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しがないWebライターは猫の夢を見る 【アドベントエッセイ(360/365)】

早いものでクリスマスまであと5日を切った。

どこよりも早いアドベントカレンダー、360日目は「コンテンツ」の話。

今週末、仕事で公開した記事がびっくりするほど反響奮わず、たいへん凹むと同時に冷や汗をかいている。

記事を書く仕事は、多くの人に読まれることが至上目標である。なので、反響のない成果物は言ってしまえば給料泥棒と同じだ。

そこそこの長さの記事を1本書くのには結構時間がかかるから、かけた時間に対して割が合わない結果が出ると大変申し訳ない気持ちになる。

一方で、Webの世界で、毎回コンスタントにドッカン読者がつくほど面白いコンテンツを作ることは至難である。

特にWebメディアは現実で起きた面白いことをネタに記事を書く訳だが、現実世界で面白いこと自体そうそう起きる訳も無いし、さらに偶然見つけた種を面白いコンテンツに昇華するとなると、その難易度はさらに上がる。

記事1回ヒットさせることすら大変難しいのに、さらにそれを定期的に行うとなると…。考え始めると途方もない話なのだ。

では、どうすれば多くの人に読んでもらえる打率が上がるかと考えた時「私が人気者になれば良いのだ」という結論に至る。

コンテンツを産む燃料を、不確定要素の多い外部要因に頼ると当然ながら成果にムラが出る。余程運が良くない限り、続けてヒットを出し続けることはなかなか難しいだろう。

しかし、自分そのものがコンテンツとして成立していて、一定以上のファンがいれば、何をやってもベースのヒットが出る。

猫が最たる例だ。猫という存在は、生きてるだけで可愛く、存在そのものがコンテンツとして成立している。だから、何をやっても可愛い。寝てても可愛い、歩いてても可愛い、食べてても可愛い。

私がああだこうだ何時間も頭をひねって考えて出した記事より、可愛い子ネコが3秒あくびした動画の方が遥かに拡散力が高いのだ。私は猫になりたいと切に願う。

だから、面白いコンテンツをちゃんと狙って書く研究を日々続けることだけでは足らず、「自分自身のコンテンツとしての力」もつけなければならぬと思うようになった。

自分のファンを増やすことの重要性は頭でわかっているものの、今年はその部分の試行錯誤や努力が足りなかったように思うので、来年はこちらにより力を入れていく所存である。

とりあえず猫耳とキャットフードを買うことから始めよう。

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