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少女

高校生の時、いわゆるかわいい一軍女子と一緒にいた私は
世間一般的に見て、かわいい子だったらしい。

確かに一緒にいた友達はみんな容姿がよくて
バスケ部のエースや進学クラスのイケメンと付き合っていた。

ただ、私は誰一人として人を好きにならなかった。
もちろん3年間で一度も恋愛をしなかった。

男なんて性欲で、可愛いとか好きとかいってるだけで
欲がなければ低能な、遊園地にいるサルとおなじだとおもってた。
だから実際に、老いたおじさんたちはみんなサルみたいだとおもってた。

ただ、あほでしょうもない生き物。

結局はみんな、自分が一番かわいくて、大好きだ。
自分の欲を一番満たしてくれる人が好きで
そこに恋とか愛とか名前をつけて美化しているだけ。

スタイルがよくて顔がかわいい子を隣に置きたい。
優しくていうことをよく聞く子がいい。

ただ、あほでしょうもない考え。

私はそんな男という生き物に絶対に支配されたくないと思った。

いまでは、男子高校生という最もサルに近い男性以外にたくさん会うので、
まともな男性がいることも理解している。
基本的にはそんな考えをしなくなった。

でも、まだその時の偏見が抜け切れてないと思う瞬間がある。

やっぱ男はクソ!結婚以外茶番!と、
最悪の開き直りをするときがある。

その開き直りでいきつく先は、
女子高校生の恋も愛もわからないあのアイデンティティだと思う。


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