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お嬢が考えるPMを全力で楽しむ心構え

いま絶賛悩んでるPMの方や、PMに興味がある方へ。

お嬢です。企画・PM・PMOやってます。PdMもやりました。
今回は文系出身で、営業企画畑からPMになったお嬢が、PMのお悩みを減らし、PMを楽しむための心構えや対応について書きました。

開発目線のことは薄いですけど、心構え的なところは参考になるかな〜と思います。

掻い摘んでまとめますがPMを楽しむためには下記のことが大事です。

・プロジェクトの内容に共感・納得してから始める

・体制図には実務者を多めに入れ、役割を明確に伝えて承諾してもらう

・プロジェクトのためにできることは割となんでもやる精神でいるけど、アラートはすぐあげる

・ダウナーモードで自責になりすぎない

では、よろしくお願いします。

仕事は自分で作るか、納得してジョインする

PMとしての仕事が始まる時はだいたい下記の3パターンのうちのどれかです。

・やりたいプロジェクトを自分で立案する

・共感できるプロジェクトに志願する

・共感まではいかずとも納得してからジョインする

やりたいプロジェクトを自分で立案する

まず、やりたいプロジェクトを自分で作るのがおすすめです。お嬢の職種に企画と書いているのはこれがあるからです。
課題を見つけたりUXリサーチしたり、あとは資料をつくるのも好きなので、楽しい!と思いながら取り組んでいます。

自分で始めたことだと引き継ぎもいらないし、自分でやりたいことを(ある程度)思い通りにできるので、企画からPMするのほんとに楽しくておすすめです。

アサインに対しては、納得してからジョインする

あとは、PMしていると「この仕事お嬢さんどう?やってみない?」みたいな感じでお声がかかることがあります。
お嬢の場合は『会社全体をいい感じにする』仕事が好きなので、まずそれに掠ってるかな〜ということや、会社や部門の方針と合っているかな?ということも考えます。

「なんとなく昔から課題視してたからそれめっちゃやりたい!」と共感できると、とてもやる気がわいて志願します

自分の好きな領域じゃないけど…とか、よくわからなかったら詳しく話を聞いてみましょう。

なるほどそういうことなんですね…よくわかりました…それは必要ですね…と納得してからジョインするようにしています。

納得できなかったらUXリサーチや現状分析からジョインする

上司からのアサインではあまり納得できないことはないのですが、たまに「まだ課題感がフワッとしており、もっと詰めた方がいいかも?」な段階のお話をいただくことがあったりします。

ここがよくわからないですね〜ほんとうに今やるべき?と迷ったら、UXリサーチをやってみましょう。

その結果、異なる課題の方が深かったりしますので、PJの方向性を修正します。そこまで行くと納得してジョインできますね。

仕事を選ぶなと言われるかもしれないですけど、本当にやるべきかわからない仕事を一生懸命にやるのは難しく、入りで納得できるかどうかは結構重要です。

誰かに協力をあおぐときには役割やペルソナを明文化してから

自分だけだとプロジェクトは成り立たないので、あらゆる部署からプロジェクトを成功させるため人材のアサインをお願いすることになります。

お願いする時は「こういう人にいてほしいです!」「プロジェクトに慣れてる人がいいです!」とはっきりペルソナを言いましょう。

あと、本部長同士で話してもらったりして、筋を通しましょう。

・既存の業務に詳しくて課題感を持っている人

・各部門で調整が得意なキーマン

・エンジニア

・デザイナー

・運用担当

本人には「あなたにはこれをやってほしい」をはっきり明文化させてからお願いしましょう。

認識の齟齬が起こるとプロジェクト中盤くらいで不幸なことが起きます。

PM「あなたに期待していたのは教育プログラムをまとめて研修を主催することです」

vs

メンバー(と思っていた人)「そんなことは言われていない、あくまで自分はアドバイザー、それは私の仕事じゃない」

ってなったりするので気をつけましょう。

絶対に実務者をアサインしてもらうようにお願いする

役職者は方針を決めたり号令取ってもらうためにとても重要ですが、手を動かしてくれる人の確保がそれ以上に重要です。

役職者だらけの体制図だと、数少ない実務者が屍になりかねないよ⭐️

船頭多くして船山に上ぼる

指図する人間が多いために統一がとれず、見当違いの方向に物事が進んでしまうたとえ。

デジタル大辞泉

できることはなんでもやるが、アラートはすぐあげろ

PMは相談を受けやすく、雑用係になりがちです。もちろん、できることは一生懸命やるといいです。

プロジェクトをうまくいかせることがPMの使命なので、できることはなんでもやるという姿勢の方が望ましいです。

たまにこれわたしの仕事じゃなくね?ということもありますが、それをした方がプロジェクトに良い影響を与えるのならやった方がいいです。

ひとりでできることには限界がある

何でもかんでもやろうとすると潰れます。なので、ある程度メンバーと分担して協力して、進捗を確認するようにします。

プロジェクトには進捗会議がつきものですが、会議ではメンバーがアラートをあげやすい雰囲気を作り、困っていることがないかどうかを確認して次のステップを決めて、滞らないようにします。

・いまなにに困っているのか

・どこを突破したらいいのか

・それは誰と調整したらいいのか

そして、PM自身も困ったら、本当にやばいことになる前に上司や決裁者にアラートをあげましょう。これは次の章の落ち込みまくったときに力を発揮します。

落ち込みまくってしまったときの処方箋

プロジェクトはだいたい山あり谷ありで、PMがクソダウナーモードになる時がきます。

「本当にこのプロジェクト終わるのかな…」

「あれもできてないしこれもできてない…」

「自分なんかPMの器じゃない…」

「いろんな人がいろんなことを言ってきてうるさい…」

みたいになります。
でも全部はあなたのせいじゃないです。

もちろん与えられた役割に対しては力を尽くすべきです。仕事をサボっていたら、怠けているせいじゃん、となりますが、この時期のPMは精一杯頑張っているからこそ追い詰められています

なので、ここからは「頑張っているけど辛い」という方向けのメッセージです。

プロジェクトの遂行責任と、外的要因の変動による仕方のない遅延と、マネジメントの配置責任を履き違えないこと。

あなたのせいだけじゃない!決裁者に調整してもらってね

遂行責任はPMとメンバーと関係者で分散しているし、プロジェクトのトップはたいてい決裁者だし、実務のリーダーだからと言ってすべてがPMの責任じゃないです。

PMはあくまで役割だし、プロジェクトの失敗の責任を取れるほどの力はあなたにないはずです(執行役員とかだったらまた別です)。

PMの上に責任者として決裁者がいると思うので、うまくいってないことがあったらその人に相談してください。

決裁者は視野が広く、例えば

「このプロジェクトではこれからの経営管理の方針を決めることになる。
なのに、システム部門のあなたがトップになっているのはおかしい。
経営管理部のマネージャーをトップにしてもらえるように調整するから待ってて」

みたいな調整をしてくれます。ありがたいね…。

解決策はいろいろとあるんです。落ち込みすぎないようにしましょう

外的要因による遅延は外的要因のせい

あなたのせいではありません。
そのせいでむかつくかもしれないけど、落ち込むことはないです。

マネジメントの配置責任

自分の仕事が多すぎて、もう無理…となれば、早めにアラートをあげて、仕事の調整をしてもらいましょう

それで自分の負担が減らなくて、そして仕事がうまく回らないとなれば、それはあなたの力を見誤りそんな配置をしている会社の責任です。あなたのせいではありません。

ときには能力をストレッチさせるためとか、もっと高度な仕事をしてもらいたいからと重い課題を与えられることもあります。

それに応えられれば評価されるし、応えられなければ、まだ力が足りなかったね、ごめん上司がサポートするね、ってなるだけの話なので、あまり気にしなくていいのです。

自責になりすぎないことがPMをうまくこなすコツです。

2023年10月追記

この記事は2-3年前に書いたものですが、2023年に数ヶ月くらい落ち込んでた時期があったので追記します。

PMの仕事のせいというより自意識過剰のせいでした。詳しくは下記の記事で解説してます。

まとめ

冒頭のまとめの再掲になりますが、PMを楽しむためにはとにかく下記のことを大事にしてほしいです。

・プロジェクトの内容に共感・納得してから始める

・体制図には実務者を多めに入れ、役割を明確に伝えて承諾してもらう

・プロジェクトのためにできることは割となんでもやる精神でいるけど、アラートはすぐあげる

・ダウナーモードで自責になりすぎない

PMを楽しめる人がもっと増えますように!PMに幸あれ!

また書きます。

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