見出し画像

Canon フレックスRP(1960年〜)

1960年製のキャノンの⼀眼レフカメラ

画像1

1980年、私が⼩学5年⽣のときに⽗から譲り受けたカメラ。製造は1960年なので、そのときすでに20年が経過していました。
⽗はカメラ好きというわけではないのですが、20代半ばのとき、このカメラを衝動買いしたとのことです。というのも、地⽅の放送局に勤めており、その職場で「⼀眼レフカメラ」ブームが起こり、同僚の多くが、この「キャノンフレックスRP」を買ったとのことです。


画像2

このカメラは当時、キャノンが発売していた⼀眼レフカメラ「フレックス」の簡易版で、1960年当時の50mmレンズ付き価格は49,000円ですが、現在(2020年前後)のCPI(消費者物価指数)のレートで計算すると、約27万円。昔は⼀眼レフカメラは⾼価なアイテムだったことが伺えます。


画像4
画像5

で、当時、それなりに無理して買ったという⽗に更に話を聞いてみると「そんなに使わなかった。どこに持っていくにもかさばって邪魔だったし、操作も⾯倒だし」。というか、実際のところ、まだ⾼価なフィルムをばんばん購⼊して写真を撮るという⽂化ではなかったようで、⼀般家庭で写真を撮る⽂化が普及するころには⼩さくて扱いの楽なレンジファインダーカメラで⼗分であったようです(爆)

⼩学5年⽣でこのカメラを⽗から譲り受けた(というより、忘れ去られてて押し⼊れの奥で放置されていた)私は、このカメラで何をしかたというと、天体写真撮影でした。そもそも、当時、すでにレンジファインダーカメラはどの家庭にもあり、私の家にもキャノン・オートボーイがあったので、写真撮影はもっぱらオートボーイを使っていました。


画像6

しかし、天体写真を撮る場合、レンズが脱着できて望遠鏡に装着できることや、バルブ(シャッター開放)機能があること、などから⼀眼レフカメラでなければならず、たまたま家にあったこのカメラを貰ったわけです。
望遠鏡はビクセンの125mm反射で、⾚道義付きでしたが当時はモータードライブを持っていなかったので⼿動追尾をしていました。当時は、⼦供ながらに頑張っていたのだと思います。


画像6

フィルム写真をやっているとはいえ、このカメラで写真を撮る機会はないと思います。というのも、50mm標準レンズは激しくカビており、とても撮影に耐えられる状態にありません。
このカメラを⼿にすると、⼩中学⽣の頃の思い出の⼀部がよみがえる気がします。その意味でも、このカメラは私にとって⼤切なものかもしれません(が、扱いはとてもゾンザイです。。)


キャノンの古い一眼レフカメラの話でした。