中の暗い森の中でも見え方にストレスを感じなかった。

3.5MOA は遠距離や精密射撃に向いている。
Sight Ⅱ Plus は低倍率(1.07 倍)で広い視野を実現し、サイトから獲物を外しにくい。
ドットサイトは両目を開いて狙うのが基本
本体のほか、付属品はM3 ×8ネジ2本、アレンキー(六角レンチ)、調整用ドライバー、微調整スケールディスク、保護用のキャップ、ボタン電池(CR2032)、専用クロス、取扱説明書 /
価格:69,300円
銃に装着するには別売りの専用のウィーバーマウントなどを使う。 写真は、20㎜のベースにSightシリーズを取り付けるためのマウント。ピカティニーレールに取り付けられる/
価 格:22,000円
ゼロポイント修正
スケールディスクと付属のマイナスドライバーを使って行う。
NOBLEX SightⅡPlusの調整は、1目盛りで100ヤード(約91.4m)先で1インチ(約2.54㎝)、
50ヤード(約45.7m)先で0.5インチ(約1.27㎝)変化する
ドットサイトの調整方法
ドットサイトやスコープなどの光学照準器はしっかり調整をしておかなければ付ける意味がない。そこで、射撃場で50mや100mなど任意の距離でしっかりゼロインしておいて、狙った所に弾が飛んでいくようにしておこう。
銃を依託して最初に撃った数発が左下方向に着弾する傾向があったので、
ドットサイトのドットを最初の位置よりも左下に移動させることで
集弾を的の中心に近づけることができるようになる
イラストではドットの移動方向がわかりやすいように、
移動前後のドットの位置を大きく描いているが、
実際はわからないくらい微妙な調整を行なっている

問い合わせ:サイトロンジャパン☎03-6908-3327
URL:https://www.sightron.co.jp


※当記事は『狩猟生活』2022VOL.12「ギアレビュー」の一部内容を修正・加筆して転載しています。データは2023年3月28日現在のものです


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