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【ネタバレ無し】『劇場版モノノ怪 唐笠』の鑑賞という体験をしてきました

『劇場版モノノ怪 唐笠』上映開始おめでとうございます。
人生で最も愛しているオリジナルアニメーション作品と言っても過言ではないモノノ怪の新作が、よもや2024年に見ることが出来るだなんて思ってもみませんでした。
長生きはするものですね。

流石にまだストーリーのネタバレをするわけにはいきませんし、考察が出来る程鑑賞できてもいませんので、取り急ぎストーリーネタバレ無しの感想を記載致します。


※ストーリーの流れや落ちを察することが出来るようなネタバレはしませんが、演出を観たり劇判を聞いたりした上での感想は記載いたしますので、念のためご注意ください。


テレビシリーズよりも最近っぽくなっている絵柄、劇場で聞く大音量のBGM、制作状況や見る環境が変われども、やっぱりモノノ怪はモノノ怪でした。

和紙のエフェクトを使ったり影を描かないことによる浮世絵風の作画は勿論ですが、ストーリーの作り方や台詞のテンポ感でもう一気に「ああ、私は今モノノ怪を見ている」と思わせてくれる引力がありました。

と言っても話の内容は比較的分かりやすく出来ており(15年以上経過してからの新作なので、初見の方でも楽しめる作りを意識されたそうです)、ここからモノノ怪を見始めるのも良いんじゃないかと思いました。
テレビシリーズの話で言うと、『海坊主』のような親しみやすさがあります。


画面はとにかくよく動く。カット数がえげつない事になっているそうです。だよね、めちゃくちゃ動くもん。
キャラが動くというよりは、画面が動く。

しかし、それは見づらいとか酔いやすいとかそういったネガティブな意味合いではありません。

極彩色の絵が、毬が転がるように美しく、万華鏡のようにくるくると動く。
あれだけ色の組み合わせが多いのに煩わしくなく、只々美しい。

劇場で見るからこそ体験できる、これは映画という名の美術品だと思いました(これらはテレビシリーズの頃からそうでしたが)。

それを大画面大音量でこの時代に見るからこそ、”体験した”感を増してくれる。ストーリーのテーマも一役買っているかも。

これ本当に90分の映画か?


最初は初日は1回だけ見るつもりだったのですが、もう1回見た過ぎて2回見てきました。

ありきたりな表現ですが、1回目では気が付かなかった描写に気が付いたり、ここの表現はこういう意味だったのかと新たな発見があったり、2回目も楽しみました。

これムビチケ足りなくなっちゃうよ。


というわけで無事見ることが出来たので、これからクラウドファンディング支援者向け記事読んできます。
あまりにもネタバレを回避した過ぎて事前情報を殆ど薄目でしか見て来なかったんです……。


※以下グレーアウト内、微妙に情報のネタバレ含むためご注意ください。






【注意】
映画を見た時、薬売りさんの自己紹介の様な某台詞に「なんだそれ、聞いてないぞ」という感想を抱いたのですが(私が情報をとりのがしていただけかもしれませんが)、パンフレットを読んだことでああやっぱりそういうことだったのか、と腑に落ちました。
何となくテレビシリーズから抱いていた薬売りさんの設定についてのイメージがすとんと心に落ち着いたし、むしろ全く意外ではありませんでした。
監督の過去のインタビュー記事で「主人公の薬売りは毎回違うつもり」とおっしゃっていたし。

それから、第2弾の制作ありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しい。まだ見ることが出来るんだ。
これでまた何年か死ねなくなりました。生きなければならない理由が出来ました。



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