1000年先まで残すなら和紙

東日本大震災から9年目の

3月11日も過ぎ去り

コロナの勢いも増すばかりです。

人は“忘れる生き物”です。

いつか、大震災のことも

コロナのことも

新しい出来事に塗り替えられ

忘れていきます。

これまでの人間の歴史の中で

何度となく

自然災害や疫病は流行ってきました。

でもやっぱり私たちは

その歴史があっても

また新たな災害による被害を

大なり小なり被ってしまうんです。

それは、“忘れる”からです。

世代が変わり、時代が変わり、環境が変わり、

忘れていく。

仕方ない。当然のことです。

だからこそ、記録を残すことは大事なんです。

何かしら残しておけば

忘れてしまっても

また活用できる日が必ずきます。

今は、いろんな便利なツールがあって

誰でも簡単に

膨大な記録を残すことが可能です。

でもそれはほとんどデジタルです。

デジタルで残した記録は

この先何年保存できるでしょうか。

未知ですね。

アナログでも、洋紙や再生紙、インク、ボールペン

何年もつでしょうか。

確実に1000年以上残せるもの。

それは今のところ

和紙に墨で書いたものです。

1000年以上前の文書が残っていますから

これは、実証済みの記録方法といえます。

デジタルはまだ数十年の歴史しかないので

どれだけ保存に耐えうるか

誰もわからない。

もしかしたら、和紙より長く残せるかもしれない。

でも、それがわかるのは1000年先。

だったら、実証済みの和紙を使うのが確実です。

和紙に墨で書く。

アナログどころか古典すぎて

バカバカしいと笑う人もたくさんいるかもしれません。

でも、1000年以上先の子孫に

今の史実を伝えたいならば確実な方法です。


人は忘れます。

数年・数十年で

危機感も忘れます。


古来の日本の記録方法

「和紙と墨」は

1000年以上生きていきます。



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