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雨とともに…。初夏のジャム旅


去年と同じく7月初旬、岩手県盛岡市のサンファームさんを訪ねた。

赤スグリとラズベリーは旬が短くスケジュールを組むのに苦労した。

すでに山形、沖縄で弾丸「ジャムの旅」を続けていて結構疲れも溜まっていたが、旬のこの時期は見逃せない!

過去2回、盛岡に来たけど毎回「盛岡冷麺」なるものを食べていない…。

行くしかないでしょ!

東京から盛岡までの長距離運転だったが、農園に着いて生産者の吉田夫妻やスタッフの方々、そして赤〜く実っている赤スグリとラズベリーを目にすると、疲れていることなんて忘れるのだ。

みなさん元気そうだし、果実もいい感じだ。

Jeepで到着!
眩しいね〜
これもスグリ!ほんとに綺麗!
さくらんぼの仕分け作業で大忙し。
美味しいそう〜!


ラズベリーには思い入れがあって、以前投稿した記事も読んでみてください。


赤スグリ、ラズベリーの収穫は重労働なのだ。

なぜかって?

果実が小さいからだ。

例えば大きなグレープフルーツ10kg収穫するのと、小指の先ほどしかない小さなラズベリー10kg収穫するのとでは、かかる時間が数倍違う。

気合い入れていくか!

8時間運転してきたけど、到着したらすぐに収穫に入る。
でも宝石のような果実にテンション上がってるから全然元気なのだ!

赤スグリ5kgに1時間半、ラズベリー2,5kgに1時間半かかった。

生い茂った草木の中に宝石のように輝く赤スグリが隠れている。

「もうないかな〜」

と思ったらたわわに実った赤い果実が顔を出す。

ラズベリーもそうだ。

「見つけた!」

手を伸ばすとチクっとトゲにやられる。
去年も収穫したのに。
なぜ半袖着てきたんだ…。

見つけた!
美人さん
柔らかくて口の中でとろける!


生産者の吉田夫妻とはもう長いお付き合い。
今回の盛岡でのジャム作りも2回目とあって、ほぼ「放置プレイ」であった。
この時期はさくらんぼやブルーベリーの収穫でも忙しいからね。

でも僕にとってはそれがなんだか嬉しい。

信頼してもらっている、受け入れてもらっていると感じることができる。

毎度のようにテントを車に積んできたが、毎週の旅の疲れもあって今回は急遽ホテルで泊まることにした。
しっかり休もう…。


翌日の早朝からジャム作り開始!

収穫も時間かかるけど、下処理もこれまた時間がかかる…。
柑橘ほどではないけれど…。

赤スグリとラズベリーの種を除いて果汁を抽出、最小限の火入れで綺麗な色と新鮮な香りを生かすのだ。

お菓子やデザートにラズベリーを使う場合は、種の食感がいいアクセントになる。
でもジャムのみを味わう時、僕はこの種がちょっと苦手だ…。

必ず歯につまる。(歯並び悪いからか…)

だから今回は種を除いたクリアなジャムに仕立てた。

いい感じだ。

キュンとした酸味がこの暑い時期の体に沁みる。

薔薇の花びらも入れてみた


仕込みがほぼ終わった夕方、山形はとんでもない夕立になった。
すんごい雨とカミナリ。

初夏のジャムの旅で山形、沖縄、岩手と巡ってきたが、すべての土地で雨に見舞われた。
まあ、時期が梅雨だからね…。

山形では終始しとしと降る雨。
テント内での雨音が心地良かった。

沖縄ではせっかくのバーベキュー中にとんでもないゲリラ豪雨で全身びしょ濡れ。
それでも生産者さんと大笑いしながらお酒を楽しんだ。

岩手の雨は旅を終える安堵感に浸りながら、安全な屋内から雨を見ていた。
同じ雨でもその時々で感じ方が変わるものだ。

雨ってネガティブに捉えがちだけど、自分の中では心をリセットしたり、自然の香りを感じることができたりして、結構ポジティブに感じることが多い。

絶景が望める晴れの日の登山もいいけど、雨霧で包まれた幻想的な登山も嫌いじゃない。

ネガティブな物事も、自分の見る角度によってはポジティブに変換できると日々思っている。

初夏のジャムの旅の思い出に浸りながら、東京までの長距離運転が心地良かった。
秋はどこへ行こうか。楽しみだ。

あっ!
今回はやっと盛岡冷麺食べました!
旨かった〜!

盛岡冷麺。旨し‼︎

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