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「年末調整」って何を調整しているの?世界一わかりやすく解説。全く知らない人もわかった気になれます

まずは小テスト

1.会社員が会社からもらっているお金で「もろもろ差し引かれる前」の金額を何という?
A. 年収
B. 給与所得
C. 課税所得
2.会社員が会社からもらっているお金で「必要経費を差し引かれた後」の金額を何という?
A. 年収
B. 給与所得
C. 課税所得
3.給与所得から「基礎控除」「生命保険料控除」などを差し引かれた金額を何という?
A. 所得税
B. 納付額
C. 課税所得
4.所得税の計算式は
A. 年収 × 税率 ー 控除額
B. 課税所得 × 税率
C. 給与所得 × 税率 - 控除額
5.年末調整によって「払いすぎていた金額」が戻ってきます。この金額の名前は何?
A. 還付金
B. 追加税
C. 源泉税

こんにちは。システム・アルファ青山です。
さて、今回のテーマは「年末調整」です。この記事では基礎編として、まずは年末調整ってどういう仕組みなのかというのを解説していきます。
とはいうものの、文章で説明されてもチンプンカンプンですよね。私も全然わかりませんでした。でも動画なら3分でまるっと理解できます。こちらをご覧ください。

ご理解いただけましたでしょうか。先ほどの小テストの答え合わせも踏まえて解説をしていきます。

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年収とは

「会社員が会社からもらっているお金で、もろもろ差し引かれる前の金額」です。この金額がそのまま振り込まれるわけではありません。そのため、年収1000万であっても、実際に手元に残るのはそれよりも少ない額になります。年収と次の給与所得の違いはしっかり覚えておきたいですね。

1.会社員が会社からもらっているお金の「もろもろ差し引かれる前」の金額を何という?
A. 年収
B. 給与所得
C. 課税所得

正解は「A」です。

給与所得とは

「会社員が会社からもらっているお金で、必要経費を差し引かれた後の金額」です。この金額が銀行口座に振り込まれる金額となります。差し引かれる金額は平たく言うと「みなし経費」で、年収を稼ぐために必要な経費をみなしで差し引いているのです。一人ひとり必要経費を計算していたら大変ですよね。ですから国があらかじめ計算式を定めて、そこから経費をみなしで算出しています。これを「給与所得控除」と呼びます。これを年収から差し引いた額が「給与所得」になります。ちなみに「手取り」というのは給与所得から保険料やその他の税を引いたものになります。

2.会社員が会社からもらっているお金で「必要経費を差し引かれた後」の金額を何という?
A. 年収
B. 給与所得
C. 課税所得

正解は「B」です。

課税所得とは

「給与所得から、社会保険料控除や配偶者控除を差し引いた金額」です。社会保険料を払っていたり、配偶者がいたり扶養家族がいたりする場合は、その分は課税しないような仕組みになっています。それだけ所得税が低くなる仕組みになっているんですね。要するに「給与所得」から「社会保険払ってるの?じゃあその分は所得税は免除してあげるね、はいどうぞ」と引かれた分が「課税所得」です。

3.給与所得から「基礎控除」「生命保険料控除」などを差し引かれた金額を何という?
A. 所得税
B. 納付額
C. 課税所得

正解は「C」です。

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所得税はどうやって算出している?

では肝心の所得税はどのように算出しているのでしょうか。これは名前の通り「課税所得」を用います。「課税所得」に「税率」をかけて算出しているのが「所得税」となります。

4.所得税の計算式は
A. 年収 × 税率 ー 控除額
B. 課税所得 × 税率
C. 給与所得 × 税率 - 控除額

正解は「B」です。最終的に所得税から住宅ローンなどが控除されるので、これがそのまま所得税になるとは限りません。

で、年末調整って何を調整しているの?

でも、あれ?と思いませんか。所得税って年収がベースとなるということは、1年が終わらないと正確な数字はわからないはずです。しかし、私たちは月の収入から「源泉徴収」という形で所得税が引かれています。あれ、どういうことでしょうか。
実は国税庁が定めた税率によってざっくりと算出されているのです。そう、ざっくりとです。

参考:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

ですから、年末になったらちゃんとした数字と照らし合わせて、払いすぎている人には「還付金」として返しますし、足りない人には追加で徴収したりするわけです。年末に調整するので「年末調整」と呼ぶのですね。

5.年末調整によって「払いすぎていた金額」が戻ってきます。この金額の名前は何?
A. 還付金
B. 追加税
C. 源泉税

よって正解は「A」です。

令和2年度から少し改正されます!

年末調整のことをちょっとでもご理解いただけたでしょうか。さて、ここで考えてほしいのはこういった煩雑な計算を、社内で誰が行っているかです。それぞれ社員がどれくらい控除されるかは、どんな保険に入っているか、扶養している人数は何人かなど、細かく調べないといけません。そのために「紙で書いて経理に提出している」という方もいらっしゃるかと思います。
そう、全て経理や総務担当の方が、年末の時期に苦労して計算しているのです。
令和2年度から算出方法など細かく改正され、さらに大変になりました。もはや紙ベースで取りまとめるのは無理があります。
そこでおすすめしたいのが「年末調整申告書クラウド」です。

「年末調整申告書クラウド」について、弊社ではOBCと協賛してオンラインセミナーを行います。よろしければ以下リンク先からお申し込みください。

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システム・アルファ株式会社、青山でした。それでは。

システム・アルファ株式会社(群馬県前橋市/システム開発)

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