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日記をはてなブログに移しました

誰にも見せないという難しさの先には未来の自分の姿が

私は中学生の頃から日記を書いてきた。
何かの本で読んだことがあるが、男性の日記は『自伝的私小説』になりがち、らしい。
女性というのは、現実的だと言われることが多いが、こと日記に関しては誰にも見せない文章を書く事が苦ではないようだ。
それが、私は難しかった。
こうしたブログで書いていることが、そのまま日記になっているのだ。
つまり、“誰に見せてもいいものが日記化している”という事である。
そもそも、日記というのは、誰にも店内から日記なのである。
誰かに見せることを前提とした時点で、それはブログやSNSと同じ立ち位置となってしまうのだ。
だから、男性は日記を書いている人が極端に少ないのだと思う。
私も、日記に書いたことと、このようにブログなどに書いていることとの差に、“明らかな違い”はなかった。これまで何十年と、そうして書いてきた。
だから、「日記をどのように書いているのですか?」や「日記はどんなノートを使っているのですか?」との問いに対して、平気で日記の中身まで公開する事があった。
しかし、心のどこかで「日記は人に見せるものではない」というルールが頭に入っていたため、「見せられる範囲のものを見せています」という“建前上の言い訳”をつけ加えて、見せていたのである。本当は、どのページも見せられることしか書いていなかった。
だから、人の悪口を書くようなことはしなかったし、たとえ書いたとしても、「そんなことを言いたくなる時もあるよね」と、誰かに見られても問題ないように、オブラートに包んで書いていた。

だから、今回、はてなブログに非公開ブログを開設したのは、私にとって大きな一歩なのだ。
壮大なる、第一歩である。
今まで、日記を見られても問題ないものとして書いてきたため、“日記を書く習慣”はついているものの、“本物の日記を書いたことはない”と思って問題ない。
これから、ここで書いているような、“公開しても問題ない文章”と、日記との誤差が生まれることが目標である。
そうした、人間には表の顔と裏の顔がある。
それらをきちんと使い分けられていなかったことが、私の一番の弱点だったとも、思っているのだ。
こうした、書いてもいい内容と、書かなくてもいい内容を使い分けることによって、後悔していく内容も面白くなっていくものだと思うのだ。
これまで、ぐちゃぐちゃになっていたアウトプットが、精査されて洗練されるようなイメージを持っている。
インプットと、アウトプットをきちんと使い分けていく事が重要なのだ。
情報処理である。
どんなことでもそうだが、情報を整理することが、発信する者にとっては最重要課題であるのは、間違いないと思っている。

それでもまだ、初めて二日目である。
まだ、その内容に大差はないが、この差をドンドンと広げる事ができれば、私の書く文章にも変化が生じてくるはずである。
例えば、“二人だけの読書会”や“聖書勉強会”というものを行なっているが、この二つのイベントは、それぞれマンツーマンで行なっている『会』である。
この読書会と勉強会に参加してくださっているお二方は別人物であり、公に名前を公開することはしていない。
それぞれ、SNSはお持ちであるが、公に名前を出して、「こんな話をしました」などと内容を明かすには、あまりにもプライベートな内容が多すぎるためである。
こうした活動なら、公にはしないため、日記にて記録しているものの、自分の頭で考えたことに、「表と裏」の区別をつけられていないのが、現状である。

こんな日記の書き方をしてきた私でさえ、日記の効果については疑わない。
非常に有益である。
内省が進むことは間違いない。
内省とは、自分を省みる能力である。
自分自身を省みて、反省と同時に良かったことも認めるのだ。何もかもを受け入れる姿勢といってもいい。
自分の全てを受け入れると、自分を客観視できる事が大きい。
客観的に、自分という人間を見る事ができる。
ある場面での自分と、違う場面での自分を見比べて、自分の特性を見極める事ができるようになる。
それによって、自分は、どんな場面で、どんなことに気をつけるべきなのか、わかるようになるのである。
人前ではおちゃらけて、ふざけてしまう人は、「ふざけずに真面目にやれ」と言うだけではダメなのだ。なぜ、ふざけてしまうのか、その原因を探る必要がある。
それを客観的に見て、その問題を解決する方法としては、どのようなことを考えなければならないのか、自分形の答えを持つ事が重要なのだ。

日記には、そうしたことを可能にする力がある。
自分を見るという行為は、自分という人間の能力を高めてくれるのだ。
自分の行ないが、文字化されてそこに現れる。
すると、冷静に書いている現時点での自分にとっては、胸糞悪かったり、痛快だったりする。そうした“現時点での感想”を持つことによって、どのような自分が理想なのかがハッキリと浮き彫りとなるのである。

自分がどのような生き方を目指し、どのような未来を目指しているのかを、見たくなったら日記をつけて見ることだ。
そうするとそこには、向上心を持った自分の姿が、文字化された形となって現れるだろう。

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