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就活の軸探し、アラフォー主婦の場合

私が昨年取得したキャリアコンサルタントというのは、キャリア支援の国家資格です。

3年前にキャリアカウンセラーという仕事がある事を知り、目指した結果今にいたります。しかしいざ資格を取ったら「キャリアに悩むキャリアコンサルタント」があまりに多く驚きました。

資格は取ったけど仕事が見つからない。
今の仕事があるから、活かす場所が無い。
自分がどこで働けるのか、わからない。

という悩みをあちこちで聞きました。
もちろん、私もその中の一人です。

この春から大学生の就活支援に携わることになったのですがそこで出てくるのが「就活の軸」です。これ、キャリア支援のプロであるキャリコンも就活の軸には迷うんですね。

そこで自分のキャリアに悩み、そこから抜け出すまでの過程をまとめました。キャリコンの資格取得者や就活生の参考になれば幸いです。

自力の就活は行き止まりから
私は高校生のキャリア支援や学校でのキャリア教育に関心があります。しかし、高校生のキャリア支援の窓口はほとんどありません。

「キャリアコンサルタント 求人」
で検索しても、ヒットするのは大学のキャリアセンターが少しであとはコンサル系の仕事ばかり。
「キャリアカウンセラー 求人」
でも似たような結果です。
学生の場合、就活生を求めている企業を比較することで就活の軸探しをすることができますが、キャリアコンサルタントの場合その求人自体が僅かしかありません。

求人が表立って出てこない領域での仕事探しになりました。こういう業界はキャリコン以外でもあるのではないでしょうか。

まず、登録だけしていたFacebookを手入れし、WEB上で求人を行っているサービス二つに登録してみました。さらにキャリコン協会にも会費を払って入会。つまり、会員向けというある程度閉ざされたコミュティの中で求人を探すことにしたんです。

するとキャリアコンサルタント向けの求人を見つける頻度がぐんと上がりました。こんなにある!と飛び上がって喜んだのもつかの間。私はどこで何をすればいいのか迷ってきてしまいました。

毎晩のように求人を眺めながら、自分はどう感じているかを観察しメモし続けました。

・NPOならいくつかあるけど、忙し過ぎるのではないか。
・ボランティアもいいけど、働ける時間を最初からボランティアで時間を埋めていいのかな。
・ベンチャーは楽しそうだけど残業は無理だな。

求人を読み続けることで、自分がどう働きたいかが見えてきました

ライフ、今やりたい仕事、目指す仕事、今はやらない仕事をそれぞれ書き出す

よく使われるのはwill,can,mastの三つの輪ですが
私はライフ面、やりたい仕事、目指す仕事、今はやらない仕事で就活の軸を考えました。

ライフ面
・家でできる仕事から始めたい。
・通勤するなら30分以内
・仕事時間も量も選べる働き方が良い。
・完全に一人だとモチベーションが上がらないので業務委託が良さそう
・残業は体力的に無理

今やりたい仕事
・高校生に絞りすぎず、若者全体を視野に入れる
・オンライン面談なら全国の学生を支援できる

目指す仕事
・業務委託&独自でオンラインキャリア面談
・オリジナルのワークショップを企画&運営したい
・いずれ企業や学校でキャリア講師をやりたい

今はやらない仕事
・ベンチャーは興味があるけど今の生活とミスマッチすぎる
・発達障害は募集が多いけどまだ荷が重い
・生活に困難を抱えている若者支援はこちらのダメージが大きくなりそう
・収入は必要だからボランティアは後回しにする
・ハロワは私の支援したい若者より中高年が多そう。積みたい経験とミスマッチかも。

今はやらない仕事、これを決めて自分の仕事候補から外す作業は心苦しい時間でしたがそのお陰で「大学生の就活相談を業務委託で行う」という今の仕事を選べました。
シフト制で無理なく働けますし、通勤が無い分独自サービスの運営に着手できます。

支援が必要な所は沢山あります。
できれば全てに関わりたい。でも自分が使える時間、関われる時間はごく一部です。やらない、と断言することはできません。今後どうキャリアチェンジするかわかりませんから。

可能性はゼロにできないから「今は」という言葉をつけて整理しました。

一番強い想いは、やはり若者を支援したいということです。なぜならキャリアについて悩む時期は定期的に訪れます。
その時、一人で悩まず気軽にキャリアコンサルタントを頼る人を増やすのが私の目標です。

私は資格に合格した時、これでキャリアコンサルタントと名乗れる、つまりプロとして責任があると自覚しました。そんなキャリア支援のプロですら、自分のキャリアに迷うんです。
自分の姿は鏡を使わないと見れませんよね。それと同じなんだと思います。

自分の鏡となってくれるのがキャリアコンサルタントですから、一人で悩んでしまったらキャリコンに頼って欲しいと思います。

鏡を使わず自分を確認する作業は、暗闇で身体を自分の手で確認し自分の模型を作るような非効率さがあります。挑戦してみて、面倒だなと思ったら鏡になってくれるキャリコンを頼りましょう。

就活生は無料でキャリア相談できる場が沢山あると思いますので、どんどん利用しましょう。

キャリコンはキャリコンの知り合いがいると思いますし、知り合い以外ならキャリコンサーチやココナラで面談を依頼すると自分の勉強にもなって一石二鳥だと思います。

今回、私は自力で仕事を決めましたがいざという時はこの方に相談したい、という方を数名ピックアップしています。気になる仕事の説明会で親身に相談に乗ってくれる方がいたことも大きいです。

仕事がしたい、内定が欲しい、からスタートすると迷子になり勝ちです。

やりたい事という就活の軸が見えない時は、やりたくない事から考えてみるといいかもしれません。

就活生とキャリコンの方、それぞれに合った働く場所が見つかりますように。応援しております。

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