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チェコ買い付け日記②「この光景が見られただけで来て良かったと思えた」

夜の10時30分に出発した飛行機は成田からドーハに向けて飛んでいます。
飛行機は空いていて、窓際の3列シートを独り占め。成田空港も夜だったこともあるけれど閑散としていて、旅行業界の大変さを改めて感じます。

今までで数回しかない海外への旅ですが夜の便は初めてです。
太陽を追いかけて飛ぶので、ずっと夜です。
いつもは途中で強制的に下されてしまう窓のシェードも、夜の便ならずっと開けたままでいられます。
飛行機から見る夜空はすごい星の数でした。街の灯りが届かないので当然です。
時々下に光が固まって現れて、街があるのだなとわかります。

フライト情報を見ると、もうすぐインドに入る辺りでした。
大きな街があるようで白や黄色の光が密集しています。
と、前から厚い雲が押し寄せてきました。本当に雲の絨毯のようで、一瞬、飛行機は夜景と雲のくっきりとした境目をまたぎ、すぐに辺りは一面雲に覆われました。
そのうち雲が光りはじめました。雷でした。
さっきまで見えていた夜景は嘘だったのか?と思うほど、見渡す限りの雲とあちこちで光る雷。
そして上を見ると満天の星空。
こんな不思議な光景があるなんて知りませんでした。
多分、雲の下では物凄い量の雷が落ちていて、怖がっている人もいると思うと申し訳ないけれど、今自分がインドの上空を飛んでいて、こんな不思議な景色を見ているというだけで、来てよかった!!!と思えたのでした。

あまりに感動して写真を撮るのを忘れてしまいました。

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