掲載「率」ベスト③藤原書店の59%(新聞書評の研究2019-2021)
はじめに
筆者は2017年11月にツイッターアカウント「新聞書評速報 汗牛充棟」を開設しました。全国紙5紙(読売、朝日、日経、毎日、産経)の書評に取り上げられた本を1冊ずつ、ひたすら呟いています。本稿では、2019年から2021年までに新聞掲載された総計約9300タイトルのデータを分析しています。
なんでそんなことを始めたのかは総論をご覧ください。
過去の連載はこちらをご覧ください。
書評に強い出版社8
前回は、出版点数に対する書評に取り上げられた回数の比(掲載「率」)が2番目に高かった亜紀書房を紹介しました。
今回は第3位の藤原書店です。対象としているのは、2019年~2021年の3年間に100冊以上の新規出版があった出版社です。
なお、出版点数は国立国会図書館サーチの検索結果によっています。
藤原書店 59%
出版点数118に対して、70回の書評が掲載されました。全体の40%に当たる47タイトルが少なくも1紙に取り上げられています。
3紙に紹介された3冊
『新型コロナ「正しく恐れる」2 問題の本質は何か』
『芸の心』
『「共食」の社会史』
次は、掲載回数と掲載「率」を総合した「出版界のイチロー」を探ります。
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