コロナの制約、売りに変える世界観とライブ感で新風(日経ビジネス2021.09.20)
コロナになりアミューズメントパークなどは苦境に立たされました。しかしそのまま指を加えているわけにもいかず、コロナに適応した新しい試みが勃興しています。今回はそんな取り組みのご紹介。
■西武園ゆうえんち
「夕日の丘商店街」というエントランスを抜けてすぐの全長150mのアーケードに昭和の風景を再現。その再現率がすごくて、まさに本物の昭和。だからこそ映えスポットになり、昭和を知らない若者たちに人気だとか。
https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/index.html
たしかにこれは写真映えするわ〜。
■よみうりランド
「ポケモンワンダー」謎解きをしながら自然の中に隠れるポケモンを探す新感覚ネイチャーアドベンチャー。予約開始ですぐに完売するほどの人気ぷり。リアルな体験が支持されているようです。
https://wonder.pokemon.jp/
写真を見ると思った以上にリアルでびっくり。これは面白そう!
■アクアイグニス吉川美南
イオンタウン吉川美南の目玉として開業。天然温泉や、厳選された質の高い飲食店を誘致。パティシエ辻口博啓氏によるショコラトリーとベーカリーや陳建一氏の一番弟子菰田欣也氏の中華、世界の料理人1000人にも選ばれた奥田政行氏がプロデュースしたイタリアンなど粒ぞろいの布陣。
https://aquaignis.jp/yoshikawaminami/
近くにあったら絶対行ってみたい。ただリピートするのか?
■ドン・キホーテ「お菓子ドンキ」「お酒ドンキ」(東京駅八重洲地下街)
・お菓子ドンキ・・・東南アジアを中心に世界の輸入菓子を揃えたワールドイーツコーナーを目玉に、昆虫食コーナーまで多彩。1000以上の商品数。
・お酒ドンキ・・・世界の珍しいお酒がズラリ。1回3850円で同額以上のウイスキーが出るハズレ無しのウイスキーガチャが人気。100分の1の確率で「響き21年(7万6780円)」が当たる。1200以上の商品数。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000554.000019436.html
ウイスキー好きだからぜひやってみたい!
■ZUKAN MUSEUM GINZA
シリーズ累計発行部数1200万部を誇る小学館の「図鑑NEO」がリアルに登場。東急プラザ銀座の6階を舞台にデジタルアート映像で地球の自然環境を再現。「記録の石」というタブレット端末を持ち歩き、生き物をそこに移して観察する。
https://zukan-museum.com/
画像を見たら思った以上にキレイなデジタルアート!やっぱり探すの楽しいのかな。
以上なんですが、この情報だけ載せるとただの記事のパクリなので、自分なりの考察を。
全体を通してのキーワードは「体験」「没入感」「楽しそう」
どの施設も今までにないものだから、そこへの期待感はありますよね。
モノの溢れた現代、なかなか新しいものが生まれづらくなっていますが、いつの世も「新しいもの」への欲求は高いんですよね。今までしたことのない体験、見たことのないもの、やっぱり気になります。つまり新しくあり続けなければならないんだけど、ここが大変だと思います。
今回の事例はどれも新しくてすごく楽しそうなんだけど、これを一回経験したらどうなるのかが問題。一回で飽きてしまうのか、何回もやりたくなるのか…。ここが新しいものの成功する鍵だと思います。つまりリピートを意識した作りになっているのか。もちろん、一見さんだけの商売でもいいんですが、商売っていうのは続けていくことが大前提なので、その続けて買ってもらう仕組みをどう描いていくかが重要な気がしました。なので、今回の事例だとアクアイグニス吉川美南なんかは、今後どうなんだろうなというのが気になります。こういう施設って最初はいいけど、すぐに客がいなくなるイメージがあるので…。静岡にもクリスピードーナッツってのが来たときはすごく話題になって、めちゃくちゃ待ち時間長かったんだけど、いつの間にかなくなっちゃいましたし。。タピオカもしかり。
その中で参考になるのはディズニーの戦略かなと思います。ディズニーランドは「永遠に完成しない」というコンセプトがあり、常に何かしら新しい工事をしているんですね。その期待感が次へとつなげていく。「次はなにかあるんじゃないかという期待感」これをもたせることが大事なのではないかと、今回のブレストで気づきました。僕らも新しいことに次々チャレンジしていますが、そのチャレンジをどんどん発信して、次はこんなことやるぞ!という期待感を見せるのが大事だと思ったのです。
具体的には、新しいジェリールームを作る際、店舗ができていく様子や、こんなゲーム買ったよとか、今度こんなところで謎解きやりますよとかを発信する。とにかく次の動きを出していくってのが大事なのじゃないかと。なのでこれは意識してやっていきたいと思いました。
あとブレストを社内メンバーでやったときに思ったのは、具体的な案件があるほうがアイディアは出やすいということ。さらっと言っていますけど、実は弊社が運営するジェリールームが移転することになりまして、移転に際してもっと面白い店舗にしようと言っているんですね。それがあるから、底に向かってアイディアを伸ばしていけるみたいで、かなり活発な議論ができた気がします。アイディアを出すときは、具体的な何かがある方が出やすいみたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?