写真と幸せの、密接な関係性
TED『人生を幸せにするのは何?』の講演より、最後の一節。
多く稼ぐことや名声を得ることよりも「良い人間関係が良い人生になる」いう研究結果を発表したものです。
今回のnoteは、人生を幸せにする一つの要素「写真」がどのように人間関係と関係しているか、を知るための事例を紹介する内容です。
ぜひ、肩の力を抜いてご覧ください。
①スライドショーで写真鑑賞
以前 10組合同で行われた2泊3日のファミリーキャンプの思い出を撮影する依頼を請けた際、写真データ納品とは別で "写真スライドショー" を制作し、納品しました。
その意図は、納品される写真の中から2泊の思い出をぎゅっと3〜4分にまとめて家族全員でキャンプ振り返る時間を作るためです。
後日聞いた話では家族全員でリビングに集まって、PCをテレビに繋いでスライドショーの鑑賞会を行ったそうです。
「こんな瞬間があったね」「みんな笑顔だね」と語らいながら過ごす家族時間を提供できたことは、自分にとって素敵な価値に繋がりました。
②記念日に贈る写真
よく一緒にアウトドアを楽しむ友人カップルがいて、ある時撮影したキャンプ写真を「彼との1年記念にアルバムを作っていて、以前撮影して頂いた写真をアルバムの表紙に使ってもいいですか?」と相談してくれたことがありました。
もちろん、音速でOK。
写真稼業が長くなると、多くの経験や技術が邪魔をして、写真の善し悪し基準が一般的な思想からだいぶ離れやすくなります。
大切にしたい写真はフォトグラファーのエゴではなく、それぞれの視点に存在していると悟った瞬間でもありました。
③人生の一部を残すこと
幸せを感じるのは
写真を振り返るときだけじゃありません。
キャンプを通じて出会ったカップルの彼が、プロポーズ大作戦を立ち上げました。
不器用な彼のプロポーズは笑いあり、涙ありの連続。プロとしてアレコレなんて考えずに、彼らを見守るだけの愛おしい時間でした。
姉貴にプロポーズの手順を相談中の1枚
緊張しすぎた彼が指輪を渡す姿が、名刺交換。
伝説となった名刺交換式プロポーズです。
そして、なぜか彼が号泣。
こうやって文章を書きながら、当時撮影した写真フォルダを振り返る時間が本当に好きで、1枚の写真に携わる全ての人が幸せでいるために、日々技術を磨いていると言っても過言ではありません。
④写真を飾ること
建築デザイナー夫婦が自らリノベーションした自宅に、私が撮影した写真を飾りたいと提案して頂きました。
どこかで販売している写真を購入するのではなくて、お互いの価値観が通じ合った写真を飾っていただくことは本当に光栄で、とても美しい瞬間でした。
このように、写真が持つ本当の美しさは
「幸せのきっかけ作り」です。
良い写真を撮りたいと願うことは
誰かの幸せを願うこと。
その小さな願いを叶えることが
写真稼業の原点であり
写真と幸せが密接に関係する理由です。
『良い人生は 良い人間関係で築かれる』
良い言葉です。
Syuheiinoue
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Photo by akarikuramoto
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