見出し画像

1ヶ月ぶりの少女都市。

先日、『少女都市からの呼び声』大阪公演を観劇してきた。東京で観劇してから約1ヶ月。東京との違いや変化を観るのが楽しみだった。

東京千穐楽を迎えて大阪が始まるまで、「オオカミと彗星」のリリースやプロモーション、ロッキン出演といろんなことがあったが、1ヶ月ぶりに観た自担は、しっかり少女都市の世界に戻ってきていた。


冒頭からキラキラアイドルの自担はいなくて(当たり前)、そこにはもう“田口”がいた。
東京よりもいろんなところがパワーアップしていて、演者の熱量も凄まじく、観客に訴えてくるもの伝わってくるものがとてつもなく大きかった。最後の田口の病室のシーンから終演までは、いろんな感情がぐちゃぐちゃになって涙が止まらなかった。

東京でもそうだったが、上演時間2時間が本当にあっという間に過ぎる。中弛みがない。六平さんと肥後さんが演じる老人2人の会話劇が良いブレイクになっていて、集中力を途切れさせない。
長すぎず短すぎない会話の中でいくつものアドリブが炸裂していて、良い意味で田口と雪子の話を忘れさせてくれる。そのおかげもあってか、終盤に感情ぐちゃぐちゃにさせられた気もするが。


MILANO-Zaが全体的にキュッとなってて、こじんまりしてた分、東大阪市文化創造館の大ホールは東京よりも広く感じた。
使える広さが違うから、舞台の使い方とか演出とかは若干変わってた印象。劇場の音の響きも良くて、舞台上のお芝居と効果音や照明、プロジェクションマッピング等それぞれががうまく作用していて違和感が全くなかった。

大阪公演のチケットは、プレイガイド先行と一般発売で購入したが、マチネが3階席、ソワレが2階席で、ありがたいことにどちらもドセンだった。
2階席3階席からの観劇は、全体の動きとか奥行きの使い方とか、1階席からは見えないところがよく見えるから個人的には嫌いではないし、むしろ好き。


改めて、この世界観は不思議だと思った。
東京、大阪で合わせて5公演も観ておいて、こんな感想しか出てこない自分の語彙力の無さが情けない。観劇後には、これはこう?こういうこと?っていろんなことが頭の中に浮かぶが、それを言語化しようとするとうまく言葉に表現できない。悔しい。

5公演の観劇を終えて戯曲も読み返して、自分の中で咀嚼してこうかな?と感じたことがある。あくまでも、わたし個人の考えとして捉えてほしい。

まず、田口と雪子は兄妹であるものの、現実の世界では一緒に生きられない。雪子の田口に対する台詞の言い回しから、2人は恋人同士のようにも捉えられそうな気がしたが、雪子は田口の内部にいる田口自身も気づいていない、もう1人の田口の人格?なのかなと思った。
それから有沢に対する田口の気持ち。もしかしたら田口は有沢のことが好きだったのではないか?と。有沢の台詞(親友のくだり、雪子との会話の中)から、なんとなくそのようなことを感じた。田口と有沢、2人のシーンがないから分からないけれど、有沢にはビンコという婚約者がいるから自分とは結ばれない、だからその気持ちは自分の中にしまっておく、というような感じがした。

田口と雪子、田口と有沢の関係性は観た人によって感じ方がたぶん変わってくると思うが、わたしはそう感じた。


わたしの大阪公演観劇はこれでおしまい。
大阪千穐楽、つまり大千穐楽まであと少し。
台風の影響で大阪初日が中止になって、全公演完走は叶わなかったが、どうか無事に大千穐楽まで上演できますように。

最後に、観劇した日のカテコで起きたこと。
何が起きたのか分からず、劇場出ながら興奮したまま書き残したことがあるので、貼っておく。


おわり。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?