【温泉旅館で挙げる結婚式?】将棋竜王戦の舞台”指す宿”「指宿白水館」の魅力
こんにちは。
都内でひっそりと生きる専業主夫です。
さて今回の記事ですが、47都道府県を制覇した筆者が、「日本全国にある穴場の温泉旅館」をおすすめするシリーズの第4弾となります。
※1については初めてこのシリーズを読む方向けに毎回載せているので、既に読まれている方は2からお読み下さい。
1.20代で47都道府県を制覇
2020年から2022年まではコロナ禍で、なかなか旅行に行きたくても行けない日常が続いておりましたが、今では落ち着きを取り戻し、東京でも多くの外国人観光客を目にするようになりました。
私は現在30代前半ですが、20代の頃は全国を飛び回るメーカーの営業マンで、30県以上に出張していました。そして大阪にも転勤で2年間住んでいたことがあります。
その時、「ここまできたら20代の間に47都道府県をしたいな」と思うようになりました。そして、転勤や出張を活かしつつ、コロナ禍が始まるほんの少し前の2019年10月に全国を制覇することができました!(なお、コロナ禍が始まったのは2019年末からです。)
その時にyoutubeやnoteをしていればリアルタイムで発信ができたのですが、当時は忙しくそのような暇も意欲もありませんでした。。
ただ、現在専業主夫になり時間が有り余るようになりましたので、数年の時を経てはいますが、少しずつ発信していきたいと思います。
さて、出張に絡めることで交通費は減らせるとは言え、土日にプライベートで泊まるための宿代は自分で負担する必要があります。
全国を回るとなると少しでも宿代は抑えたいというのが本音でした。
外国人観光客が増えた今ではさらに宿代も値上げされており、コロナ禍に突入する前に回っておいて良かったと心底思う今日この頃です。
ただ、安く泊まるといっても、コストを抑えるために寝るだけの空間しかないような宿に泊まることはしたくありませんでした。
どうせ旅行で行くなら温泉には入りたい!
ということで、コストを抑えながた泊まれる温泉旅館に限定して、私の独断と偏見で紹介していきたいと思います。
第1弾~第3弾の記事はこちらからどうぞ。
2.【温泉旅館で挙げる結婚式?】将棋竜王戦の舞台”指す宿”「指宿白水館」の魅力
4つ目にご紹介させていただく宿は「指宿白水館」様です。
大事なことなので最初にお伝えしておきます。
この旅館の宿泊料金は決して安いとはいえません。
さらに、アクセスも決して良いとはいえません。
そのため、このシリーズの趣旨である「コストを抑えて泊まれる温泉旅館」からは外れていることは申し訳ないのですが、どうしてもこの宿だけは紹介したかった理由があります。
それは、私が結婚式を挙げた旅館であるからです。
1)行くことになった経緯
時は、2022年5月。ちょうど2年前の今の時期ですね。私は妻(当時は彼女)の母の実家のある鹿児島県に旅行する計画を立てていました。
ちなみに、私は2019年の時点で47都道府県を制覇しているため、鹿児島県にはすでに行ったことがありました。
ただ、その際は鹿児島港から船に乗り、世界遺産の屋久島に上陸することが目的であったため、鹿児島県内の観光はあまりできていませんでした。
(意外と知られていないのですが、屋久島の住所は鹿児島県屋久島町なので鹿児島県内を観光していることにはなりますが。)
そして、鹿児島県といえば屋久島もありますが、屋久島よりも有名なのが桜島です。桜島は今もなお活発な火山活動を続けているにもかかわらず、2023年1月現在で3,000人もの人が暮らしています。
なお、妻の母が桜島出身であることや、私自身いつか桜島には行ってみたいと思っていたこともあり、今回の旅の一番の目的は桜島でした。
そのため、旅行前の期待度は「桜島>白水館」であり、まさか自分が白水館で結婚式を挙げることになるとは、その時は夢にも思っていないのでした。
2)アクセス(鹿児島空港から)
白水館は鹿児島県指宿(いぶすき)市にあります。「砂むし温泉 指宿白水館」とあるように、指宿は砂むし温泉が有名です。
地図を見るとわかるように、指宿は鹿児島県の南端、ひいては九州の南端に位置しています。
鹿児島空港からは車で1時間半とはいえ、空港からも1時間半を要するため、残念ながらアクセスに優れるとはいえないかと思います。
なお、今回私たちは鹿児島空港から桜島に向かい、その後指宿に移動しました。同じルートを希望される場合は、以下のルートがおすすめです。
桜島の魅力についてはこの記事の中で話すと長くなってしまうため、また別の記事で取り上げたいと思います。
3)指宿に行くなら”いぶたま”で
「指宿のたまて箱」は鹿児島中央駅と指宿駅を結ぶ2両編成の観光列車です。薩摩半島に伝わる竜宮伝説をテーマにした外観の観光列車で、黒髪だった浦島太郎が玉手箱を開けて白髪になってしまったことを白黒の車体で表現しているようです。
車窓から見える錦江(きんこう)湾と桜島の絶景を眺めていると、あっという間に到着してしまったことを覚えています。
なお、料金は片道2,800円(大人1名分の片道普通運賃+指定席特急料金)となっています。
(繁忙期は値上がりする可能性があります。)
4)伝統と格式を兼ね備えた老舗旅館
さて、指宿駅に到着すると、南国の象徴であるヤシの木が出迎えます。指宿駅の目の前には足湯もあるので、白水館まで待ちきれないという方は浸かっていきましょう。
指宿駅から白水館までは無料の送迎バスかタクシーでアクセスします。タクシーでも片道7分程度の距離なので、1,000円もかかりません。
あっという間に白水館に到着です。
指宿白水館は、日本将棋連盟の羽生善治会長が2017年に前人未踏の永世七冠を達成した舞台として知られています。
また、若き天才とされる「藤井聡太」棋士も白水館で竜王戦を戦い、終局後には白水館名物の砂むし温泉で熱い戦いが繰り広げられたようです。
普段はクールな藤井くんの気持ちよさそうな顔が印象的ですね。
白水館が竜王戦の舞台になったのは実はここ数年のことのようですが、指宿(いぶすき)が「指す宿」と読めることから、将棋を指す宿として、指宿の
代表的な宿である白水館が名誉ある竜王戦の舞台に選ばれたようです。
余談ですが、「いぶすき」と「イーブイ好き」をかけて、指宿には「イーブイ」のマンホール、通称『ポケふた』もあります。
指宿にはイーブイとその進化形ポケモン計9種類のマンホールがあるので、ポケモン好きな方は全部探して写真に収めてみてはいかがでしょうか。
イーブイはさておき、、白水館の話に戻ります。
白水館は1960年に開業し、今年(2024年)で64年目になります。いわゆる老舗旅館ではありますが、2022年3月に改修もされており、しっかりと手入れされた館内は古さを感じさせません。
またまた余談ですが、観光地などに赤い橋が多い理由を知っていますか?
私もふと気になって調べてみたのですが、意外と単純な理由でした。確かに自然の緑色や空の青色に対して、赤色は良いアクセントになりますね。
ちなみに、松の庭園やプールなども含めた、白水館全体の敷地面積は165,000㎡と東京ドーム約3.5個分の広さを誇ります。
5)江戸の歴史を再現した「元禄風呂」と、指宿ならではの「砂むし温泉」
これまで紹介した焼酎道場や松の庭園だけでも十分すぎるのですが、白水館の魅力はなんといってもお風呂にあります。
ほかにも樽風呂、腰湯など内湯だけでも多くの種類があるので、泊まった際にはぜひ全ての温泉を制覇してみてください。
そして、指宿といえば砂むし温泉。元禄風呂だけでも相当広いのですが、白水館には元禄風呂とは別に砂むし温泉だけの建屋を別で完備しています。
砂むし温泉には300年の歴史があり、最近になって医学的に効用などが説明されたようです。詳しくは下記の白水館公式HPに記載があります。
最初はぽかぽかとした砂の温かさが心地良いのですが、じわじわと熱さが押し寄せ、出る頃には汗だくになっていた記憶があります。サウナが苦手な方は、無理せず早めに出ることをおすすめします。
また、体の上にかけられる砂もかなりの重さがあるので、女性や高齢者など、体力に自信のない方はスタッフさんを呼んで退けてもらいましょう。
元禄風呂や砂むし温泉で汗をかいたら、海沿いを歩いて火照った体を冷ましましょう。先ほどのプールから海沿いの道に出ることができます。
この道の先にちょっと珍しい島があるようなので、海の風を浴びながらのんびり歩くこと約20分。陸地の端まで歩くと、知林ヶ島(ちりんがしま)という無人島が見えてきます。
この島、地図上では陸地と繋がっていないように見えますが、写真で見ると海の上に道があることに気づきます。
これは砂の道、砂州(すなず)といわれるもので、「ちりんがしま」の名前を取って「ちりりんロード」の愛称で親しまれています。
3月から10月にかけての大潮又は中潮の干潮時には、長さ約800mの砂州が出現し、知林ヶ島まで歩いて渡ることができます。
なお、「知林ヶ島」の名前の由来としては、昔は老松が茂り、夜この付近を通過する帆船の船乗りは、風に揺れる松林の音を頼りに航行したことから「知林ヶ島」の名が付いたといわれています。
6)お部屋、食事、結婚式について
お部屋は錦江湾を臨むオーシャンビューの磯客殿や花の棟、山手側・国有林側に面した薩摩客殿などから選ぶことができます。
注意点として、建物自体もかなりの広さがあるので、お部屋によっては温泉まで距離がある場合があります。温泉に何度も入りたいという人は事前に確認することをおすすめします。
食事としては、月毎に旬の素材を活かした和食会席料理などを堪能することができます。また、鹿児島は「魔王」や「森伊蔵」といった焼酎も有名です。
嬉しい飲み比べセットもあるので、気に入ったお酒があれば品揃え豊富な焼酎道場でお土産に買って帰ることができることも良いですね。
連泊する方などで和食以外の料理も食べたいという方は、敷地内の薩摩伝承館に行ってみましょう。
なんとこの薩摩伝承館、貴重なコレクションを鑑賞できるだけではなく、建物内にはおしゃれな内装のイタリアンレストランも併設しています。
在ジュネーブ国連大使付料理長などを歴任したシェフが選ぶ地元の食材が織りなす、本格的なイタリアンを召し上がることができます。
そして、実はこの薩摩伝承館こそが私たちの結婚式の舞台でもあります。
参考に少しだけ写真をお見せします。
ここまで見ていただいた方は、「白水館での結婚式も高いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、私たちのように参列者が少ない場合、意外にもお得な価格で式を挙げることができます。
ご興味のある方は、以下に記載の連絡先から白水館に直接問い合わせてみてください。
育ててくれた両親や親族へのお礼も兼ねて、結婚式に加え豪華な温泉旅行をプレゼントしたいという方にはぴったりのプランとなっています。
4.まとめ
総括として、私の独断と偏見で5段階での評価をさせていただきます。
いかがでしたでしょうか。
価格は2024年5月現在、1泊2食付きで30,000~45,000円(大人1名あたり)と決して安くはなく、アクセスも決して良いとは言えないのですが、松の庭園や砂蒸し温泉など、価格の高さに見合う格式高い宿となっています。
参考までに、「指宿白水館」は観光経済新聞の「2022年度 人気温泉 旅館ホテル250選」にて、
温泉浴場部門1位
雰囲気部門1位
料理部門2位
施設部門2位
を獲得しています。
なお、白水館と1位を競い合う石川県和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」は、旅行業界紙の旅行新聞新社「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で1980~2016年の36年間連続1位の快挙を持っています。
旅館の発信者としては、30代のうちには妻と泊まりたいですね。
最後に基本情報と、改めてアクセス方法を載せておきます。
次回は同じく鹿児島県の桜島にある温泉旅館「国民宿舎 レインボー桜島」を紹介します。
桜島は猫が多く、島の至るところで出会うことができることも魅力のひとつです。そんな可愛い猫たちの写真も掲載しますので、更新をお待ちいただけましたら幸いです。
それでは、今回はこの辺で失礼します。
※ホームページ等で確認を取ってはいますが、本記事は筆者が宿泊した2023年5月時点での情報が含まれております。また、記事の内容は個人的主観によるものであり、参考程度にとどめて頂きますようお願いいたします。
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