旅するsyungiku

落語家 古今亭駿菊です。 現在フリーで活動中。 「旅する落語家」としてあちこちで落語を…

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落語家 古今亭駿菊です。 現在フリーで活動中。 「旅する落語家」としてあちこちで落語を NOTEは高座では話さない心の声を綴っています。

最近の記事

江戸時代にコロナと酷似した状況があったのに

猛威を奮ったコロナも未まだ衰えをみせない現状ですが、人間(特に日本人)の辛抱強さが、 少しづつですが底力を見せてきているのではないかと思っています。 でも不思議に思うのは、この我慢強い日本人のメンタルがいつ頃から形成されてきたのか を考えて文献を調べていく内に、100年前に世界で猛威を奮ったスペイン風邪よりも更に 昔に日本中で大流行をした「麻疹(ましん)」との長きにわたる闘いに何か要因があるのでは ないか?そしてその経験から生み出された知恵について、医療を扱った落語や小噺から

    • 5月になりました

      〜初夏ですね、着物と落語の衣替え(ころもがえ)〜 早いものでもう一年の半分、5月になりましたね。 梅雨前までの一年で一番過ごし易い、いい季節がやってきますね。 落語の方でも冬、春のネタから夏っぽい噺の準備をし始めるそんな時期の 落語と着物の衣替えとその歴史のお話しをさせていただきます。 〜季節の考え方、紋日(もんぴ)と言う区分〜 季節といえばいわゆる春夏秋冬、一年を四つの季節に分ける考え方が一般的ですが、この四季が 出来た原因は実は結構科学的な根拠に基づいているんです

      • はーるになれば、らーくごを聴いて〜♪

        令和四年、今年も早いものでこの原稿が皆様のお手元に届く頃には3月、春を迎える頃になっていると思います。この原稿を書いているのはまだ2月のあたま、蔓延防止の措置が延長される直前といった所です。コロナもいよいよ最後のヤマなのかなとも思いますが、本当に結果は3月中なのかも知れないですね。 我々噺家も長い冬眠の季節をようやく抜けられるのではと、先々の予定を企画立案しながら、冬眠明けの活動を夢見ている毎日です。 そうなると頭の中に浮かぶのは復活1発目に何を高座に掛けようかという事、

        • のんびり!ぼんやり!

          この冬はたくさん外でお茶したなぁ。

        江戸時代にコロナと酷似した状況があったのに

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          空の写真

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          蕎麦好きが高じて^_^色んなレシピを試しています。

          蕎麦好きが高じて^_^色んなレシピを試しています。

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          襲名トラブルを避けるために

          皆さままだ記憶に残っていますでしょうか?

          有料
          200

          襲名トラブルを避けるために

          落語界に就職?

          3月といえば、卒業シーズン。 巷では卒業を迎える小学生、中学生、高校生、大学生を見かける季節ですね。それぞれが新たな学び舎に、または職場へと希望を胸に巣立っていきます。そんな若者の姿を見かける事は、なにやら晴れがましく心に中で 「がんばれよ!」と声を掛けてあげたくなるもんですね。 そして落語界にも、夢を叶えるべく大いなる野望を胸に日本中から飛び込んで来る季節でもあるのですね。本来落語家になるのにいつの季節がいいというのは無いんですが、この時期に人が増えるということは、やはり

          落語界に就職?

          襲名でのトラブルを避けるために

          皆さままだ記憶に残っていますでしょうか? 芸能ニュースなどで話題にのぼっていた落語家の襲名(しゅうめい)問題のこと。今回は落語家の一門や襲名について分かりやすくお話しさせていただこうと思います。 この時に問題になったのは、落語円楽党に所属している 三遊亭好楽師匠が弟子の好の助(二つ目)の真打昇進に当たり、 自分が二つ目時代に名乗っていた林家九蔵(はやしやくぞう) の名をを継がせようとしたところ、林家正蔵師匠ならびに 正蔵師匠の母親の海老名美どり(故林家三平夫人)さんより 「

          襲名でのトラブルを避けるために

          現在、芸人の数は過去最多人数に

          平成30年3月現在、きっと今までの日本の演芸史の中で、 落語、漫才、マジック等々の芸人といわれる人の数が 過去最高に多く存在しています。各芸能事務所には お笑い養成コースがあって、毎年千人単位で芸人志望の 若者が、夢を叶えるべく日々研鑽しているんです。 では落語界はどうなのか?私は入門した頃の落語界、 時代はバブルの終わりかけで、景気が良かったせいもあり 落語家になろうという若者は少なかったんですね。 1年間に弟子入りをしてくる若者の数は少なくて、 落語協会で3人〜4人、芸術

          現在、芸人の数は過去最多人数に