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この医学書・看護書がすごい!2022【医学書院】

※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。

本日は医学書院です。
医学書院といえば『総合診療』で國松先生が連載されている『後悔しない医者』みなさん読んでますか?えっ、読んだことがない?
それはとても勿体無いことをしています。ぜひ読んでください。
読んでるけどまだ今月号(総合診療2022年12月号)は読んでない方!
読んで!ください!!!

さて、医学書院営業担当のイチオシはこちら!

『NHKスペシャル  人体vsウイルス  驚異の免疫ネットワーク』

まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!

一昨年発売となった「NHKスペシャル 人体Ⅱ遺伝子」に続く、医学書院刊行のNHKスペシャル単行本化、第二弾です。
新型コロナウイルスに翻弄されたこの2年を辿りながら、人体がウイルスと戦う防御システムと、生物とウイルスとの分かちがたい関係を豊富なビジュアルで解説します。

一昨年、初めて『この医学書・看護書がすごい!2020』を開催した時に担当社イチオシで選んでいただいたのが『NHKスペシャル 人体Ⅱ遺伝子』でした。こちらの本、とてもビジュアルが綺麗だったんですよ。そして分かりやすい。


そして今回の第二弾、こちらもビジュアルのよさは変わりません。内容は未だ感染がおさまらない新型コロナウイルスと人体との攻防。

最初は手探りだったこの新しい感染症との戦いも、この三年間でさまざまなことが解明されてきました。全世界の科学者が手を取り合って、未知のウイルスに挑み、研究を重ね、急速な進歩を遂げています。

総合視聴率15%超を記録したNHKスペシャル『タモリ×山中伸弥 人体vsウイルス~驚異の免疫ネットワーク~』を書籍化したのがこの本です。番組で紹介されたグラフィックも収録。

そして番組放映から二年。その間に開発されたmRNAワクチン、最新の論文から得た知見を踏まえ、番組のリサーチャーを務めたサイエンスライターの坂元志歩さんが取材した成果がわかりやすく解説されています。

私たちの体が持つ、驚異の免疫ネットワークのしくみを理解し、ヒトとウイルスの未来を考える一冊です。


そして売り場担当イチオシはこちら!

『誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた』

今年の1月に発売になったこの本、各方面で絶賛されていました。
そう、発売になったのは今年の1月なんです。昨年じゃありません。なので選書に悩みに悩んだ末、こちらを選ばせていただきました。
だって紹介したかったんですよ!

まずはこの本の目次をご覧ください。

『表面がザラザラの紅斑(表皮の病変)』
『表面がツルツルの紅斑(真皮の病変)』
『その他の紅斑(皮下組織の病変)と紫斑』

大きくこの三つに分かれています。ザラザラかツルツルか、それ以外か。
初心者のための本なので、まず紅斑を考え、その皮疹の表面の性状に注目するところから始まります。

そしてザラザラかツルツルかそれ以外かで分けたあとは、それぞれの診断フローチャートから入ります。これは皮膚科医が皮疹をみたときに何を考えているのか。それがわかる構成になっているからです。

皮疹の表面性状に注目して、病変がどこに存在しているのか、どうしてその部分から皮疹が生じたのか、その原因を推測して鑑別診断を考える。思考の流れを順に追っていけるので、初心者にもわかりやすい!
中堅の皮膚科指導医と内科志望の研修医との対話形式で書かれているので、その研修医の抱く疑問を共感しつつ、学ぶことができます。

章末には実際の症例が紹介され、見分けることができるようになっているかおさらいができるので、自分が果たしてどこまで理解できているのか把握することが可能!しかも、Web動画付!
研修医だけでなく、皮膚科以外の先生方にも即実践で活用できる一冊です。

現在、『医学界新聞プラス』で本文の一部が無料公開されていますので、興味を抱いた方はぜひご覧ください。
本書の紹介ページでお二人の先生が書いておられる書評も必見です!

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