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肢体不自由の障がいを考える

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肢体不自由の養護学校で働いています。嬉しかったことや悩んだことなどを取り上げています。よかったら読んでくださいね。
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2019年5月の記事一覧

見てスリッパを置く。(目と手の協応)
スリッパを置くときに置きなさい!とか言語指示だけでは難しいので、写真の上に見て置くようにしました。見て!が大事で回りの環境刺激(音や光など)で回りに目がいってしまうので両手で周囲を隠して集中させるとうまくいきました!!

言語の発達 がすごい!
今日の摂食トレーニングで噛んで呑み込む練習で「かっぱえびせんともものグミどっち?」と聞くと指さしして「もも!」と言ってくれました!初めて聞く言葉にとても感動!成功体験が続くと自己肯定感もあがり、いろいろ挑戦したくなるのかな~?と感じた「もも」でした。

嚥下障害の生徒は2日間は頑張って食べてくれてました。ところが3日目はまったく食べず停滞!やっと1時間半で6割!😥そこで4日目は彼がエレベーターが好きだ!と気付き、写真を用意して、疲れたら写真を見せながら「終わったらエレベーター見に行こう!」と声がけ、その日はなんとか完食!

嚥下障害の成功理由2は
待つことと信頼関係。給食の最初は不安で嫌な顔と声を出していたので、静かに「だいじょうぶ」「すこしずつ」など声かけをしながらスプーンに乗った給食を見せて何度も口元に持っていき、30分くらいすると口に入れてくれました。そのあとは8割は食べてくれました。

嚥下障害を持つ中学1年生の初めての給食がうまくいきました!!成功の理由は?1つめは事前に小学校の時のビデオを何度も見て、回りが気になることと、本で紛らわしながら食べていました。これだと給食では集中できないと思い、本をやめ、あまり回りが見えない向きで給食を取ることにしました。

現在は中学1年生の嚥下(えんげ)障害の生徒を指導してます。舌の動かすことが苦手で1回飲み込むだけでとても大変!小学1、2年生のときは給食は食べなかったそうです。知らない人からの食事支援はぜんぜん受け付けない!食べることが嫌いでどうしたら楽しく食べれるか悩み、考え中!

個別の指導計画作成中
肢体不自由支援学校では自立活動6区分すべてと教科に目標、手立て、評価するなんて!驚き!重複で言葉のない生徒の人間関係の形成は本当に書くのが難しい!どれだけ観察して彼らから非言語でもなんでもいいから発信と欲求を見極めることができるのかが大事かな?

現在、肢体不自由支援養護学校で教師をしています。いっぱい悩み満載!障がいってなんだろう?一緒に考えませんか?