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セドナメソッド体験記 Lesson.1


若き時の棚卸しの失敗経験。

自分がこの″自己の謎解きとその冒険のツール″に出会ったのは、35歳だったのを覚えている。

いつの日からか、『幸福感覚』というものを長年、あまり感じずに生きてきた。

いわゆる、ずっと『不幸』という感覚を抱えて生きてきた、と言うことになる。

・幸せって、何?

そんな疑問すら奥に閉じ込め、忘れて、慢性的に惰性…時折ハイな感じで、40年余り、生きてきた。

10年前当時、自分は某整体学校の生徒だった。
家内がアメリカはアリゾナ州の『セドナ』にハマっており、親子で旅行にも行くくらいで、当時のオレは『どこよ、そこ?』って感じで、気にも留めてなかった。

気がついたら自宅の壁はセドナのポスターだらけ。
セドナに関する書籍は増えはじめ、あれよあれよと言う間に自宅の中はセドナの風景一色になった。

家内の趣味に対して無関心を装っていたつもりが…環境による影響力はすごいもので、気がついたらオレも感化されていた。

あまりの熱狂ぶりにセドナの石も購入しよう…という流れになった。
ネット通販で月に2回しか出さないサイトを発見したという。
調べたら、ブログは残っている…10年ぶりに訪れた。
今でも通販をやっているのかは、わからない。


聞けばそのストーンは「持ち主を選ぶ」らしい。
初めに聞いた時はとうとう石かよ…えっ、持ち主を選ぶ?石がw
…と半ば自嘲気味だったのだが、オレも感化されやすい人間なので次第に応援する事になる。しかも熱烈に。
それでもなかなか手に入らなくて一度、注文するチャンスを逃して怒ったこともある。そんなこんなドタバタもありつつ、その石を買った。

ベルロック 34番「Magical Ancestor」
”ベルロック 34番「Magical Ancestor」”
「魅惑的な先駆者」というテーマを持ったこの石
変化を恐れずに あなたを自由で自信に満ち溢れながらも
冷静さを失わない魅惑的な先駆者へと育てるという使命”

だそうだ。
なんとなくという理由で選んだ(選ばれた)のだが、そうかそういう意味であなたはここにやって来たのか…大したことない男だけどよろしく…と、少しだけ感慨深くなった。

感情の基盤が、揺れる。

”34番”が届く前後、不思議な感覚を覚える。
無気力に慣れきったはずのこの身体の内から、やたら色んな気持ちが溢れ、「なにかに襲われたか」のようになったのだ。

なにか異常なほどの不快な感覚が出たくて出したくて…たまらなくなるような、そんな感覚。

おいおい、なんじゃこりゃ!
どこから出てくるんじゃ!

となった。
その時に、こんな本を手に入れていた。

感情を解放する「リリーステクニック」の本だった。へぇ…と思い、サックリとは読んで手順だけは覚えていたので、当時の日常の中でたまに使ってはいたが、日常生活での平常心が損なわれ、いよいよ気持ちがデカくなって抑え切れなくなってきたので、わからないなりになんだかやらざるを得ない心境になり、

『OK、参った。1度、向き合おう』

って事になった。

・傍に”34番”
・紙とペン。
・上の本。
・自分。

そんなシンプルな装いで、戸惑いながら始まった。

・なんでこんな目に遭っちゃったんだろう。
・なんでオレはいつもうまくいかないの?
・オレはなにになりたいの?
・オレはなにを手に入れたいの?
・オレはなんで生きているの?
・自分とこの世の関係性は?
・うまくやろうと頑張っているのに気が付いたら失敗してしまう…なぜ?
・幸せって何?
・幸福を感じるってどういう感覚?

そんなような疑問や当時の現時点で思ったことや感じていたことなどを、紙に書いた。

基本的な手順は、先日Youtubeに上げた動画の通り。
でも、”これだけ”では必ず行き詰まるので上の書籍は買ってよく読んだほうがいいよ。

結果、3日間眠れなかった。
ありとあらゆるネガティブな感情がどんどん溢れ…止まらなかった。

10年前当時の”棚卸し風景”


音を上げた。ギブアップだった。
幼少期から相当のストレスを抱え込んでいたのにただただ、ショック。
恐れや怒り、悲しみ、プライド、ガマン…。

ありとあらゆる感情が止めどなく出て来た。
感情って、スゴいなと思ったけど、ちょっと待って…
とてもじゃないけど、幸せになりたかっただけなのに、なんでこんな気持ちにならなきゃ行けないの?
これを延々繰り返すのはゴメンだと、弱々しく思った。

ほんの少しだけだけど…
初めて、静けさや平穏な気持ちに入った事は、覚えている。
でもその後すぐに…

「なんだこのメソッドは!イヤな気持ちになっただけじゃないか!
チッ、見直しなんて、もうコリゴリだ。」

そんなゲキオコ…憤怒が訪れ、心の扉をバタム!
と閉め、しばらくそのままになった。
それから、この見直しを忘れるほどの

「義務と忙殺の海」

に、再び潜っていった。

オレは、オレから逃げたのだった。
今から、10年前のお話。

つづく。

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