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嫌なことから、逃げていい

無駄なことからは積極的に逃げろ。
藤原和博

私達は逃げることについて、ネガティブなイメージを持っているのではないだろうか。

卑怯、弱い、根性がない・・・果たして本当にそうなのか。

織田信長の用兵は、戦場に誰よりも早く到着し、逃げる時は誰よりも早く逃げていたことで知られている。

逃げるというのは「数ある方針の1つ」なのだ。

・長年勤めてきた会社から逃げる

・親子との対話から逃げる

・学校に行き、同級生との関係から逃げる


もちろん職場であれば、勤めてすぐに「これは私に向いてない!」といって、放棄するような逃げは、ただの現実逃避だが、なかには、職場で頑張ったものの、とっくに自分の心が離れているのに、その場にとどまろうとする人がいる。

親子であったからといって、必ずしも全員が健全な関係というわけではない。

相手が親だから、子供だからといって、相手が暴力をふるったり、度を超えた態度をとり続けるのであれば、必ずしもその場でとどまって頑張り続けることが最善策ではないだろう。

僕は「根性」畑で育ってきたこともあり、未だに逃げ下手なところはあるが、これまでの人生を振り返ると、逃げを選択した結果、人生が飛躍的に良くなった経験は何度もある。

最初に逃げたのは、中学の時だ。

その当時は陰湿ないじめがはやっており、僕もいろいろ嫌なことをされたことがある。

当時のいじめの内容は、ガムを背中にくっつけられる、椅子が無くなる、後ろから電流を流される・・・等といったものは序の口だ。

先生も見て見ぬ振りな状態だったので、それでも頑張って学校に行き続けることがベストとは思えず不登校になり、半年間休むことにした。

あのまま、学校に行き続けていたら、もっと心の傷を負っていたか、もしかしたら自殺していたかもしれない。

そのおかげもあって、学業はおろそかになったが、そこから復学して大学に行き、卒業できた。

次に逃げたのは、会社からだ。

その会社はのちに上司が逮捕されたようなところだったのだが、毎日単調な仕事ばかりで、心がどんどん死んでいくような感覚があった。

転職先のことも考えてなかったので、その後仕事をやめて実家にひきこもるようになった。

でも、ひきこもり期間中に、これまでの人生のパターンを変え、自分らしく、魂が震えるほどのワクワクした働き方を見つけるきっかけになった。

その後も「自分はもうこの場所にいるべきではない」と思った場所から逃げることはあったが、そのたびごとに、次元があがるかのように幸運なことが起きた。

人が逃げられない理由の1つに、お金が無くなることの恐れもあると思うが、逃げた後で、不思議な形でお金がやってくることは何度もあった。

逃げたら申し訳ないとかバチが当たるのでは、と逃げる前は思っていたのだが、今のところ僕は、逃げた結果バチどころか、ご褒美しかもらったことがない(笑)

あるスピな先生が、
「今の仕事場で、氣づきや学べることが無くなったら、転職して次の場所にいきましょう、もし学ぶことが終わってなかったら、次の職場でも結局似たような問題が起きますよ」

と言っていた。

つまり、前の職場で上司の態度が気に入らないからと言って、やめたとしても、結局自分のあり方を見直していないと、次の職場でも同じような上司との関係になる、というのだ。

確かに、そういうこともあると思う。

でも、僕の人生経験上、逃げた先で同じ問題がどうせ起きるなら、逃げてから改めてそこで学んでもいいのではないか、とも思っている。

今逃げたいと思っている場所でしか学べないと思っているものや、メリットというものは、面白いもので、逃げた先でも同じようなものか、あるいはもっとパワーアップしたものが待っていることもある。

だから、今いる場所が辛い、合わないと思うなら、無理してしがみつく必要は実は、そんなにないのだ。

僕の場合、逃げない方がいいと思ってた場所で、そこから学ぼうとしていたことは、ビジネススキルだった。

ビジネスについて、逃げる前の場所でもっと学びたいと思っていたのだが、自分が逃げた先には、もっと優秀で、理にかなっているビジネススキルを教えてくれるメンターが待っていたこともある。

氣の流れ、自然の流れというのは、本来水のように流動的なものだ。

なにかにしがみついたり、流れをとめて、ずっとその場に居続けようとするのは、自然の理にも叶っていない。

今いる場所が、自分のいる場所でないと感じるのであれば、あなたは逃げを行うということも、考えてみるのもいいかもしれない。

※人によっては逃げることで、大きなリスクを抱えることもあるので、よく考えて、慎重に行ってくださいね!

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