見出し画像

グルメ媒体(食べログ、ぐるなび、ホットペッパー、Retty etc.)での集客改善の考え方 ~飲食店におけるweb集客~

 年々パワーが落ちていると言われているグルメ媒体ですが、依然ローカル検索(エリア+業態)では上位に表示されており、新規のお客様にお店を発見してもらう媒体としてはまだ影響が大きいというのも事実です。まだ、しばらくは集客する上では重要度の高い媒体であることには間違いないです。
 ですので、これらのグルメ媒体での集客改善の考え方について記載していきたいと思います。

1.web集客の考え方

 これは、飲食であろうと洋服であろうとサービスであろうとweb(インターネット)上でものを販売・予約させようとするならば同じ考え方になります。いくつかベースとなるワードがありますのでそちらと合わせて解説していきたいと思います。

・成約率(CVR:conversion Rate)
 店舗のページに来てくれた人の内予約してくれた人の割合です。
 予約(成約)数 ÷ ページ訪問者数 = 成約率(CVR)
  
・ページビュー(PV:Page View)
 そのページが見られた数の事です。ページ訪問者数が分からないときにこの数を代用したりすることがあります。グルメ媒体だとTOPページに入ってきた人の数(TOPページビュー)≒ページ訪問者数としてみたりします。

・クリックスルーレイト(CTR:Click through rate)
   店名検索されない限り、ダイレクトに自店舗ページに入ってくることはないため、通常は自店舗ページへ誘導するためのページ(広告ページ)が存在します。そこのページをクリックしてもらって初めて自店舗への流入になるという事で、
 クリックスルーレイト(CTR) = クリック数 ÷ 広告ページ表示数
となります。

・全体の関係
 成約数(予約数) = TOPページビュー × CVR
 TOPページビュー = 広告ページ表示数 × CTR
よって
 成約数(予約数) = 広告ページ表示数 × CTR × CVR

 成約数を上げるには、
 ・広告ページ表示数を増やす
 ・CTRを上げる
 ・CVRを上げる
 をすればいいことが分かったかと思います。

 これは、どの業界においても変わらない法則です。

2.グルメ媒体で考える

 基本、どのグルメ媒体も構造は一緒なので、食べログを例に考えていきたいと思います。

先ほどのワードにそれぞれどのページが当てはまるか?考えていきます。

広告ページ :通常はエリア×業態(商品・利用シーン)のページがそれにあたります。(下記は日比谷 イタリアンでの検索結果)

・TOPページ:最初に表示される店舗ページの事。お客様はこの後にいろいろなページを見たうえで予約や来店の意思決定をします。

3.成約数(予約数)を増やすためには?

先ほど1.で出てきた数式に当てはめて考えていきます。

 成約数(予約数) = 広告ページ表示数 × CTR × CVR

でしたので、広告ページ表示数/CTR/CBRをそれぞれ増やす方法を考えていきたいと思います。

①広告ページ表示数を増やす

広告ページ(=媒体内のエリア×業態ページ)を増やすためのいくつかの要素がありますのでそちらも記載していきます。

・掲載プランの見直し
 これはその名の通り広告ページなので、お金が関連します。いわゆる掲載プランというものによって、このページ内のどこに表示されるか?というのが基本的には決まってきます。同プラン内ではシャッフルされていきますが、金額の安いプランは高額のプランには上位表示では勝てない仕組みになっています。ただ、やみくもに高額のプランに掲載すればいいのかというと、費用対の効果を考えてできる限り最小限に抑えていくことも考えなくてはいけません。得点を積み上げてランキングに載るとか、表示されやすいジャンルに変更するetc.

 食べログの場合は通常時間帯では、金額関係なくシャッフルですが、いわゆるアクセス数が増える時間帯(ゴールデンタイム)は高額プランが優遇される仕組みなっています。

・業態ジャンルの見直し
 
こちらはどの業態ジャンルに表示されるか?が決まる重要な要素となっています。メインジャンルは、ほぼ決まってしましますので、あとはとサブジャンルを何にするか?がポイントになってきます。理想のジャンルはアクセス数が多く、競合が少なく、かつ自店舗との相性のいいものです。

・予約席の開放
 同プラン内でも予約席の開放がきちんとされているかどうか?で表示順位が変わります。お客様から見たときに予約が取れるお店が上位に来るのは当たり前ですよね。予約締め切り時間とかもギリギリな方が有利になります。

・その他特集プランの検討
 コロナ禍でそう言ったものがなくなってしまっていますが、通常掲載以外の広告枠がある場合あります。興味がある場合は各媒体の営業担当者に確認してみましょう。ただ、以前ほどの効果はなくなっているかと思うので、現状やっている店舗費用対の実績は確認するようにしましょう。

②CTR(クリックスルーレート)を上げる

 次は、広告ページから自店舗をクリックする率(CTR)を上げていくことを考えます。エリア×業態(商品・利用シーン)で検索すると下記のようなリストの画面が出てきます。ここから自店舗をクリックしてもらうにはここに表示されている情報で、お店に気づき、興味を持ってもらえるようにしなくてはなりません。

・サムネイルが大切!!(上の赤い枠の部分)
 皆さん自分自身の行動を考えてもらえれば分かると思いますが、リストが表示されたときに一つ一つのお店を最初から細かく見ているでしょうか?
実際は、パーっと写真部分を流し見していますよね。この時点でその人が探してるイメージに近いものが写っていなければ素通りされてしまいます。
 美味しい料理を探しているのであれば、美味しそうな料理の写真だし、雰囲気のあるお店を探していたならば、落ち着けそうな出会ったり、おしゃれな内装の写真に目が留まります。なので、お客様のニーズにあった自分のお店の魅力が伝わる写真を入れることが必要です。

・お店の基礎情報が正しく入っているか?(青い枠の部分)
 次にcheckされるのが、お店の予算感。ここがキチンと正しい金額になっているか?を確認。高すぎるのであれば、ニーズに合ったコースや商品を取りそろえる必要があります。

 そして、お店の売りのワード。ここでお店のイメージが伝わっているか?は重要です。何屋なのか?どんなものが食べられるのか?どんな雰囲気なのか?といったお店の売りを簡潔入れましょう。意外とお店の位置も重要視されますので、駅から〇分とかも入れてもいいでしょう。あとは、店舗の評価が出る媒体であれば、この得点を高めていくといったことは必要でしょう。ただ、あまりこの値自体信用されなくなりつつあるので、低くなければ大きな問題はないでしょう。むしろgoogleビジネスプロフィールの得点の方を気にした方がいいかと思います。

・お店の空席情報
 行こうと思っていた日が✕になっていたら、その時点で候補から外れます。最近は大型宴会が減っていることもあり、少人数での当日予約みたいなパターンが増えてきているので、予約の受付時間をギリギリまでにしておくのがベストです。

これらを改善してCTRを上げていきます。

③CVR(成約率)を上げる

こちらは、TOPページ(下記)に入ってきてから、予約(来店)になる率(CVR)の改善になります。特に重要な要素を上げていきたいと思います。

・TOPページの雰囲気
 どの媒体でもそうですが、このTOPページがすごく重要になります。広告ページを見て想像していたお店とのGAPが大きいとすぐに離脱されてしまいます。特に重要なのはTOPの写真、次いでこだわりや席の写真になります。正直文章を読む前に写真で判断されてしまいますので、ここの部分は整えておく必要があります。

・メニュー・コースページ
 キチンとウリの商品を上部に配置。ここも当然ながら美味しそうな写真をしっかりと入れましょう。文字だけになっているお店さんを見かけますが、確実に損しています。
 コースもどんな料理が食べれるのか?どんな体験ができるのか?がイメージできる写真が理想です。また、コース名も内容が分かりやすくすることが大切です。(写真同様に何が食べれるのか?であったりどんなシーンで使って欲しいのか?や価格が分かった方がいいです。〇〇が食べれるコース、××が楽しめる女子会コース、△△のついたアニバーサリーコース〇〇円etc.)

・席写真
 
ここはすごく重要度が高く、美味しそうな商品写真があって行ってみたいと思っても、どんな雰囲気のお店か?分からいと意思決定ができません。キチンと店内の各席の写真を載せるようにしましょう。

※情報が十分に乗っていないお店はその時点で、離脱されてしまいます。よっぽと魅力的なお店でない限りは、情報見つからないから、次の店へとなってしまいます。
 
・予約ページ
 きちんと予約が解放されている状態にする。可能であれば、営業中も空席については予約が取れるような状態になっているのが理想です。あとは、様々な客数に対応できるような席設定を行っておくことも重要となります。

以上の項目を自店舗の周りのマーケットに合わせて。改善していくことが必要です。

4.まとめ

◎web集客の原則は

 成約数(予約数) = 広告ページ表示数 × CTR × CVR

成約数(予約数)を上げるには、
 ・広告ページ表示数を増やす
 ・CTRを上げる
 ・CVRを上げる

◎グルメ媒体での改善

①広告ページ表示数を増やす
 ・掲載プランの見直し
 ・業態ジャンルの見直し 
 ・予約席の開放
 ・その他特集プランの検討

②CTR(クリックスルーレート)を上げる
 ・サムネイルが大切!!
 ・お店の基礎情報が正しく入れる
 ・お店の空席情報を反映

③CVR(成約率)を上げる
 ・TOPページの雰囲気
 ・メニュー・コースページの改善
 ・席写真をきちんと入れる
 ・予約ページの席開放

 最近では、グルメ媒体の集客力が落ちてきており、その分googleビジネスプロフィールが伸びてきています。googleビジネスプロフィール系の記事もあげていますので、そちらも参考にしていただければと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?