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Brain Sentence

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小説ですたい。ノリで書き始めちゃうことしばしば。
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2016年4月の記事一覧

Siri。

「いってぇ!」

鋭い痛みだ。尻。尻の右のほっぺ。

その時は冬服のスラックスを履いていて、その中には「パッチ」…今で言う「ズボン下」を履いていた。そして防寒仕様のボクサーパンツだ。

その日は街に寒波が襲っていて、その時の温度は2℃くらいだったらしい。

それにしてもこの痛みである。

厚着をした下半身でもこの痛み。すぐに思いついたのは「蜂」であった。

蜂には子供の頃だが、地元の山の中へカブト

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エンドレスリピートの解説

した方がいいと思うのでw解説します。

自分なりに考察したい!って人には幻滅する内容かも知れません。。w

勢いに任せて書いたもの。

ラジカセやカセットテープのくだりを書いてる内に物語が浮かんできました。

これは簡単に言うと「鶴の恩返し」のようなものです。

実家を離れても、ラジカセは持ってきた主人公。

久しぶりの掃除をするまでそれは押入れかどこかに収納されていて。

それを見つけてからも処

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エンドレスリピート【後編】

エンドレスリピート【後編】

それから冬子(とうこ、で正解らしい)との奇妙な恋人関係が始まった。

あの出来事があってから既に3日が経過している。

彼女のことで、少しずつ、探り探り聞いて分かったことは3つある。

まずひとつは馴れ初めである。

オレは普段レンタルビデオショップの店員をしていて、彼女はそこそこ大きい企業の中で働いていた。いわゆるOLというやつだ。

オレの職場へ彼女が度々映画をレンタルしに来、その作品のチョイ

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エンドレスリピート【前編】

エンドレスリピート【前編】

その日の空はここ数日の間でもかなりの青さだった。

よく人は「空は青いね」なんて言うが、全員分かってない。

空の青さはその日その日で全く異なっているんだ。オレはそのことに保育園にいた時から気づいていた。

よく両親や兄貴に「今日の空の青は濃ゆいね」とか「今日は青じゃなくて水色みたいだね」と言っても「この子は何を言ってるんだろう」という顔と返事しかされなかった。もう誰も覚えてはいないだろうが。

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