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私が無痛分娩を選んだ理由


6/10 多分人生最後の出産をした。
私はこの出産を、麻酔を使用して出産時の痛みを軽減する「無痛分娩」にしようと最初から決めており、結果望み通りの出産になった。


先進国では多く取り入れられている麻酔を使用しての無痛分娩という出産方法は、日本では全出産の6%程度と言われている。
それ故、名前は知っているが実際どうなんだ?と疑問に思う人も多いだろう。
無痛分娩と言っても、病院によって取っている形式は様々だ。

〇呼吸法、精神予防法(ラマーズ法)、アロマテラピー、水中分娩…といった、分娩時の痛みを麻酔以外の方法で和らげる方法
〇陣痛が自然に来るのを待ってから麻酔を打つ方法
〇陣痛を促進剤で誘発して麻酔を打つ方法


私が選んだのは ⚪︎最初から麻酔 で、胎児の成長具合で出産日を決め、促進剤を入れて陣痛を誘発し出産する方法だった。



何故、1回目は普通分娩で産んだのに2回目は無痛分娩を選択したか、疑問に思う人もいるだろう。

理由は幾つかある。
一番大きい理由は、コロナの影響だ。

我が家は、双方の両親と新幹線で2時間離れており、かつコロナの影響で1年ほど会っていない。
それ故、頼る相手は夫しかいない。
いつどんな状況になるか分からない中、まだ5歳の上の子をどうするか?というのは非常に大きな問題だった。
一緒に入院できればよかったのだが、産院は一切立ち入り禁止。できれば妊婦だけで来てくださいと早々に通告されていた。

そんな状況なので、マンパワー不足を補う為に計画無痛分娩を選んだと、長々と書いてはいるがこれは建前である。


これを見てほしい。

1位.頭蓋骨に穴を開けたとき
2位.出産
3位.豊田真奈美戦でフェンスにぶつかり膝の骨が見えたとき
4位.クワが頭に刺さって大流血
5位.アジャ・コングの裏拳


これは、元プロレスラー北斗晶の「人生で痛かった瞬間ランキング」だ。
驚くべきことに、2位に出産がある

しかも、いつ終わるか分からないから1000発殴られた方がマシだと当時を振り返ってコメントしている。


このように、出産はアジャコングの裏拳より痛い
しかもそれが何時間も、何度も続く痛みを、アジャコングの裏拳以上の痛みを喰らうのだ。




いいですか?
いいですか、みなさん!!




一般人は、アジャコングの裏拳を我慢する必要はないのです!!!!





ちなみに、1回目の出産は呼吸法で痛みを和らげる、という形式を取っていた。その経験をもって断言する。


呼吸でアジャコングは倒せない。



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そんな無痛分娩の当日の流れはこうだ。
工程が多いので箇条書きし、痛みの強さの単位はアジャコングとする。



⚪︎指定された日時に産院に到着
⚪︎出産用の服に着替えて、体の中を空っぽにするために下剤を入れ、トイレとお友達になる。
⚪︎出て来れたら水分補給の点滴(以降、医者の許可が出るまで口からの水分補給禁止)
⚪︎内診して全然子宮口が開いてなかったのでバルーンを入れる(痛いがアジャコングの裏拳は程遠い)
⚪︎麻酔・促進剤注入。
⚪︎促進剤が効くまでひたすら歩く
点滴のチューブが絡まって動けなくなる

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(スン・・・・)


⚪︎生理痛っぽい痛みが出てきたら分娩台へ
⚪︎分娩台で子宮口の確されたら痛かったので麻酔追加
⚪︎子宮口全開になるまで待機
⚪︎暇になったので寝る
⚪︎生理痛っぽい痛みが強くなってきたので麻酔追加。
⚪︎全然進んでないから医者が破水させる(痛くない)
⚪︎次第に痛みが強くなってくる
痛さレベル:アジャコングの影がちらつき始める

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⚪︎8㎝開いてきたので夫を召喚(コロナ対策でギリギリまで病室に入れない為)
⚪︎生理痛っぽい痛みが断続的に強くなってくる
→痛さレベル:アジャさん、存在感を増す


⚪︎子宮口全開。生理痛っぽい痛みに合わせていきむよう指示される。
⚪︎強めの生理痛っぽい痛み。多分1人だったら布団で転がってるが、分娩台なので身動きできず。
痛さレベル:アジャさん、入場


⚪︎痛みに合わせて呼吸してると、あからさまに一番狭いところに突っかかる感じ
⚪︎痛い時は生理痛MAX   痛くない時は全く痛くないを繰り返し
痛さレベル:オラつき始める



⚪︎赤ちゃんの肩が引っかかる
痛さレベル:アジャさんが目の前でウロつく

⚪︎なかなか出て来ない赤ちゃん
痛さレベル:まだウロウロしてる

⚪︎まだ出て来ない
痛さレベル:ちょっと裏拳の準備をし始める


⚪︎頭が出た!

⚪︎出産!!!






当然のことながら、無痛分娩は普通分娩より費用がかかる。
病院によって値段は差があるので一概には言えないが、私のかかった産院では18万円ほど。

高いと取るか、安いと取るかはその人次第だが、私は断然この値段は安いと思った。




なぜって……



アジャコングには(終了


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