ジェンダーレスなファッションに思う

ジェンダー論とかあまり興味はないし、むしろネットで強く叫ぶ人たちの声が煩わしいなと思う側の人間なのだけれど、よくあるジェンダーレスなファッションに対して思うことが一つある。
ジェンダーレス=フェミニンな男性がレディースやスカートを着る、というケースが多くないかということだ。

男性がネイルをする、メイクをする、ウィメンズを着る、そんな広告や記事は増えているし、制服もパンツとスカート、男子も女子もどれ着てもいいよ!というニュースもある。

とはいえ、出てくる例は中性的だったりかわいい男の子がメイクをする、ウィメンズの服を着る、個性的な男性がファッションとしてスカートを履く、女の子が制服着用例としてパンツを履く、男の子のスカート制服着用例はないなどと、なんか違くないか?という感覚。

モデルとして出る人がジャニーズとか、きれいな人やスタイルのいい人ばかり、というのは広告としてしかたないところはあると思う。ただ「きれいな人」にもタイプがあるはず。
自分が推しているHey!Say!JUMPで例えると、こうしたスカート衣装(ライブ用ではなくファッション誌での衣装)を身に着けるのは知念ちゃん有岡くんなどの「身長が高くない子」か、伊野尾ちゃんみたいな「中性的な顔の子」に限られるように思える。
これが例えば裕翔くんや薮ちゃんと言った「身長が高い子」、高木くんのような「セクシー系」「ワイルド系」の子が身に着けれるコーディネートの提案があると広がりが違うのではないかなと思っている。
GUの広告でもかわいい感じのゆうたろうくんがウィメンズを着る、スカートを履くコーディネートをしているが、福士蒼汰くんや木梨憲武さんがこういったコーディネートをしていたらどうなるんだろうという思いもある。

男の子がスカートを履く例がないのもそうで、「自分」に当てはめたとき、当てはまったときのイメージが持てないというのが大きいんじゃないかなと思う。
普通の男の子が「制服の」スカートをそのまま履く、というのはこのご時世やっぱり正直なところ違和感があると思っている。これは私の価値観だから致し方ないと思ってほしい。
ただ「違和感なく着用できる」には日本人的にはきっと「みんなやっている」が必要になって、その「みんなやっている」ためには「着たい」と思わせることが大事だと思うんです、どうしても。

その着こなし一つとっても提案というものが少ない。
だからもう少し、厳しい状況かもしれないけれど、本当に広げたいのであればアパレルがもう少し視点を変えてほしいなあと思うのです。

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