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読書感想文「彼女はそこにいる」

 どんでん返しに定評がある織守きょうやさんのホラー。以前読んだ「花束は毒」はまんまと騙された人怖系ミステリだったので楽しみにしてました。

 郊外の賃貸一軒家に引っ越してきた母娘。引っ越し初日から様々な違和感に襲われる。前の住人もみんな短期間で出て行ってしまうというが事故物件である事実はないという。一体この家で何が怒っているのか。

 面白かったです。一軒の家を舞台にしているのに、三編の連作のそれぞれで違ったパターンの怖さがあって流石の手腕だなと思いました。

 ちょっとネタバレですが、


 特に一話のベタベタなホラーに紛れさせたどんでん返しと、三話のサイコパスだらけの人間関係にゾクゾクしました。

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