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ブカレストで男部屋に詰め込まれました【ユーレイルパス2ヶ月旅】

11/1 9:40のバスに乗るべく、7時に起きて朝食を食べに行き、準備をしてチェックアウト。オーナーさんがハグをしてくれました。この素敵な宿の詳細は1つ前の記事をご覧下さい。

ブランからブラショフ行きのバスは、10時代を除き、午前中は30分に1本出ていました。

行きが1時間かかったので、余裕を持って出発すると、今回は30分で着いてしまいました。あまりにも早く着きすぎてしまい13:10の電車まで3時間待ち…なんとかカフェを見つけ出し、居座ることが出来ました。

13:10 Brasov
16:32 Bucuresti Nord


到着してすぐにチケットカウンターへ行き、ブルガリア行きのチケットを買いました。(ユーレイルパス+席予約が必要みたいだったので、席だけ予約をしました。)

さて、私的にはもうルーマニアは十分だったので今にでもぶっ飛ばしてブルガリアへ、そしてイスタンブールへと向かいたかったのですが…友達がどうしても会いたい人がいるとブカレストに2日間滞在することになっていたので仕方なく…2日間別行動で私もブカレストに滞在することに。

ブカレストは治安が悪いらしかったので、なるべく駅の近くに宿をとりました。(Friends Hostel)

どうやら新人スタッフのようで、チェックイン手続きに時間がかかる…。荷物重いよーと思いながらも我慢。ようやく記入が終わり、部屋へ案内されたのですが、どこのベッドが空いているのか分からないらしく、またもや待たされる。スタッフが3人くらいやって来て皆でチェックを始めました。どんだけスタッフいるねん。全員で、同じ仕事しなくても。

話し合いの末、ようやく下段ベッドへと案内されました。

見回すと、8人部屋で男しかいない…。しかもまだ18:00頃なのに皆寝ている。部屋がとっても酒臭い。大丈夫かな〜。と不安でいっぱいの私。

とりあえず、コモンルームへ移動し、駅内のスーパーで買ってきたサンドイッチを食べてシャワーを浴びて、早めにベッドイン。

部屋がどうしようもなく臭くて我慢するのに必死でした。

21:00頃にうとうとしていると、男達が起き上がり始めました。どうやら今から出掛けるらしい…。

しかし部屋の外は22時を過ぎても23時を過ぎてもずーっとうるさいまま…。

口コミは8.2のはずなのに…と口コミを見て行くと、悪い方の口コミも沢山出て来ました。

どうやらスタッフは住み込みのボランティアで成り立っているらしい。過去の口コミから、そして実際に泊まってみて、疲れている旅人への配慮がとても欠けていると感じました。

そして、夜中に男達は帰って来ましたが、それから朝方の5時頃まで部屋を行ったり来たり、ドアを開けっ放しにして行く奴も…。コモンルームでスタッフ共々朝方まで騒いでいたようです。もうありえへん…。ここにもう一晩泊まるとかもう無理かもしれない…(泣)

うるさいし、臭いし、部屋に酒と葉巻き置いてあるし、ドラッグやってそうだしこいつら…恐い〜〜(泣)


11/2

さらに酒臭くなった部屋に響き渡るいびきと恐怖で結局全く眠ることが出来ず…。

ブカレスト観光には興味がなかったけれど、ここにいるよりは…と、とりあえず出掛ける準備を始めました。


朝レセプションの前にて


ス:今日チェックアウトするっけ?
私:しないよ、明日まで泊まるよ
ス:名前は?
私:シホ


どうなってんだここの予約管理は…昨晩のこともありとっても嫌な気持ちになりました。


朝ご飯を食べにコモンルームへ行くと、アメリカ人のファンキーなおじさんと、ブルガリアのお姉さんに会ってお互いの旅の話をして仲良くなりました。そこに香港のおじさんがやって来てずーっと自分の話をし始めて止まらない止まらない…興味がなかったので、部屋へ戻ることに。


本気で他の宿を探そうとベッドに戻りスマホをいじっていると、隣のベッドの酔っ払い兄ちゃんが手を振っている。仕方なく手を振り返すと、寝ぼけながら(?)酔っ払いながら(?)すごい話し掛けてきました。


M(オランダ人の酔っ払い兄ちゃん):今日はラグビーの決勝戦だよ!
私:そうなんだ
M:ラグビー好き?
私:全然興味ない
M:僕はずっとラグビーやってたんだ。君は何が好きなの?
私:サッカー

L(タトゥーだらけのロン毛兄ちゃん):サッカーの方が全然良いね
M:F**king Man Football…F**k


そして、なぜかオランダ兄ちゃんが私のベッドに座ってくる。そしてスマホでラグビーを見ながら解説を始めました。もちろんオランダ兄ちゃんはとっても酒臭かったです。

M:俺はクレイジーなんだよ、まだ酔っ払ってるし、ごめんね
私:うん分かるよ
M:でも邪魔だったら言ってね、どくから
私:OK!クレイジーには慣れてるよ

ハーフタイムになり、やっとどっか行くかなと思いきや、本当にいついなくなるのか…と言うくらいずっと居座る兄ちゃん。

ハウスミュージックが好きらしく、昨晩は皆で近くの公園でやっていたパーティーへ行ったそうです。ロン毛のタトゥー兄ちゃん(アメリカ人)も時々話に入ってきて、その二人とは少し仲良くなれました。

オランダ兄ちゃんがタバコを吸いに行った瞬間に、私も外へと出掛けることに。街を歩いていると、ようやく一人になれたことで少し落ち着きました。


旧市街までは徒歩40分ほど。良いお散歩コースでした。旧市街をぶらぶらとゆっくり歩いて、レストランでご飯を食べて、グリューワインを飲んでほっこり。たまにはこういう日もいいなぁ〜と思いました。


ブカレストの街中は、どのレストランもハロウィン仕様になっていて、ブラショフよりも盛り上がっていました。

18時頃、宿へと戻ると細長ノッポ兄ちゃん(タトゥーロン毛兄ちゃんの旅友)と、ネットビジネス兄さん(ずっとパソコンをやっている私の上のベッドのオランダ人)だけがいました。

細長ノッポ兄ちゃんはずーっと寝ている印象で、ネットビジネス兄さんは常にパソコンをいじっていました。

ネットビジネス兄さんに、あなたはITですか?と聞いてみました。まあそんな感じで、彼の仕事の40%はネット上で出来るらしい。今回は旅をしながらなので、ネットだけで出来る仕事にアレンジしてもらっているとのことでした。旅をしながらどこでも出来る仕事って良いですよね!実は私もこの旅が終わったら始めようと思っています。

それから旅の話をしたり、船の仕事の話をしたり、少し恐そうに見えましたがとても話しやすくて良い人でした。

しばらくすると、オランダ兄ちゃんと、ロン毛兄ちゃんが帰ってきました。オランダ兄ちゃんは名前を覚えてくれていて、今からスーパー行くけど何か欲しいものある?と聞いてくれました。ロン毛兄ちゃんは、Oh hello Tokyo!と何故か私を東京と呼ぶのです。まあいっか。

そしてようやく細長ノッポ兄ちゃんが目覚めた…と思いきやまた寝た…!?ひぐらしなのかなと思いました。


シャワーを浴びて、部屋へ戻るとロン毛兄ちゃんがパッキングをしていました。明日ブルガリアへ向かって、その後イスタンブールへ行くとのことで、同じ方向だったので話が盛り上がりました。旅の話や、仕事の話、将来の話など意外にも沢山語り合いました。

ロン毛兄ちゃんがピザを頼み、22時頃にピザが届いた時にようやくヒグラシ兄ちゃんが起き上がりました(笑)

私は早めに眠ろうと思いましたが、その後皆でアメリカの経済の話をし始めたので、耳を澄ましていました。すごく興味があったのに、英語が早すぎるのと、難しい単語だらけで全然分かりませんでした。もっとビジネス英語を勉強しようと思いました。しかし良く考えたら、今の私の知識レベルでは、日本語ですら経済の話にはついていけないわ…と自分の無知力を思い知らされました。


今日は皆大人しく眠ってくれました。


11/3 皆とハグをして11:30頃宿を出ました。


酔っ払いでもなんでも、オランダ兄ちゃんが話し掛けてくれたおかげで、他の皆とも仲良くなれて、初日は最悪としか思えなかったゲストハウス生活が2日目はとても楽しく良い思い出となりました。


駅で友達と合流し、現金を使い切るべくマックへ。

お会計二人合わせて、0.5LEI(13円)足りず…。

あーーと言っているとお姉さんがこれでいいよと言ってくれました。


ポーランドで出会ったフランス人が言っていたことを思い出しました。
ヨーロッパだったら少しくらいお金が足りなくても受け入れてもらえるけど、日本は1円単位でも足りなかったら物を買うことが出来ないと感情的になっていました。

この話をされた時は、まあそれが日本の文化であり、私達にとっては普通のことだったので、特に彼の気持ちを理解することはありませんでしたが、今日実際にマックの店員さんの好意を受けてみたら、彼の気持ちが分かりました。

日本で働く側の立場を考えれば、レジを締めるときに誤差が出ないように、独自の判断でそういったサービスをすることが出来ないと言うのは分かります。それはチップ文化がないからなのでしょうか?
ヨーロッパでは、レジ締めで誤差が出てしまった時は、チップで賄うのでしょうか?

あ、書いているうちに気になってきました。知っている方いらっしゃったら教えて下さい。


13:15発 Bucuresti Nord(12:40発の予定)
15:40着 Ruse(15:25着の予定)

16:28発 Ruse(16:25発の予定)
18:22着 Gorna Oryahovitsa(18:20着の予定)

20:28発 Gorna Oryahovitsa(20:25発の予定)
00:25着 Dimitrovgrad(00:22着の予定)


ブカレストの出発からいきなり30分も電車が遅れて焦りました。しかもその電車、途中で異常な音を発し停車。乗り換え時間は1時間だったので絶望的…。しかし思ったよりも早く到着し、逆にハテナマーク。

Gorna Oryahovitsaでは、2時間の乗り換え待ち。夜ご飯を食べようと駅の周辺を歩き回りましたが何もない…。小さなコンビニのような商店があったので、サラミとバナナを買って駅へ戻りました。

サラミの匂いにつられてにゃんこがやって来ました。

そして友達の膝に座り出す。

そして、落ち着く。

なんでやねん!

めっちゃ可愛かった〜。猫アレルギーなので肉球しか触りませんでしたが…。


にゃんこにつられて現地の青年もやって来ました。家で猫を飼えないらしく、すごく嬉しそうににゃんこと戯れていました。

彼は英語が話せたので、20時くらいまで(彼が電車に乗るまで)ブルガリアについて色々と話してくれました。

最後の乗り換えは、ほぼ時間通りに進みました。電車のトイレの中で顔を洗い、歯磨きをし、寝る準備完了。

1:00am頃ホテルへ到着すると優しいおばあちゃんがレセプションにいました。チェックインをして部屋へ行きすぐに爆睡。大移動でさすがにお尻が痛くなりました。


11/4 8:30起床。シャワーを浴びて、朝食へ。本当は今日チェックアウトをして、夜行電車でイスタンブールへ行く予定でしたが、夜行電車まで時間をつぶせるような街ではなかったので、もう1泊分とることにしました。翌日の朝食抜き価格で、二人で50BGN(3,053円)でした。10:00amチェックアウトの予定だったので、10:00〜0:00に出るとしても14時間の延長で1時間一人辺り109円の計算になります。宿なしで体力的にも精神的にもストレスになるくらいだったら全然良いですね。

急ぐ必要もなくなった私達は、ゆっくり朝食をとって、部屋でゆっくりしてからイスタンブール行きのチケットを買いに駅へ。


駅員さんは英語が話せず、駅の周りにいた人々も(4人くらい聞きましたが…)誰も英語が話せず…。

翻訳アプリを使いながらなんとなく言ってることが分かりました。

私達のユーレイルアプリでは、DimitrovgradからHalkali(イスタンブール郊外の駅)までは乗り換え無しで行けると表示されていますが、おばさんが言うには、途中の駅(Svilengrad)でイスタンブール行きのチケットを買いなさいとのことでした(恐らく)

Svilengradでは待ち時間が37分あるので、ここで一度下りて買えということ…!?!?
と自分達なりに納得して、もうユーレイルパスで強行突破しようと言うことになりました。


そして、Dimitrovgrad唯一の観光スポット(?)である大きなベンチがある公園へ。観光スポットなのかどうかは分かりませんが、面白そうだったので行ってみました。駅から徒歩15分ほど。

よいしょ

よいしょっと

私がミニチュアに見えますね!

まだまだ知られていない穴場スポットだと思います。

何分か遊んでからお昼を食べに近くのレストランへ。やっぱり英語が通じず…。

ひとまず、ブルガリアのサラダとムサカとブロッコリースープを頼んでみました。

あれ、ムサカってお肉とか入ってるやつじゃないの…!?中身はじゃが芋リゾットでした。まあ美味しかったので良し○

ギリシャのムサカはホワイトソース、ブルガリア風ムサカはヨーグルトだそうです。でもヨーグルトかけない方が正直美味しかったです。

キュウリ、トマト、玉ねぎ、パセリとブルガリアンチーズ

ドレッシングなしでもチーズで良い味出てるんですよねこっちの方のサラダ…意外と美味しいんです。



そう言えば、巨大ベンチのある公園へ行く途中で

観光地と言うわけではなく、イスタンブールに行く為の経由地として寄っただけなのですが、一応こんなフォトスポットもありました。


近くに大きなスーパーがあったので、夜ご飯を買ってホテルへ戻りました。思いの外、公園で汗をかいてしまったので、再びシャワーを浴びて23:30まで眠ることに。

ホテルとっといて良かった〜と心から思うのでした。


【次回予告】ユーレイルパスで2ヶ月のヨーロッパ鉄道の旅〜どれだけ元をとれるのか〜初めての夜行列車編:切羽詰まった大移動!ブルガリアから夜行列車でイスタンブールへ(チケット買わずに強行突破)

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