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アドベントエッセイ(54/365) ピラミッドを滑りおりながら、人間ってやべぇなと思った話

早いものでクリスマスまであと311日を切った。



どこよりも早いアドベント企画、54日目は「ゲームの進化すげぇ」という話。



最近、PS4で「アサシンクリード・オリジンズ」というゲームをずっとやっている。




アサシンクリードシリーズは、



「過去に活躍したアサシンの記憶に入り込んで、各時代の生活を追体験しながら大義のための暗殺を進めていく」



というストーリーのアクションゲームだ。




オリジンズの舞台は古代エジプト。このシリーズはやったことがなかったが、もともと古代エジプトが好きだったこともあり、ずっと気になっていたのだ。




1ヶ月くらい前に買って、初めてプレイした時には腰を抜かした。



「今のゲームって、こんなに凄いことになってんの!?」



と。



アサシンクリードシリーズ自体、1作目がリリースされたのは10年くらい前なので、作品自体がだいぶ時をすっ飛ばしているのはもちろんのこと、



私は昔から、ポータブルゲーム機をメインに遊んできたから、本格的に据え置きゲームを遊ぶのもPS4が初めて。



「PS4はとんでもなくリアル」



と噂には聞いていたが、想像を遥かに超えていた。




これまでやってきたゲーム空間はあくまで「ゲームのフィールド」という認識だったが



アサシンクリードオリジンズの風景は「国そのもの」。



プレイヤーは古代エジプトの街並みを端から端まで途切れることなく移動することができるし



有名な建造物はもちろんのこと、普段人々が生活している街並みや営みまで事細かに再現してある。


ミイラを作っている人

農業に勤しむ人

神殿に供物を捧げる人

水道橋を作る人



ゲームに関係ない細部を見ても、国そのものなのだ。



もちろん、100パーセント当時と同じ訳では無いんだろうが、それでも



「古代エジプトってきっとこんな景色だったんだろうな」



と確信が持てるクオリティなのだ。




ひとつのゲームを、ゲームではなく「光景」として認知できるレベルまで作り込むまでに、一体どれだけの技術革新があったのだろう。 



色んなゲームをすっ飛ばしてきたことも相まって、



「最先端技術による古代の景色を見て打ちのめされる」



という謎浦島太郎状態になっている。




で。おそらく、これさえまだMAXではないのだろう。



20年後にはきっと、アサシンクリードオリジンズが「うわぁー昔のゲームってこんなだったの?」という時代が来ているはずだ。




「そう考えると、人間ってやべぇ生き物だな」




クフ王のピラミッドの斜面を滑り降りながら、なんだかゾクッとした。

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