岸田首相、退陣へ。日本は来月新しい総理が誕生する
岸田総理が来月の自民党総裁選に出馬しないことを今日午前中に表明した。
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この結果、社会科学的に、日本がより不幸になることが決定付けられた。
なぜなら国民に不人気の彼が、次の衆院選で自民党を率いる確率がゼロになったためだ。
全国5大新聞紙のWeb版はトップページで、岸田首相退陣を大々的に報道した。
通信社もたとえば時事通信社の現在のトップページは、こちらである。
■時事通信社のトップページ(自民党一色)
日本経済新聞社ですらこうなった。
■日本経済新聞社トップページ
今後のスケジュールとしては9月20日から29日に掛けて自民党総裁選が行われ(国民に投票権はない)、その後、国会で首班選挙が行われ、自民党総裁が内閣総理大臣に任命され(衆院で与党が過半数を握っているため自民党総裁選が事実上の内閣総理大臣を選定する選挙となる、当然、国民に投票権のない、国民不在のこの選挙で新総理が誕生してしまうのが日本の慣例であり)、その後、新総理が国民に信を問う。
と言う。必ず言う。100%。予言する。
内閣改造をし、総理も含めて新内閣が誕生し、綺羅びやかで誠実なイメージをもたらしたあと、この発言は使われる。
中身と言うか、土台は、95人の裏金着服議員のいる政党なのだ。が。
しかし新しもの好きな国民性の日本人は、いつもの様に、誠実な印象を受けた新内閣と新総理・新大臣に、26ヶ月連続で実質賃金を減らした岸田総理のときと全く同じ様に、高支持率を与え、内閣支持率は6割を越す。
(菅総理退陣のときと同じ)
よって、この高支持率の最中(3ヶ月もすると参院含んだ裏金犯罪者議員95名の無脳っぷりがバレて支持率が一気に凋落する)、新総理が国民に信を問うと言い、誕生し直ぐ様、衆院解散総選挙を行う。
そして自民党がまた圧勝し、ここ30年続いた利益誘導政策によって、日本人の実質賃金が今後も減り続ける。
ここ25年間減り続けた様に、一握りを豊かにするために、全員が貧しくなる。シュリンクする。
1ヶ月半前に書いた無料記事の通りに社会が動いた。
社会の科学。それぞれのプレーヤーが、自己利益の追求のために(岸田総理は与党自民党の存続という自己利益の追求のために動いた、本人もそう述べている。下野は我が党にとって極めて不利益だと。国民のために動いては居ない、彼は今、自民党の党益のために退陣を表明したのだ、国民のことなどは一切考えていない、次の選挙で自民党が圧勝するインセンティブに基づき不出馬を決めた)予想通りに、金と権力欲の追求のために現総理が動いたから、ミクロ経済学の教科書通りであり、予測し易かった。
これが社会科学。社会を知る科学。
関連エントリー:
P.S.(今朝の朝刊、読売新聞一面)
退陣表明翌日の朝刊で、本音言っちゃってますね。
国民とか日本人とかどうでもよかった。辞めることでしか我が党を守れない。
党益のために退陣を表明した。と。国民とか死ぬほどどうでもいい。彼は最後まで、自民党の利益のために動いた(*出典1)。
これが日本の総理です。私たちの給与の半分を使ってる人です。
P.S.2(退陣表明後の菅前総理のコメント)
昨日、岸田総理が退陣を表明後、菅元総理が地元神奈川新聞に語ったコメント文がこちら。
自民党が、自民党の利益を、我が党の利益を、権益を、我が党に金を、国民の「こ」の字も出てこない。
これが自由民主党の元総理である。
国民の金をどれだけ騙し取れ、搾取できるか、そのためだけに、次の衆院選のことだけを考えており(国民の経済厚生など考えてはいない、不倫と裏金と脱税・着服キックバックのことだけを考えている)、国民の代表者たる国会議員の資質はなく、国を憂れわず、今後選挙での勝利後受け取れる金(税金のことだ)の多寡のことだけを考えている。
金・金・金。
30年衰退した国の代表者がこれ。
そして次も自民党が勝つことが確定した。
(おしまい)
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