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投票率の高い街と低い街。人が優しくて、親切で、住みやすいのはどっち?

2024年7月7日、4年に一度行われる第21回東京都知事選挙があった。


☆☆☆



結果は291万票を獲得し、小池百合子氏が圧勝。

3選を果たした。

ここで一つの衝撃が走る。

それは2位が首都圏の選挙とは一切無縁な、地方都市の一市長を務める石丸伸二氏が165万票を獲得し、連日テレビメディアを賑わせた蓮舫参議院議員より37万5,000票も多く得票したことである。

東京新聞が都民に街頭インタビューをしたところ、東京の若者は石丸伸二さんは改革派の方だ。

性格が素晴らしく、信頼できる。

何より彼の政治は面白い。

信用できる方だ。

と話されていた(*出典1)。

石丸伸二氏は安芸高田市長を任期途中でほっぽり出して、東京都知事選に立候補した。

安芸高田市は市長がいきなり任期の途中で辞任したため、市政が立ちいかなくなり、現在混迷中である。

石丸伸二氏は安芸高田市で居眠りする市議会議員に怒りを感じ、怒りを抑えられず、それを盗撮し、YouTubeにアップロードし、議員の個人情報を徹底的に晒しに晒した。

ついでに真面目な保守からけしからん!と言われ、炎上が起き、アクセス数がさらに爆増し、炎上動画のスパチャで金を稼いだ。

他人を不幸にし、そのアクセス数で自分の銭を稼く

東京の若者が言う面白い政治とはこれだ。

適切な日本語を使うなら劇場型選挙。

他人を食いつぶすクズの論理。

そして都知事選において、もし都知事になった場合の選挙公約として、東京はゴミゴミしすぎている。

一部の無脳に地方へ移住していただき、東京を住みよい街にする。

と選挙公約をぶち上げた。


なぜ、東京に人口が流入するのか。

それは若者が東京を目指すためだ。

地方の若い人が(特に18歳以上20代前半の若者が)、東京に引っ越してくる。

逆に、あまり言われていないが、東京の人口動態を見ると、石丸伸二氏の仰る通りでもある。

彼はよく思考しているし、慧眼である。

性格は別として、いまも彼がいきなり辞めたため安芸高田市は市政が立ち居かず、26,236人の市民は大変に苦しんでいるし、もし都知事になっても、総理になれるチャンスがあればまた辞めて、都政が立ちいかなくなり、今度は都民が不幸になるのだが、それはそれとして、彼は知能が高い。

それは東京の人口動態を見ると分かる。

東京は、30代の子持ち夫婦が社会減で、両親共働きの夫婦が、人口が密集する東京の不動産バブルによって家が建てられず、地方に引っ越し、流出しているためだ。

両親共働きの高所得者。

つまり、いま現在、東京都の高額納税者が東京から流出している

東京が豊かなのは人口が密集しているためである。

徒歩10分で図書館と病院とコンビニ5軒とスーパーと遊び場とデパートがあるのは、地上50階建てのタワーマンションがニョキニョキと林立し、そのすべての住人が所得の10%を住民税として納税しているためである。

土地は空に死ぬほど余っている。

そのため、2階建てアパートを取り潰して、そこにタワマンを建てるだけで、土地は25倍多く獲得できる。

土地なんて空にいくらでも余っているのだ。

そして超高層ビルを建てれば建てるほど、住民税の税収は潤い、さらに人口が空へ伸びるため商業施設のニーズが高まり、少し歩くだけで、図書館も役所の分所もコンビニもスーパーも夜遊びする場所も密集しており、恐ろしく便利である。

東京を支えているのは人口密度であり、人口過密が東京都民の利便性を支えている

東京の競争優位性であり強みとは、人口過密地帯であることである。

人混みが多いのは新宿駅構内、渋谷駅構内、外国人観光客のターミナル駅となった東京駅構内とその周辺であり、たとえば、渋谷駅から徒歩10分も歩き裏路地に入ると、人はおらず、ガラガラである。

東京に住んでいる人なら分かるが、東京は特にゴミゴミしてはいない。

人混みは局地的なものでしかないのだ。


なのに彼は東京に来たこともなく、人口を減らすと言った。

人口を減らすとは、それすなわち、人口密度を減らすことである。

いま、すぐ歩いただけで病院に行け、その利便性を享受している東京のお年寄り、人が集まるからすべての商業施設が巨大化され10階建てで夜11時まで営業する、Amazonより便利で、座って参考書を読める、大店舗の本屋さん。

人口過密地帯の医療ニーズを満たすため、陛下のご手術に携わった東京大学病院と順天堂大学病院の執刀チームから各種クリニック、東京都立病院と、1km歩くだけで複数の総合医療施設のうち一番良い機関を選択できる、高齢者の利便性。

これらは人口過密地帯だからこそ得られる恩恵である。

狭い土地に人々が多く住まうから納税額が多く、それによって、私たち都民は、究極的な利便性と社会福祉サービスを享受している。

人口密度を減らすとはこれらの利便性と税収を減らすことを意味する。

一握りの高所得者のために、将来高所得となり得る大量の若者を地方に押し付ける。

税収を減らし、都民をより貧しく、東京を衰退させる候補者に、165万票も都民は票を投じた

都民の知能の低さがよく分かる出来事である。

71歳の小池百合子氏がもし出馬しなかったら、今頃、彼が都知事である。

無脳な若者を地方に押し付け、30代の高額納税者を東京に繋ぎ止める。

ボカしていだが、そう石丸伸二氏は仰った。

その演説を聞いて、東京の貧乏な若者は、彼こそ改革派の知事だ!

人柄が信用できる!

と言ったのである。

自分を無脳と呼び、地方に押し付け不幸にさせるぞ!と宣言した候補者を、無脳と呼ばれた側の若者が、信頼できる人だ!

と言ったのだ。

まさに石丸伸二氏の言う通り無知・無学・無脳。

所得が低く、納税額の少ない若者など、地方に押し付けたくもなる。

東京新聞の記者はさぞかし死んだ魚のような顔で受け答えしただろう。

みな気づいてないから、敢えて言おう、東京に住む若者は基本馬鹿である

19世紀フランスで起きた政治事変において、自分を貧しくする候補者を熱狂的に応援する集団のことをルンペンプロレタリアートと呼んだ。

厳密にはカール・マルクスが社会でもっとも役に立たない無脳な下等生物にその自覚症状すらないため、付けてやったあだ名なのだが、歴史を学ばない東京の若者とは、論文を読まない東京の若者とは、スマホを見ながら街を歩く脳みそすっからかんのインポテンツ、東京の若者とは、つまり、カスである。

同じ都民として、うわ~って感じである。


しかしこれらは行動経済学的にはむしろ、日本で一番知能が高いのは日本の若者であるという言説もある。

そのエビデンス(証拠となるもの)はこちらだ。



■東大卒、博士課程保持者の作家、藤沢数希氏のポスト

出典:SNS・X
出典:SNS・X

日本人の国民負担率は実質値の取れる最新データで、令和4年度のものが48.4%。

老人は働いていない。

若者から受け取った年金で飯を食べている。

厳密には仕事も少ししていて、残りを若者から受け取った年金で食べている。

日本の若者はその収入の48.4%を老人に収奪され、搾取されている

この社会制度下では、どう考えても若者側のゲームとしては詰んでいる。

負けが確定したゲーム。

なぜなら、民主主義の原則は選挙であり、多数決だからだ。

老人のほうが人口の多い日本では何をやったって老人優位の社会制度しか構築されず、日本の若者はただただ収奪され、貧乏になることを座して待つしかない。

であるならば、どうせ詰むのであれば、一回日本をリセットできる、老人なんて戦争で全員死んで年金なんて支払いたくない、戦争の起こせる国、候補者のなかでもっとも過激で他人の個人情報を晒して喜び金儲けするようなガチのクズ

もっとも無脳人材を都知事として選び抜き、日本を、そして東京を、一度リセットできる、ぶっ壊せる人材に投票するのは、行動経済学的にはもっとも知的で適切な行為である。

そこまで本源的に知覚し、思考し、もっとも無脳を選び抜いたのであれば、日本の若者は日本で一番の智者である。

そうであることを切に願う。


石丸伸二氏は劇場型選挙でSNSと炎上を繰り返し、ガソリンを撒き散らし、YouTubeでアクセス数を荒稼ぎし、得票数を伸ばすと同時に、動画のスパチャで寄付として選挙で2億円金を稼いだ。

そしてそれをネットインフルエンサーの堀江さんとひろゆきさんが絶賛した。

かつて劇場型が得意な総理がいた。

その名も小泉純一郎。

劇場型選挙で小泉総理は自民党をぶっ壊す!と言い(これのパクリがNHK党代表 立花さんのNHKをぶっ壊す!である、亜種とも言う)と言い、劇場型選挙を駆使し、郵政民営化以外の選挙公約は一切述べず、選挙で圧勝した。

当時、堀江さんひろゆきさんは、小泉総理を絶賛し、遅れていた株主資本主義が日本にもやってくる。

これからは投資家の時代だ。

輝かしい日本がやってくる!

と驚嘆した。

そして小泉総理は竹中平蔵を内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当大臣)として雇い、派遣法を改正し、工場内派遣の規制を緩和し、労働者の4割を非正規雇用にした。

お陰で工場内派遣が解禁され、トヨタ自動車の関係会社である関東自動車工業の静岡工場で、トヨタの車体を造っていた派遣社員の加藤智大容疑者は秋葉原通り魔殺人事件でわんわん泣きながら10人を死傷させ、7人を殺害し、竹中平蔵が肝いりで作った派遣社員制度で生まれた、この貧乏な派遣社員は、2015年に東京高等裁判所2審判決で死刑が宣言され、確定し、2022年(令和4年)東京拘置所で死刑が執行され、刑務所内でこの派遣社員は死んだ。

そしてトヨタの利益は、小泉内閣以前の1兆円から2024年3月期の4兆9,449億円へと約5倍に増加し、富裕層であり金融商品を保持する堀江さんひろゆきさんは、大変に儲かった。

GDP(国民所得)は増えていない。

なのに、日経平均株価は4万1,000円を突破した。

富裕層は貧乏人の死体を食べている

25年間日本人の賃金を下落させ、貧乏人を大量生産させる。

そのコストカットして得た利益を株高と言う恩恵に依って、富裕層たちが食い散らかし、肥える。

全体としてのパイの大きさ(これをGDPと言う)は変わらず、貧乏人の所得が富裕層に移転される行為。

ゲーム理論でいうゼロサムゲーム、全部足すとゼロになる。

貧乏人を騙し、所得を収奪させる。

口を大きく開けた富裕層に貧乏人が食われる行為。

すべて合法によって成立する行為。

これが劇場型選挙の本質である。

劇場型選挙を使った人間と、それを称賛する人間は、全員ガチのクズである。

同じく大阪維新の会が大阪都構想をぶち上げ大阪の既得権益をぶっ壊す!

と言い、それ以外の政策を述べない劇場型選挙を展開し、大阪で圧勝した。

堀江さんとひろゆきさんは大阪に新しい未来がやってくる!

と驚嘆した。

そして大阪万博が開催され、府民一人当たり2万7,000円の身を切る改革によって他ならぬ府民が身を切られ、身銭を切ることとなった(*出典2

貧乏な府民ほど大阪維新の会を激烈に応援し、より貧乏人になる。

東京の若者と同じである。

オルテガが言う大衆は愚かで碌な奴がいない。

犯罪者のほうがたまに良いことをするから、大衆より犯罪者のほうがよほどマシ。とはこのことである。

さらに身を切る改革によって大阪は市民病院を統廃棄し、税金に巣食う医者や看護師は滅べ!

と劇場型選挙を展開した。

府民は大喜びで維新の会に投票し、新型コロナウイルスの蔓延で東京都より500万人も人口の少ない大阪府が死者、死亡率で47都道府県ダントツのワースト1位の栄光を手にした。

そればかりか、役所で雇った、竹中平蔵が会長を務めるパソナ社員の給与負担が重く、介護保険の月額保険料が9,249円(*出典3)と、大阪の高齢者は日本一の高負担から身を切られる喜びを感じ、客観的に見て悲惨なお年寄りであり、日本で一番身を切られたお年寄りであるのに対し、堀江さん、ひろゆきさんは、低所得者が身を切ることで、ボクたち富裕層の税負担が減ると、絶賛した。

ちなみにインタビューにおいてひろゆきさんは介護保険と国民健康保険とサラリーマンが加入する社会保険と、自治体別に運営される国民健康保険制度の地域財政状況の差異と、負担料率の自治体に依る地域医療格差と、国民年金と厚生年金と旧共済年金の違いを理解していなかった。

国民健康保険料は、市町村によって月額の支払い額が異なり、高齢化比率の高い自治体の市民ほど高負担に苦しんでいるのに、どこも医療費は一律でしょ。

と馬脚を表していた。

無脳が無脳であることを暴露したのに、ネット民は読解力が足りず、むしろキャッキャと彼を称賛した。

その堀江さんひろゆきさんが絶賛した石丸伸二氏である。

日本人は愚鈍なのだ。基本的にかなり極めて読解力不足で演繹法と帰納法が理解できない程度に知能が没落している。

覚えて置こう。


こうして東京都の頭がかわいそうな若者たちは自分たちをより貧乏にしてくれる石丸伸二氏が落選したことに涙した。

日本の民度が世界最低なのはいつものことだが、しかし社会科学において、その抽象的な言葉である「民度(人のまともさ)」とは、自治体により異なる。

それを少し見ていこう。

今回の東京都知事選は投票率が60.62%と非常に高かった。

投票率というのはその街や、日本国民として責任を履行したか。ということだ。

この猛暑日が続く、日中35℃を越す最中、都民が自分の時間を1,2時間削ってでも投票行為をしたか。

ということである。

自分の住む街に無関心で、大人としての責任も果たさないので良いのであれば、涼しい自宅でゲームでもやればいい。

その楽できる時間を割いて、暑い中投票所まで訪れたのが都民のうちの60.62%も居たのだ。

横浜市長選だと大体2割か3割。

生活保護申請の年若い女性を水際防衛で追い払い、公園で寝泊まりさせて話題になった(それを助ける横浜市民は誰一人いなかった)、街である(*出典4)。

千葉、埼玉だと3割台。

国政選挙だと高く出て衆院選だと60%程度まで上昇する。

ちなみに今年4月長崎3区で行われた衆院補選は35.45%であり、同じ日に取り行われた島根1区の衆院補選の投票率は54.62%である。

責任を持てるまともな大人、街に責任を持ち、自分の住む街に愛着を感じ、街の清掃ボランティアやゴミが落ちていたら人の捨てたゴミまで自分が持ち帰る。

郷里心を保持する大人たち。

暑い中でも自分の時間を割いて選挙へ行くまともな大人像。

要するに、投票率の高い街とは、まともな大人が多いのだ。

横浜が程度が低いのはそのためだし(住めば分かる)島根がまともな国民性を持ち、長崎市民が自分の街とか国に興味を抱かない自己中市民なのも投票行為の可否で分かる。

2024年1月21日に投開票された八王子市長選挙の投票率は38.66%。

2024年2月4日にあった京都市長選の投票率が41.67%。

それなりに八王子も(いつも28%程度の横浜と比べれば、かなりましだが)、民度が低いとはこのことである。

さて、東京都知事選は60%以上の高い投票率であった。

市長ではなく、その上の都知事選なので高く出た。

そして東京新聞はセグメント別に投票率を集計し、記事にした。

少し引用する。


■東京新聞の投票率の記事

”自治体別の投票率を見ると、どうだろうか。
東京都選挙管理委員会が発表したデータをまとめた。

都内で最も高かったのは、島しょ部の利島村で84.34%だった。
最も低かったのは、武蔵村山市で53.90%だった。

都内でも30ポイント以上の差がある。
23区だけだとどうだろうか。

最も高かったのは、文京区の68.33%。
そして最も低かったのは、足立区の55.18%。

その差は13.15ポイント。

足立区は都議補選もあり、自民党新人と立憲民主党新人の一騎打ちという話題もあったが、相対的に投票率上昇にはつながらなかったようだ。”

出典:東京新聞

こうやって見ると島しょ部の利島村は84.34%だから、東京でもっとも民度が高いのは島部の人たちだ!

と決定付けるかもしれない。

しかしそれは間違いだ。


過去の選挙で島部の人たちに街頭インタビューの際、彼らが新聞記者に語った言葉は、税金だ!この島にどれだけ公共事業をもってこれるかどうかだ

である。

(新聞を読む、見聞を身に付けるとは、こういうことだ)

隠せばいいのに、知能が低いから自分を抑えられず、カミングアウト、自己暴露する。

よほど快楽を抑えられない。

お喋り。

人に伝えてしまいたい。

前頭前野の知能の劣る大人である。


島部の労働者は税金でご飯を食べている人が過半のため(学校と病院くらいしかない、学校はすべて税金で運営され、病院は8割税金である、国民皆保険による自己負担は約2割)、そのため、島部は除く。

民度や人のまともさと一切関係がない数値が出てくるためだ。

そうすると、1位は東京大学及び偏差値70を超える中高一貫校が乱立する文京区。

教育費に子ども一人あたり1,000万円を支払える、受験ママの住む高所得者の街が一番社会をまともに見ている、社会的責任を履行している。

一番社会とか興味がない。

暑いから投票所に行きたくない。

自分の時間を奪われたくない。

怠惰でわがままで自己中。

自分さえ良ければ良い。

という人が東京でもっとも多く住まう街は区部では低所得者街のある足立区、市部でも低所得者の住まう街である、武蔵村山市であった。

これは社会的責任を果たさないから貧乏なのではない。

演繹は逆である。

怠惰でだらしなく、怠け者で自己中だからそのシグナルの一つとして投票行為をせず、社会的責任を果たさず、社会及び組織に置ける上司から評価されず、そのため出世することもなく、貧乏人なのだ。

己を律せずだらけた大人は所得が低く、投票所にも行かず、所得の高い街の大人ほど、己の時間を社会のために割く

高所得地域ほどまともな人が多い。

が、社会科学的な研究結果である。

自分の時間を世のため人のため社会のために割ける。

他人のために時間を取ってくれる親切で優しい人は、中流層以上の街に多く住んでいる。

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(おしまい)


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