出向太郎

6年間の出向から帰ってきたら、浦島太郎のように周囲の環境や自分自身も変わっていました。…

出向太郎

6年間の出向から帰ってきたら、浦島太郎のように周囲の環境や自分自身も変わっていました。 出向は人生にとってスパイスであり、人生を豊かにしてくれるものと考えています。 noteを通して、国と大学への出向で起きたことをお伝えしていきたいと思います。

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30歳代で国と大学で6年出向し、産官学で経験した結果、何が起きたか

こんにちは。出向太郎です。 私は30歳代で国と大学に約6年間出向し、産官学の領域で経験を積んできました。その中で文化の違いを目の当たりにし、出向の面白さとつらさの両方を経験しました。私は出向は人生を豊かにするものと考えています。 本日は、私が何者かをお伝えするとともに、出向が人生にもたらす価値について触れ、どのようなことが起きたかをお伝えします。 ペンネームの由来私のペンネーム「出向太郎」の由来は、 「出向」から帰ってきたら、浦島「太郎」のように周囲の環境やものの捉え方

    • 霞が関の日常がリアルにわかる書籍の執筆に協力しました!ついに発売!

      本日、執筆協力した書籍「霞が関の人になってみた 知られざる国家公務員の世界」が発売されました。 私が協力させていただいたところ霞いちかさんからお声がけいただき、私自身も霞が関に勤務して、感じたことだけでなく、独特の文化などについてもお示しています。 私のお話は、巻末対談の「霞が関での勤務経験者が語る、官僚の魅力と課題」に出ております。 こんな方におススメ霞いちかさん(筆者)の、「霞が関」で働く魅力、課題をリアルに知ってもらい、国の制作や政治に関心を持ってほしいという想いで

      • 前任者の言葉で、私がそむいたこと~仕事にオリジナリティは不要か~

        私が国に出向した際に、当然ですが、引き継ぎを受けました。 官民では、様々な点で文化が異なりますが、引継ぎのスケジュール感にも驚かされます。 ざっくりした引き継ぎのスケジュール感通常、国の人事異動の辞令は、異動の1週間前と決まっています。ただし、異動先が遠距離の場合は除きます。 ですので、引継書の作成や引継ぎ作業も1週間前に行われるので、人事異動の一週間前は職場は戦々恐々とします。 その中で私も引き継ぎを受けたわけですが、民間企業の人間として、国に貢献してプレゼンスを発揮

        • 国への出向の仕組みとハードル

          そもそも、私の国への出向は、どの様な仕組みに基づくものなのか説明します。 私は官民人材交流制度という、法律に基づく仕組みを使ったものです。  官民人事交流制度は、「国と民間企業との間の人事交流に関する法律(官民人事交流法)」に基づき、透明性・公開性を確保した公正な手続きの下、公務の公正な運営を確保しつつ、民間企業と国の機関との人事交流の途を開くものです。 この制度の目的は、 民間企業と国という行動原理の異なる組織間における人事交流を通じて、 ・民間と国との相互理解を深

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          出向初日、出向先の上司が変わっていました

          出向前に顔合わせの意味合いも含めた面談を行いました。 私が着任する部署の課題や取り組み方についてディスカッションをしました。 上司となるであろう人と事務の偉い人が相手で、安心して仕事ができそうだと思いました。 いざ、出向当日、その人が部署に姿がないではありませんか。 そうです。行政機関にはおおよそ2年間毎の定期的な人事異動の習わしがあり、ちょうどそのタイミングに当たってしまったのでした。 もはや何のための面接、顔合わせかわかりませんが、それでも出向は否応なく、残酷にも

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          出向前から外部でキャリアを積む準備をしていた

          出向の話が私に来る前、実は、外資系のメーカーに転職するためのアプローチをしていました。 大学院の友人が声をかけてくれて、転職した場合の上司と面接を受けました。 面接の準備として、自分史をパワーポイントで作り、大学院での研究内容やボランティアやYouTube配信など社外活動など、今日に至るまでの経緯を事細かに説明しました。 面接は盛り上がり、時間内に収まりませんでした。 転職することで、大学院での研究内容が直接的に役立ち、今までの業務での知識も経験も活かせるため、とても理

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          出向を命じた上司との関係

          上司と出会ったのは、私が入社して2年ほど経ってから、上司が転職してきました。 上司は、大手企業でプロダクトマネージャーをやり、海外経験もあって、英語もペラペラ。 コンペでの企画提案の型を持っており、会社でのコンペ対策にも大きく寄与していました。 私は、その人の初めての直属の部下でした。 毎日のように食事に連れて行ってもらい、キャリアについても希望を聴かれ、 「将来どうなりたいかイメージはあるか?」と聴かれ、私は明確に応えられていませんでした。 それは、会社内でのキャリア

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          突然の出向命令

          三十代前半、独身の私はその企業に入社して4年になろうとしていました。役員をしている尊敬している上司から呼び出しを受け、タイミング的に、ボーナス査定か何かの話と思い、一人で会議室で待機していました。 上司はほぼ時間通りに会議室に現れ、いつもと異なる雰囲気で、着席しました。 「単刀直入に言うわ。お前に国に出向してほしい」 いつも冗談を言って、職場に活気をもたらす上司だったので、私はいつもの冗談だと思い、私は 「あはは、いいですねー! それで、本題はなんですか?」と聴き流し、

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          出向は悪いことですか?

          はじめまして、出向野郎です。 私は2回の転職と2回の出向を経験しました。 出向は2回合わせて約6年間です。 私は三十代後半ですが、多くを出向先でサラリーマンとして働いてきました。 このご時世ですので、出向中、経験を活かして転職も考えましたが、出向元に戻る決断をしました。 出向で、得たもの、失ったもの、そして家族への負担もあります。 皆様は出向に対するイメージは如何でしょうか? 「半沢直樹」からも出向へのマイナスイメージがあるのではないでしょうか? 今回、私が長きにわた

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