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2023年2月の外食web検索マーケット(飲食店の為のwebマーケティングデータ)

ちょっと半月経ってしまいましたが、先月のマーケット状況についてです。都内では検索ボリューム自体は、コロナ前のレベル近くまで回復してきました。しかしながら、依然人流は1月から横ばい、売上は以前のレベルに戻らないといった感じです。
 ネット予約が増加しているといったニュースも見かけるかと思いますが、以前よりもフラッとお店に入ることがへり、事前にお店をチェックするといった習慣が浸透してきていることから、検索回数が増えていますが、需要が増えたという事ではないので、売上にはつながってきていないというのが現状でしょう。
 その中でも売上を上げていくことを考えると単純で、検索時にお店の情報がキチンとヒットするという事が必要だという事が分かります。もちろんその表示される内容も重要なのですが、そもそも情報が掲載していないお店が非常に多いと思っています。お客様が情報を積極的に集めていたとしてもお店側が情報を発信していなければ、受け取ることができないといった単純な構造です。まずは、様々な媒体に情報を発信することから始めましょう。

◎まとめ

【2月の東京ターミナル駅と繁華街の人出(3/12まで)】

・全体としては、回復しているといった感じはなく、ほぼ横ばいといった雰囲気です。

・ターミナル駅(15時)は昨年10月くらいのレベルで1月からほぼ横ばい。

・繁華街(21時)はエリアによってばらつきが出ている。
 歌舞伎町、池袋は昨年10月レベルで横ばいで推移、銀座・六本木は昨年8月レベルくらいまで減少し、かつ微減トレンド。

【ターミナル駅(15時】】

【繁華街(21時)】

【業態系ワード】

・検索ボリューム自体は、『居酒屋』もコロナ前のレベルに戻りつつあります。
・一方で『居酒屋』の売上は7~8割程度しか戻ってきていないといったGAPが生まれています。

・フラッと入店することが減り、事前に必ず検索するといった人が増えているのだと考えられます。

・また、検索媒体の分散も起きており、様々な所への情報露出の重要度が増しています。


【利用シーン系ワード】

【コロナ前2019年2月対比】

・利用シーン系ワードもディナーを除いて、ほぼコロナ前の水準に戻ってきているといえます。

・一方でこちらも人出や売上を一致していない面があり、お店に行く前の事前検索するシーンが増えている事を示唆していると思います。


【グルメ媒体系】

【コロナ前2020年2月対比】

・どの媒体も減少したまま、横ばいで推移。

・伸びてくるかと思われていた『一休』も接待シーンの復活がないこともあり、横ばいになってきている。

・いずれにしろ検索シーンでグルメ媒体指定で検索する人は減少している。

・今後Google以外での検索方法が台頭してくるとグルメ媒体を通じての新規集客は難しくなっていくだろう。
 →今のうちから、店舗からの情報発信をしておくことが必要でしょう。


0.1月の東京ターミナル駅と繁華街の人出(2/5まで)

・ターミナル駅(15時)

・繁華街(21時)


1.業態系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)


Googleトレンド(期間2012/1/1~2023/2/28 2023/3/16に取得)
【業態系ワードの推移比較】(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)

『焼肉』、『寿司』といった専門食事系ワードは、ジグザグしながらも傾向としては微増トレンド。一方で『居酒屋』『イタリアン』『バル』等の飲みが絡むようなワードは、回復してきているが以前のボリュームに戻る前に頭打ちしそうな動きをしています。

【ワードボリューム昨年同月対比】

昨年対比では、どのワードも順調に回復しています。

【コロナ前2019年2月対比】

2019年2月との比較では、数値上『居酒屋』ワードも同レベルまで戻してきているエリアもあるが、スマホや検索の浸透が進んでいることを考えると検索ボリューム全体に対しての比率としては減少していると言えるでしょう。

また、検索ボリュームの戻りに対して居酒屋の売上の戻りが悪いです。恐らく以前のようにフラッとお店に入ることが減ってきており、来店前に検索をして、いくつかのお店の比較を行っているのでしょう。

2.利用シーン系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)

Googleトレンド(期間2012/1/1~2023/2/28 2023/3/16に取得)
【業態系ワードの推移比較】(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)
『ランチ』『ディナー』ワードの戻りが若干悪いですが、全体的にはコロナ前の水準に戻ってきたと言えそうです。

【ワードボリューム昨年同月対比】

【コロナ前2019年2月対比】

2019年2月と比較しても、検索ボリュームはほぼ越えてきています。一方で都内の人流をみると検索ボリュームほど戻ってきていないといった事実もあります。ネット予約がずっと増え続けているということもあり、事前にお店をネットでチェックするといった事が当たり前になってきているのも影響しているでしょう。


3.グルメ媒体系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)

Googleトレンド(期間2012/1/1~2023/2/28 2023/3/16に取得)
【グルメ媒体系ワードの推移比較】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、一休)

どの媒体も減少したまま横ばいで推移といった状態です。検索時に媒体名をいれるといった人はかなり希少になってきています。一方でアプリでダイレクトに入るといった人もいますので、一概に衰退したとは、まだ言い切れないレベルかとは思います。ただ、chatGPTのようなAIチャットへおすすめのお店を聞くといった流れもいずれ来ると思いますので、これまでのようにグルメ媒体だけへの情報掲載では情報発信量が足りなくなるでしょう。

【ワードボリューム昨年同月対比】

【コロナ前2019年2月対比】

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