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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2024/10/15~2024/10/21)

 全般的に検索ボリュームは昨対を割っている状態で停滞。大手外食も割引フェアを行っている所を見ると日常食は全般的に価格に敏感になっている面が見られます。一方で高単価の業態は業績は悪くないといった2極化が進んでいます。他店と比較して、積極的に選ばれないお店は、価格での勝負をするしかなくなってきています。自店の付加価値がなんなのか?を再度明確にしていく必要があるでしょう。


【東京】
全般的に5〜9%ダウンで推移。居酒屋、焼肉が他よりも悪いといった傾向は変わらず。寿司、中華は先月回復傾向に見えていましたが、今月を見るとまたダウンしている感じで、また微減傾向は変わらないといったところでしょうか?


【大阪】
寿司も昨対を割り、東京同様に全般的に昨対を割り込んでいます。居酒屋、焼肉は東京同様に悪く、居酒屋で10%、焼肉で12%くらいの落ち込み。依然微減トレンドは変わらず。


【福岡】
先月は、焼肉を除き横ばい傾向に落ち着きそうだったのですが、まだ、微減傾向は続いているようです。中華、寿司は昨年同レベルでの推移ですが居酒屋、焼肉は10%以上落ち込んでおり、まだ厳しい状況は続きそうです。

【インバウンドワード系(英語)】
インバウンドワードは好調でいずれもコロナ前対比で125%以上と需要を大きく伸ばして来ています。yakinikuは176%、udonは200%にもなっています。


・長引く物価高の影響か⁉日本の食への節約意識が世界で最も高い結果に…エデンレッド・グローバル調査「FOOD Barometer 2024」を公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000056034.html

株式会社エデンレッドジャパンが、エデンレッドグループが日本を含む世界22か国49,990人のビジネスパーソンを対象に物価上昇とビジネスパーソンのランチの傾向について調べたグローバル調査「FOOD Barometer 2024」の結果をご報告します。

調査サマリー

■世界で最も食料品の節約意識が高い国は、日本


■日本のビジネスパーソンの約8割が、今後も「食料品」が値上がりすると強く感じており、世界平均の約1.4倍と高い数値に
■日本はほとんどの費目で世界平均よりも値上がりすると感じており、節約志向が顕著
■ランチ選びの基準、日本は世界各国と比較し、料理の質や健康面を重視する人が顕著に少ない傾向
■日本でフードロスに対し強い関心を持っている人はわずか4割
 世界平均の半数ほどであり、顕著に低い数値


・クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」飲食店売上動向レポート2024年10月
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000056468.html

ポスタス株式会社が、2024年9月度の飲食店売上動向についてPOSデータを基に集計し、結果をとりまとめましたので本日公開します。

【調査結果】
■9月度売り上げは前年対比98.3%となった。
 
・9月度の前年対比の売り上げ伸長率は、前月から2.3pt減少した。売り上げは前年対比98.3%で、100%を割る。

■エリア別売上週次推移について
・9月売上、前年対比の伸長率(地方平均)は99.5%と前月から1.6pt増加した。 各地域の売り上げについては、中国地方が最も高く前年対比100.9%となった。

・おもてなしデリバリーWolt、業界初の取り組みを開始!デリバリー商品価格を店頭と同じ商品価格とする実証実験を広島県呉市でスタート!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000051508.html

Wolt Japan株式会社は、2024年10月21日(月)より、広島県呉市にてデリバリー商品価格を店頭と同じ商品価格とする実証実験を開始いたします。サービス提供エリア広域で、デリバリーの商品価格を一斉に店頭と同じ商品価格とする取り組みは、フードデリバリー業界でも初めての試みとなります。

間違いなく需要は伸びると思いますが、後はその採算性とのバランスになりますね。別途配達料やサービス料が加算されるようなので、単純に商品価格が下がった分が下がるわけではないのですが、見た目の明良感はでそうです。

デリバリー商品価格を店頭と同じ商品価格とする実証実験の概要
 ・開始日:10月21日(月)(終了日未定)
 ・導入エリア:広島県呉市(サービス提供エリアは下の地図をご覧ください)
 ・配達受付時間:午前9:00〜午前0:00(店舗によって異なります)
 ・実証実験の内容:呉市内のWolt加盟店のうち約70店で、デリバリーの商品価格を店頭と同じ商品価格とするもの。
 ・配達料:49円~349円(※配達料はエリア、距離によって異なります。また、予告なく変更する場合があります。)

・サラダやドリンク類はNG…“外食の食べ残し”持ち帰りで厚労省がガイドラインの骨子案 食品ロス削減目指す
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9ba16ecc0cca59f3c78dec2370d8a57017ca464

 「食品ロス」削減のため、外食の食べ残しを衛生的に持ち帰るためのガイドラインの骨子案を厚生労働省が示しました。持ち帰るのは「中心部を75℃以上で十分に加熱されている食品」「持ち帰りの時間経過で微生物の増殖の影響が小さい食品」としているようです。やはり食中毒の危険性は排除しなくてはいけないのでこういった感じになるでしょう。一方で店舗ではこれらの容器も用意しなくてはいけないので、すでにテイクアウトやデリバリーをやっているお店はいいですが、それをやっていない店舗にとってはスペースやコストの負担が発生しそうです。得に容器系を安く仕入れようとするとロットが大きくなるのでスペースの問題も生じそうです。

■捨てられる“食べ残し”を減らそう…厚労省が打ち出した「ガイドライン」
■サラダ、刺身、ドリンク類はNG…街の人の声は
■ガストでは1日に約3500個の持ち帰り容器が利用

・イオン100品目増量、値下げも-節約志向で小売りや外食は低価格強化
https://news.yahoo.co.jp/articles/a23cb77275eda0d105b042afb857eeebb7e7b631?page=1

 物価高による節約志向を受け、小売りや外食企業で低価格戦略を強化する動きが広がっている。イオンは22日、10月末までにチーズなど約100品目を価格据え置きで増量するほか、11月中旬からは一部商品を値下げすると発表した。すかいらーくホールディングスが運営する「ガスト」も10月上旬までの約1カ月間、午後5-9時の夕食時間帯を対象とした値引きを行っている。また、牛丼チェーンの吉野家、松屋、すき家も今月、期間限定の値下げキャンぺーンを実施した。スーパーが苦しくても百貨店は好調だ。消費が2極化し、低価格志向の客層で需要を取り込もうとする点では内食と外食は近い傾向にある。節約志向への対応はしばらく続くだろう、とのこと。
 このあたりの動向が、検索ボリュームの焼肉が減少し続けていることともつながっているのでしょう。

・吉野家の「ダチョウ丼」反響は? まずは1000万円の利益を目指す
https://news.yahoo.co.jp/articles/e69da2531c5fbed114456192bbcd92566d8fe23f

吉野家HDのダチョウ事業への参入は、「持続可能な未来」を見据えて始まった。1899年に創業し、1968年に外食チェーンの展開を開始した同社は、50年以上にわたって事業を継続してきた。8月28日から限定的にダチョウ肉を使った「オーストリッチ丼~スープ添え~」(1683円)を吉野家で発売したほか、ダチョウのオイルを使用した化粧品も販売した。  ダチョウは健康や美容の観点で利点を持つというが、吉野家HDではどんな勝ち筋を描いているのか。同社の執行役員 兼スピーディアCTOの辻智子氏、スピーディア スキンケア商品事業部長の練木寛子氏に聞いた。という記事です。

■牛豚鶏に続く「第4の肉」に
■ダチョウ肉はクサみがなく栄養価が高い
■ダチョウのオイルを使った化粧品も発売
■まずは1000万円の利益を目指す


・【速報】今年1月~10月の農林水産物・食品の輸出額1兆円超…“欧米での外食需要回復”や“急速な円安”でホタテ貝・日本酒などの輸出好調
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/withbloomberg/222233?display=1

 ことし1月から10月の農林水産物や食品の輸出額は1兆1218億円となりました。急速な円安も追い風になって輸出額は2年連続で1兆円を超えました。
農林水産省によりますと、ことし1月から10月の農林水産物や食品の輸出額は去年と比べて15.3%増え、1兆1218億円になりました。


庶民の味方か、生き残りの策か 外食業界に広がる「価格2極化」戦略の行方
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2410/16/news091.html

吉野家、すき家、松屋の牛丼大手が「値下げ」を発表し、期間限定ながら3社そろって牛丼が300円台になりました。
 大手外食産業だけではなく、サービス業でも無料・低価格と有料・高価格の2つを用意して、前者から後者への誘導を行うフリーミアム戦略などが一般的になってきました。いまや零細サービス業でも「低価格サービス」と「高価格サービス」の2つを用意しています。これからは低価格と高価格の組み合わせが必須かもしれません。まずは自らの価格に哲学をもつこと。「流されて値上げ・値下げ」だけは禁物といったワードは肝に命じた方がいいでしょう。

・サカーナ・ジャパン、最新外食・中食レポート「20代のビールの外食機会数、9年で58%減、サワーは同25%増、2023年7月-2024年6月計」を公表
https://www.excite.co.jp/news/article/Dreamnews_0000306541/

サカーナ・ジャパン株式会社が、2023年7月-2024年6月計の外食における20代のアルコール飲酒機会分析レポートを2024年10月16日に公表してます。

20代のビール飲酒の外食機会は9年前同期比58%減
2023年7月-2024年6月計に20代(20-29才)がビールを飲酒した外食機会数を9年前同期(2015年:2014年7月-2015年6月計)と比較する(図表1)と、58%減でした。30-50代の同数値は45%減で、コロナ禍を経て、若者だけでなく他の年代でも外食のビール離れは加速しました。一方で、20代のサワーの飲酒機会は増加しており、2023年7月-2024年6月計の9年前同期比は25%増でした。


・オランダ人が日本の安さに驚愕 外食チェーン店で注文した、母国では「倍以上かかる」メニューとは

https://news.yahoo.co.jp/articles/571822e21499280dec1f001b19fb2888c2844766

 日本を訪れる外国人観光客は、日本のレストランの質の高さだけでなく、価格にも注目しています。母国と比べてかなり安く、驚くことも。とくに印象に残っているレストランはサイゼリアとのこと。『メニューを見て、その価格にびっくりしましたね。プリンとカルボナーラを頼んだのですが、とても安かったです。オランダのイタリアンレストランで同様のメニューを注文したら、倍以上はかかります……』とのこと。

・サイゼリヤ “サイバー攻撃で個人情報など一部漏えいか”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241016/k10014611251000.html

外食チェーンのサイゼリヤは、社内のサーバーがサイバー攻撃を受け、従業員などの個人情報や秘密情報の一部が漏えいした可能性が高いと発表しました。
個人情報にはパートやアルバイトなどを含む従業員と取引先、それに過去に採用面接を受けた一部の人のものが含まれているほか、これまで相談窓口に問い合わせをした顧客の情報や業務上作成した電子ファイルの情報も漏えいした可能性があるということです。


・2024年上期において、デリバリーアプリ新規ダウンロード数第1位を初獲得
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000046860.html

menu株式会社が運営するデリバリー&テイクアウトアプリ menuは、2024年上期(2024/1/1~6/30)において、デリバリーアプリ新規ダウンロード数で第1位(注1)を初めて獲得したとのこと。
かなりクーポンでの訴求を行っていた事とこれまで普及が進んでいなかったという事かと思います。ただ、このクーポンの効果がなくなった後の利用がどれだけ定着するか?が課題だと思います。

・【お正月に関する調査2024】50代以上の8割超がお正月に「おせち」を食べている
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000034765.html

ハルメク 生きかた上手研究所は、50~86歳のハルトモ(ハルメクモニター 通称ハルトモ)の女性611名を対象に「お正月に関する調査」をWEBアンケートにて実施しました。

【調査結果のポイント】
■年間「行事食」の中で食べた割合が高いのは、お正月と大晦日で9割前後。今年(2024年)のお正月に「おせち」を食べた人は8割を超え、食べた人のうち86.4%が満足している。
■今年のおせちを準備するためにかかった費用は平均20,671円。高年代ほどお金をかけている傾向がみられた。
■今年おせちを食べた人のうち、「全て手づくり」した人は1割に満たなかった。おせち購入者の3割は「冷凍の詰め合わせおせち」を利用しており、
70代以上での割合が高い。

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