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第133回 原爆共同開発の亀裂

ロスアラモスでは、科学者のほとんどは、恐ろしい爆弾を造っているという事は分かっていましたが、完成しても恐らくは警告だけで、無人島にでも落とすだろうと楽観視していました。しかし、長であるグローブスはこの時点で秘かに日本に落とす決意をしていた可能性が高いです。ドイツは同じ白人だから。キリスト教徒しか人間と思っていない人が多かったのです。
そして同時に、ドイツに原爆を完成させないように有能なドイツの科学者ハイゼンベルクの殺害を命じていました。

アメリカがたくさんの情報を有し、かなり研究を進めて自信を持ったブッシュは、イギリスに情報を渡すのが惜しくなってきました。そしてアメリカ単独で原爆開発をするという態度に出ました。
イギリスではこの事態にパイエルスがチャーチルに訴えました。
「アメリカは情報を上の命令と言って渡さなくなりました」
チャーチルはもちろん激怒しました。(続く)

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