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飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2022/6/28~7/4)

 先週は、猛暑が続き夜の人出も都心部では減少していたようです。その分ドリンクが売れたのかもしれませんが、全体としては依然需要回復のスピードは遅いといった感じです。グルメ媒体の集客力の低下、猛暑、原価高騰etc.様々な問題が立て続けに起きており、なかなか頭の痛い状態です。特に集客に関してはいろいろな変化・分散が起きており、何か一つの施策を打てば売上が取れるといった事が難しくなっています。動向を見据えながら、様々な媒体でしっかりと情報を発信していくことが大切でしょう。
 

・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況(7/4自店)

 先週は35℃を越える暑さで人出に影響出ている感じでした。ターミナル駅(15時)の人出は立川、新宿、渋谷は減少。東京・品川はもともとの減少幅が大きかったこともあり、こちらは微増していました。
 繁華街(21時)は全体的に暑さで日中の人出が減少していたと思われるので、夜の人出も数%減少していました。

・外食市場調査(2022年5月度) 株式会社リクルート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001586.000011414.html

5月の概況についてです。
昨年対比では好調ですが、2019年対比では全体としては80.5%との事。
恐らく好調な業態もある事から、居酒屋等のお酒メイン系業態はもっと低い状況でしょう。 
概況
2022年5月の外食市場規模は2608億円(前年同月比 +1386億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模はコロナ禍前比(2019年5月比)80.5%まで回復
主要全16業態で3カ月連続前年超え、「焼肉等」はコロナ禍前超え

【今月のポイント】
1. 外食市場規模は6カ月連続で前年同月超え。前年同月比213.4%、2019年同月比80.5%
2. 主要全16業態で3カ月連続して市場規模が前年超え。「焼肉等」は2019年同月比101.2%

・【食の多様性に関する調査】多様な食のスタイルに関心がある層は2割弱。直近1年間に実施したものは「糖質制限、ローカーボ」が約9%、「無添加主義・オーガニック主義」が約4%
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001200.000007815.html

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■多様な食のスタイルに関心がある層は2割弱。直近1年間に実施したものは「糖質制限、ローカーボ」が約9%、「無添加主義・オーガニック主義」が約4%
■多様な食のスタイルに期待する効果は「健康維持」が6割、「体調不良の改善、体の悩み改善」「免疫力向上」「腸内環境改善」が4割前後。糖質制限・ローカーボ実施意向者では「ダイエット」の比率高い

食のスタイルの認知度は「ベジタリアン」が81.9%、「ヴィーガン」「グルテンフリー」「糖質制限、ローカーボ」が5割前後、「無添加主義・オーガニック主義」が40.6%です。いずれも女性で比率が高く、「グルテンフリー」「ヴィーガン」「糖質制限、ローカーボ」は6~7割と男性を大きく上回っているようですが、実際に実施する方はかなり少ないのが実態といった感じでしょうか。

・びっくりドンキーに密着!Vol.12モーニングメニュー人気ランキングを大公開!スマホから予約ができる「WEB来店予約」もご紹介!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000043540.html

 びっくりドンキーのモーニングメニューの人気ランキングです。やっぱり朝からハンバーグの人も結構いるんですね。広報の方のおすすめがはオリジナルのハンバーグソースをかけて食べる「卵かけご飯」とのこと。これもちょっと興味わきますね。

・Dr.Foods、世界初の「植物性培養フォアグラ」を完成 WAYBACK BURGERS 表参道店にて、植物性培養フォアグラを使用した完全植物性の『NEXTフォアグラバーガー』を発売
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000100472.html

 植物性培養フォアグラ」は、カシューナッツを麹によって特定の温度で発酵し、それを再度また特定の温度によって発酵させたものが原料となっているらしいです。今後、食糧問題の解決にこういった代替肉や昆虫食のようなものが増えていきそうです。 

・弁当デリバリーサイトのお弁当デリ、2022年上半期【注文ランキング】を発表!最も注文数が多かった弁当は…?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000047124.html

 売れている弁当のランキングですので、今後のデリバリー・テイクアウトメニューの開発の参考になるかもしれません。

・外食に関する動向について 食べログにおけるアンケート結果、サービス利用状況のご報告 -「積極的に外食する」ユーザーは5カ月連続増加、店舗会員有料サービスの利用は約66,400店舗に-
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000867.000001455.html

【トピックス】
・ディナータイムに「積極的に外食する」と回答したユーザーの数は、5カ月連続で増加。
食べログのネット予約においてもディナータイムの利用が拡大。2022年6月時点で約9割に。
・食べログの店舗会員による有料サービスの利用は、まん延防止等重点措置が全国的に解除された2022年3月以降、徐々に拡大。7月時点で約66,400店舗に。

 ネット予約人数も順調に回復しているように見えますが、1店舗当たりで計算すると448(万人)÷66400(店舗)≒68人 
 仮に25,000円のプランだとして、送客手数料が200円×68人、客単価3500円のお店だとすると
 売上 68人×3500円=238,000円
 販促費 25,000円+200円×68人=38,600円
 販促費比率 16.2% 、費用対 6.2倍
とかなり以前と比較すると効果性が落ちている感じですね。10,000円のプランであれば、費用対が約10倍となり販促費比率が10%くらいになるので、ギリギリ許容できる範囲に入ってくるかと思いますが、まだ市場の戻りが悪く厳しいお店が多いことが推測できます。一方で食べログ側も価格の見直しをしないと飲食店側からの食べログ離れが進む可能性がありそうですね。


・「食べログ 寿司 百名店 2022」を発表 -食べログユーザーから高い評価を集めた名店TOP100-

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000866.000001455.html

 裁判で話題になっていますが、このあたりの評価基準もかなりブラックボックスで食べログユーザーからの評価と言いながらも、その評価基準も曖昧なのが気になります。すなおにミシュランのように自分たちで決めたといった形にした方がすっきるすると思いますが、このあたり今後ももめる原因になりそうな気がしています。

・専用製造機のノウハウ生かした研修プログラムを開講  大豆ミートのから作り方までお教えします
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000068117.html

菱熱工業株式会社が、食肉の代替たんぱくとして注目を集める「大豆ミート」(粒状大豆たんぱく)について、基礎的な知識から製造方法までを総合的に学べる研修プログラムを開発し、6月15日より開講しているようです。今後の需要を見越して、自社での開発をしたいところには良さそうです。専用機の導入で大幅なコストダウンも見込めるとの事。

・食品業界の方必見!事例で学ぶAI導入の具体的なイメージ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000065567.html

エヌビディア合同会社と食品市場に早くからAIを導入してきた株式会社YE DIGITALが,画像判定におけるウェビナーを2022年7月21日にオンラインで共同開催するようです。世界のAIトレンドやAI画像判定サービスの活用事例とメリットについてとのこと。食品製造現場での話ですが、いずれ店舗にも応用ができるようになるかもしれませんね。焼き上がりの確認や盛り付けた商品の品質チェックとかをいずれAIが判断するようになるのも遠くはないのかもしれません。

・AIを活用した、飲食店専用のクラウド留守番電話「トレタ AIるすでん」提供スタート。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000038464.html

電話に出られないときは、予約電話の受付から配席までAIが対応。繁忙時や休憩時間、営業時間外の電話の取りこぼしを削減し、売上アップを実現!とのこと。1日約200円+1人当たり200円の送客費用なので、とり逃しの発生しているお店さんならば、効果は出るかと思います。

・飲食店のフードテック導入調査 人件費と手間の削減に大きく寄与 株式会社ROI
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000040075.html

【調査サマリー】
1. 飲食店の81%がフードテックを導入
2. 「キャッシュレス」の満足度が最多
3. フードテックにおける利点は「人件費削減」と「時間の捻出」
4. 導入しなければよかったフードテックは「ない」が86%
導入しなければよかったフードテックは、検索・予約ツール、モバイルオーダー。この辺りは恐らく店舗の規模の問題だったり、そもそもそのツール自体の導入効果がないパターンな感じがしますね。

・飲食業界の新ビジネスソリューション「フードブランドシェアリングサービス®」を始動
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000103809.html

 基本のビジネスモデルはゴーストレストランFCですが、いろいろなネーミングが増えてきましたね。

・モバイルオーダーの利用実態調査 株式会社ぐるなび
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001160.000001511.html

約4割が利用経験があり、約9割が今後も利用したいと回答! 満足の理由は「便利」「キャッシュレス決済ができる」「店員を待たずに済む」が上位に
【調査結果ポイント】
・約4割がモバイルオーダーの利用経験あり。20~30代の割合が10ポイント以上高い傾向に。
・利用したお店は「ファストフード」、利用したシーンは「家族との外食」が最多。
・モバイルオーダー利用経験者のうち、約9割が満足と回答。
理由は「便利」「キャッシュレス決済ができる」「店員を待たずに済む」が上位に。
・今後の利用意向有りは、経験者で約9割、未経験者で約6割。

・デリバリーアプリmenuに、ホームセンター「ニシムタ」が加盟 食料品からカー用品まで、およそ2000品目以上の商品をお届け開始!鹿児島エリアで7/1(金)より
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000046860.html


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