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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/9/26~10/2)

9月最終週も都内においては人流の回復はあまり見られず、マーケットも横ばいといった雰囲気で、まだしばらくは全体的に回復の見込みは少ないかと思います。10月に値上げされる食品品目は4634品と昨年の同時期の7864品目に比べて3230品目減っています。年明けからの累計値上げ品目数は2022年度を越えており、原価高騰も引き続き続いていきそうです。
一方で、酒税法の改正により段階的にビール・発泡酒・新ジャンルの税金が統一されていく流れでビールの価格が下がり、新ジャンルの価格が上がるということも起き、居酒屋系のメニュー構成に影響を与えてきそうです。

集客関連についても旧態依然としたグルメ媒体からの脱却を謳うような内容のものも増えてきています。店舗の方もようやくマーケットの変化に気づき始めているのかと思います。このあたりはより早い段階から取り組んだ方が効果性も大きいこともあり、いずれ取り組む気があるのであれば、早期に手を付けて行った方がいいでしょう。


・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況

https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/cross-efforts/corona/people-flow-analysis.html

【ターミナル駅(15時)】
立川のみが回復傾向。その他は横ばい傾向だが、新宿は7月よりも低いレベルで推移。いまだに立川を除き25%以上落ち込んでいる状態です。

【繁華街(21時)】
かなりジグザクが激しいが直近のトレンドは新宿以外は横ばいといった感じ。新宿のみ6月以降減少トレンド。

・外食市場調査(2023年8月度)株式会社リクルート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002242.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2023年8月度の「外食市場調査」を実施し、結果を報告しています。
【概況】
2023年8月の外食市場規模は2788億円(前年同月比 +403億円・東名阪3圏域計)

外食市場規模はコロナ禍前比(2019年8月比)80.2%で回復は足踏み
延べ外食回数が19年比72.7%(前月78.5%)、外食頻度の後退が影響

【今月のポイント】
1. 外食市場規模の2019年同月比(コロナ禍前比)は80.2%で前月(82.1%)より後退
2. 外食頻度の19年比が悪化し、延べ外食回数が19年比72.7%と前月(同78.5%)から後退

・【どのサイトを見る?】飲食店をネット検索で探している31%が「一番上に表示されたサイトを見る」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000933.000044800.html

SEOの知恵袋(運営会社:株式会社NEXER)は、飲食店の検索に関する調査を実施し、その結果をサイト内にて公開しています。

【まとめ】
今回は「飲食店の検索」に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
74.8%の方が「飲食店を探す際、ネット検索を利用する」と回答しており、その中の31%がネット検索をした結果「一番上に表示されたサイトを見る場合が多い」と答えています。

さらに39.3%とおよそ4割近くの方が「上位に表示されたサイトのみ確認する」という結果も出ています。

インターネットで情報を集める際に、上位サイトのみに注目するユーザーは決して少なくありません。
ユーザーにとって必要な情報を確実に届けるためにも、SEO対策をしっかり意識していきましょう。

■74.8%が、飲食店を探す際にネット検索を利用する

どのように検索することが多い?
駅名と飲食店のジャンルを入力する(30代・女性)
行列 ラーメン(40代・男性)
〇〇市〇〇区 ランチ(50代・女性)
飲食店 近く(20代・男性)
地名 ラーメン、イタリア料理 など(50代・女性)
食べログなどのアプリを使って行くエリアで検索することが多い(60代・男性)
場所と食べたい料理のジャンルから探していく(60代・女性)

■31%が、ネット検索をした結果「一番上に表示されたサイトを見る」

・2022年度外食&中食動向(2022年4月~2023年3月:東名阪夕食)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002234.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』が、2022年度の年間結果(外食&中食動向)を取りまとめて発表しています。

外食市場規模は3兆571億円(前年度比 +41.2%、19年度比[コロナ禍前比] -22.0%)

■中食市場規模は1兆4431億円(前年度比 -5.2%、19年度比[コロナ禍前比] +17.5%)

■「飲酒主体」業態の市場規模は19年度比-35.0%、「食事主体」業態は同-14.2%まで回復

【外食の動向】
■3圏域計の2022年度(22年4月~23年3月)の年間の外食市場規模は前年度比+41.2% (3兆571億円)と推計された。コロナ禍3年目の外食市場規模は、19年度比[コロナ禍前比]で78.0%まで回復した。

■実施者の1カ月あたり外食実施率は前年度差+10.0pt(64.2%)、外食頻度は前年度比+7.5%(3.70回)、外食単価は同+12.7%(2,690円)とそれぞれ増加した。

※外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む。

【中食の動向】
■3圏域計の2022年度(22年4月~23年3月)の年間の中食市場規模は前年度比-5.2%(1兆4431億円)と推計された。コロナ禍3年目において、外食市場規模が増加したことに伴い、中食市場の伸びは止まった。

■実施者の1カ月あたりの中食実施率と頻度は前年度を下回り、中食単価は前年度比+3.5%と増加した。

※中食:夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で購入した中食を対象としており、圏域外で購入した中食は含んでいない。また、夕方以降、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含む。

・<全国から揚げ調査2023>から揚げが「好きなおかずランキング」4年連続1位を達成!年間総消費量は400億個超(推計値)と復活!物価上昇&コロナ禍明けでも、から揚げは家庭の強い味方!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000079554.html

株式会社ニチレイフーズが、「から揚げ強化月間」に合わせて、全国の一般生活者14,096名を対象に、「鶏のから揚げ」に関する意識・実態調査『全国から揚げ調査2023』を実施しています。(調査時期:2023年8月、調査方法:インターネットによるアンケート調査)

・【料理に関する調査】自分で料理をする男性は約75%、女性は96%。料理をする人のうち、「ほとんどレシピを見ないで作る」は4割弱で減少傾向
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001371.000007815.html

マイボイスコム株式会社が、6回目となる『料理』に関するインターネット調査を2023年9月1日~5日に実施しています。

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■自分で料理をする男性は約75%、女性は96%。毎日する人は3割強、女性60~70代では8割前後。料理をする人のうち、「ほとんどの場合、レシピを見ないで作る」は4割弱で減少傾向

■”料理”だと思うものは、「カレー等に市販のルーを使う」「餃子等の皮は市販で具は手作り」「から揚げ粉を使う」「下ごしらえ済みの魚を調理」「だしの素、だしつゆを使う」が各7割弱で上位。下位は「カップめんにお湯を注ぐ」「インスタントみそ汁・スープを作る」「レトルト食品や冷凍食品を温める」など

・【値上げ】2年でどこまで変わったか?油カテゴリの動向をウォッチ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000041311.html

カタリナマーケティングジャパンは、自社に集積された年間売上10兆円分にも及ぶスーパー・GMS・ドラッグストアの売上データから、値上げと購入金額の実態をレポート、消費の現場がどのような変化を迎えようとしているのかレポートしています。

【まとめ】
■価格の上昇と共に購入数量は減少しているが、総購入金額は微増しており、油の市場規模そのものは変化していない。
■油カテゴリ内での価格の上昇幅の差が激しい。キャノーラ油は63.7%増、コーン/ベニバナ油は28%増、一方、サラダ油は-3.9%減。
■各油間の価格差が少なくなっており、日常的に使われる油が入れ替わる可能性が。

平均購入単価差が縮小!このまま値上げが続けば買い替えが加速する可能性も…!?
平均購入単価変化(2021/05-2023/05比較)

キャノーラ油との価格差が縮まってきている

・《産経R&D》ビールに関するアンケート 「新ジャンル」離れ進む?! ビールは増加 ビールといえば「キリンビール」「アサヒスーパードライ」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001537.000022608.html

産経新聞グループの調査会社、産経リサーチ&データは、10月1日から酒税法改正でビール飲料の税率が変わるのに伴い、ビールに関するアンケートを実施しました。今回の調査は、2023年9月20日から26日までの7日間、インターネットで実施し、2147人の回答を得ました。ビールの減税、新ジャンル(第3のビール)の増税に伴う家庭での飲酒行動の変化、ビールに関する好感度、ビールといえばどこのメーカー・ブランドをイメージするのかなどについて調査をし、発表しています。詳細はリンク先を参照ください。

やはり、税率の差が少なくなり、新ジャンルからビールへの移行する人が増えそうですね。

■税率変更に伴う家庭での飲酒行動の変化:調査結果
「現状と変わらず」が大半を占めるが、減税対象の「ビール」は増加、増税対象の「新ジャンル」は3分の1が減少

・Smafooが現行グルメサービスの抱える問題を比較検証レポート
~飲食業界に根付いたレビュー評価至上主義から脱却「直感」と「美味しい!」に原点回帰お店と利用者の健全な関係を構築~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000106302.html

スマートフード株式会社が提供する「Smafoo(スマフー)」は、現状のグルメサイトが抱える評価主義や企業中心のグルメ情報提供から脱却し、ユーザーと飲食店を直接繋ぐ革新的なプラットフォームを実現しています。とのことでその競合となる旧来型のグルメサイトの問題点と課題を調査したようです。

1.既存のグルメサイトやアプリが企業利益を中心とした情報提供を行っているため真のお店の魅力が伝わらない。

2.高額な広告費や管理費で飲食店に負担を課せつつサービスなしでは存続出来ないよう依存性を増長させている。

3.レビューやランキングの圧力による飲食店のストレスや課題が存在する。

4.企業ベースの使いずらい複数の管理システムで店舗側に運用コスト等を負担させている。

5.使いずらいUI設計を存続させ、ユーザーは仕方なくストレスと時間を浪費して利用している

・10月の食品値上げ、4634品目 第三のビールなど「酒類・飲料」最多 一部は値下げも~「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2023年10月~

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000745.000043465.html

帝国データバンクは、食品メーカー主要195社における価格改定動向について調査を行っています。

<調査結果(要旨)>

  1. 10月の値上げ、「第三のビール」など4634品目 3カ月連続で前年比減 一部値下げも

  2. 「酒類・飲料」、年内最多の3194品目 「原材料」はオリーブオイルなどで値上げ顕著

主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした10月の飲食料品値上げは4634品目となった。酒税引き上げが影響した第三のビールや発泡酒、日本酒など酒類・飲料が約7割を占めたほか、ハム・ソーセージなど加工食品やアイス・氷菓類、チョコレート菓子など再値上げとなった食品もあり、単月としては年内で3番目、22年以降では4番目に多い水準となった。

一方、10月としては過去最大級だった前年の7864品目に比べて3230品目減・6割の水準にとどまり、3カ月連続で前年同月を下回った。ほぼ全ての食品が一斉に値上げされた22年10月当時に比べ、値上げされた食品分野の構成に大きな変化はなかったものの、「値下げ(実質を含む)」が10月に約800品目発生するなど、品目によって対応が分かれた。また、調味料ではマヨネーズ類やだし製品などのまとまった値上げが見送られたことも、全体の値上げ品目減少に影響した。

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