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サウナ備忘録第27回【岩手・久慈サウナ】

こういうサウナを、僕は探していたんだ。

27本目は岩手、久慈サウナ。
前回までは東北旅行ドーミーイン編をお送りしましたが、せっかくの東京から青森までの長旅、当然他のサウナもいくつか回らせていただきました。
その中でも特に行きたかったのがこの施設。
別にサ活が異常に多いわけでもないけど(なんなら常連さんらしき「サウナストーンさん」のサ活が大多数を占めるけど)、それでも施設情報の写真を見たときにビビっと来たんです。
そしてその衝動は間違いじゃなかった、激推し施設認定。

久慈の町のじぇじぇじぇサイドじゃない方、巨大なドラッグストアの横にひっそりと鎮座している、雑居ビルが目的地。
居酒屋とタクシー会社が同居してるっていう「雑居感」が愛おしい。

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狭めなエレベーターに乗って四階へ。
よそ者が地元の方に愛されるサウナ施設にお邪魔するっていう申し訳なさと背徳感と高揚感がごちゃ混ぜになったよくわからないテンションで入場。

500円で入場券を買い受付の優しそうなおば様に渡して入場、ここは本当に令和か…?(褒め言葉)
青森のおばあちゃんちを彷彿とさせる脱衣場と休憩室、今回の記事のヘッダーにもしたけどレトロ感が天元突破しててもうセンスがヤバい。

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「古めかしいサウナ施設」は最寄りの成増ヒルトップをはじめとしてたくさん見てきたけど、久慈サウナの古さは一切ネガティブな感情が無くて、来たことも無いのにただただ懐かしい。

ひとしきりテンションが上がった後に浴室へ。
うわ、綺麗!
外観から想像つかない小綺麗さと壁画デザインの良さ、何気なくピラミッド状に積まれている風呂桶が非常にいい味を出してる。
ジャグジー付きのお風呂を囲むように洗い場があり、サ室前には水風呂、なんて無駄の無い構成…!
わっくわくで身体を清め終わったあとにうっきうきでサ室に行こうとすると強く頭を打ち付けるアクシデント…
サ室の入口そこそこ低いので注意してください、初見だとやられます…
川口のひろいサウナで全身を強打した時に比べれば全然ダメージは無かったのでちょっとだけ休憩してから再度サ室イン。

入った瞬間ふんわり香る甘めな匂い。
木の匂いとはまた違うし不快な感じでもなく、何というかお香チック。
砂時計四つ+デジタル時計一つという徹底したタイムキーパーっぷりにふふっとしながらまずは1セット目、心地良し。
90度手前表記ながらも5分過ぎくらいからしっかり発汗出来、上段に座るとさらにパワーアップ。
テレビが中央に鎮座してるのは残念だけど入り口の反対側には小窓があり外が見渡せる設計、実質マルシン(別に見晴らしがいいわけでは無いけど、やっぱりサ室の窓は幸福度上がる)。
常連のおじ様方が孤独のグルメの再放送観て「〇〇喰いてぇ!」って盛り上がってるの可愛い、おじかわ…
古いサウナストーブながらもしっかり蒸してくれることに感謝を告げながら計3セット満喫。

水風呂も動線完璧、かけ流しの推定17度だったので言うことなし。
水風呂横にネットに入った謎の貝類が、と思ってよく見たらただの石だった、なんじゃそりゃ。
ととのい椅子なんてものはないけど雰囲気だけで十分酔える、最高。

久慈は強い。
翌日にもう一度再訪して予約していた久慈駅うに弁当もゲット、おばあちゃんの人柄も相まって美味しさ倍増。

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冒頭で触れたように、今までのサウナ施設でランキングをつけるならベスト3は固い、それくらいの満足度があった久慈サウナさん。
是非ともうに弁当&八戸ドーミーインあたりをセットにして東北旅行のお供にどうぞ。

次回は東北編ラスト、魑魅魍魎のバイパス空間…

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