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元メーカー勤務アラフィフ海外営業マンが大型トラックドライバーに転身しました①(#研修期間)

2023年4月3日。
私にとっての、新しい挑戦が始まった。

転職活動記の後編で書いた通り、新しい仕事は【大型トラックドライバー】いわゆるトラックの運ちゃん。無論、運送会社による雇われとしてだ。

最高学府を卒業して20数年・・・海外営業というキャリアから180度異なるバリバリの現場仕事、しかもアラフィフという年齢で、挙句年収1000万円という立場を捨てての転身。世間の多くが「なんとまぁ、思い切った(=無謀な)決断だね」と思われることだろう。

だが私としては、まだまだ長い会社員生活、同じ環境で悶々と仕事を続けるくらいなら思い切って新しい世界でやりがいを探してみたい、そう考えるに至ったのだ。

入社して最初の1週間・・・
もっか取り組んでいること、そして今の率直な心境を、書き綴ってみたい。


デビュー1週目

ご存知の通り、私は"ドライバー職・完全未経験者"として入社したので、この1週間はひたすら研修的なカリキュラムで終えた。

【1日目】入社書類作成、トラックの装備・点検方法についての説明
【2日目】適性診断検査、構内でテスト走行
【3日目】構内でバック・車庫入れ等の練習、近隣拠点への添乗指導
【4日目】健康診断、国道・高速道中心に添乗指導
【5日目】市街地中心に添乗指導
※今月末、フォークリフト免許を取得予定

「添乗指導」とはいわゆる「横乗り」先輩・上司社員が同乗して、大型トラックを安全・円滑に運転できるか、チェック・指導をするものだ。決められた時間彼らを乗せ、OKが出ない限り次のステップには移れない。

幸い、自家用車がMTゆえクラッチ操作はごく日常だし、大型一種の免許も昨年暮れに取得したばかりでエアブレーキや車体の感覚も身体が忘れていなかった為、添乗指導の評価は上々のようだ。上手くいけば来週にも次のステップ「業務添乗」(先輩社員が同乗して、実際の仕事の流れ・やり方を教えるもの)に移れる見込み。そしてそれを習熟すれば、いよいよ独り立ち。
願わくば、GW明けあたりから"MYトラック"を持てれば嬉しい。

今の率直な心境①

・・・てな感じで、まだまだ厳しい現実世界を全く分かっていないオタマジャクシ状態な身ではあるが、今私はとてもワクワクしている。

何にワクワクしているのか?
それは
「良い職場環境に恵まれた」
上に、
「とにかく大型トラックの運転が楽し過ぎる」
ということ。

実際に乗られたことのある方ならお分かりだろうが、大型トラックは座位が高くて見晴らしが良い。そして何より、大きな車を上手く操るのはとっても気持ちがいいのだ!新しい車でバックモニターや各種センサーがついていて、鬼門である後退が格段にやり易いのも有難い点(それでも構内の練習走行時、何回かコーンにぶつけてしまったのだけど💦)

確かに、ミスると即・大事故につながるため、一つ一つの動作に物凄く神経を使う。でもその分、無事走り切ったときの得も言われぬ達成感・・・これは普通乗用車じゃ得られない感覚だと思う。

職場の雰囲気についても入るまでは不安だったが、皆フランクで感じのいい方ばかり、上司だ先輩だ等と偉そうな風を吹かす人は一人もいない。更に、これは入社して驚いた点なのだが、20~40代の若いドライバーがとても多い。そして何名か、可愛らしい女性が大型を転がしているのだ。純粋に「カッコイイ」と思った。

私が抱いていた運送会社で働く人の典型的なイメージは、パンチパーマの厳つい髭オヤジ(笑)つまり良い意味で裏切られたという感じ。仕事環境が良くなければこれだけ多くの若い人達が働いていない筈・・・そう考えると、最初に私が抱いていた不安は薄まりつつあった。

今の率直な心境②

一方、運送業ならではの問題として直ぐに思い当たるのが
「3Kの揃ったブラック企業が多い」
「コンプライアンスがザル」

という点ではなかろうか。
これについても、入社にあたって、色々と下調べしてきたつもり。

私が入ったのは、とにかく安心安全・法令遵守に厳しい会社で、例えば「制限速度を数kmでも超過したらNG。納入時間は荷主と調整つけるから、運転は安全と交通ルールを最優先で」みたいなことを常に口酸っぱく言われる。勿論"ある程度の常識範囲(遅過ぎない)"というものはあろうが、それでもちゃんと荷主の理解が得られているのは良いと感じた。
残業時間も、2024年問題を見据えてか、かなり抑えられている(と実際のドライバーから聞いた)そのぶん給料は安いのだが個人的にはお金よりそっちの方が100倍大事なので・・・

ところで、私が当面担当するのは手積み・手降ろしのある便だ。
倉庫での積荷作業の様子も見たが、積み込む荷物量がハンパ無い。大変な力仕事で、作業環境も夏場・冬場は確かに過酷そう。だがそこはもう、
お金を貰って筋トレ・ダイエット出来る仕事】
だとポジティブな見方に変えて取り組む他ない。
いずれはパレット積みも担当することになろうが、先ずはバラ積みからの勉強である。

まだまだ入り口

あくまで入社1週目時点の感覚、ということで、トラックドライバー職のリアルな部分(※闇も含めて)についてはこれから嫌と言うほど体感することになるだろう。仕事に取り組んでいく中で、他にも色々と書けることが出てくれば改めてnoteにて綴ってみたい。

また、皆さんも気になるであろうお給料事情にも踏み込んで紹介していければと考えている(身バレしない範囲で)

・・・とはいえ、note・ブログのネタとして書ける書けないの前に、ひとりのプロフェッショナルとして仕事が出来なければお話にならない。

所詮入り口に立ったばかりの身分。「事務方が、現場仕事なんて続くかよ」などと冷ややかに見られていることも重々承知。そんな視線に負けず、1日でも早く独り立ちできるようになりたい。厳しいルートにも積極的に挑戦して、トラックという自由な翼を使って街中を走り回れるようになるぞ!
そう強く思っている週末である。


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