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股関節伸展制限の改善に向け
こんにちは!!
今日は、<股関節伸展>に着目していきましょう!
臨床で、よく
・股関節伸展が足りないぞ
・立脚後期がとれていない
・Trailing Limb Angleが足りない
当然、筋力の問題でその姿勢を取れていない場合もありますが、軟部組織の問題や、他関節の影響を受けている場合…そもそもの関節可動域が足りていないパターンと色々な要因が考えられますね。
股関節は、PTは勿論、OTさんでも必ず押さえておかなければならない関節となります。
以前、ある人に言われたことがあります。
OTは上肢とADLの勉強しかしないでいい。と。笑
![](https://assets.st-note.com/img/1703562130353-UtN4tqfERQ.jpg?width=800)
本当にびっくりしました。
ADL動作を見るのに<座位姿勢>しか見ないわけないですもんね?٩( 'ω' )و
当方のサロン(Synergist Lab)生様には、
そういった職種の縛り無く全部学んでもらっています。笑
余談はさておき、早速股関節極めていきましょう!
肩関節では、有名なObligate Transrationも股関節で生じるパターンもありますので、そこらへんも本記事で課題解決できれば幸いです!
<Agenda>
・股関節の基本的な動き
▶︎関節包の構造と包内運動
・大腿骨頭とObligate Transration
・Trailing Limb Angle
ちなみに今回の記事は、即完売した
股関節完全攻略マニュアル
⬇︎
から一部引用したものになりますので、
今記事のみ、リンク貼っていますのでご興味ある方はどうぞ!
※再販予定なし
1.股関節の関節包内運動
関節を知るには、
・骨形状
・骨と骨の隣接部分周囲の軟部組織
・関節包内運動
を知らなければなりません。
例えば
股関節で有名な腸腰筋。
![](https://assets.st-note.com/img/1703562155713-EQP9wo1sXP.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1703562250161-K7TAJhZp73.jpg?width=800)
この筋肉は、股関節の屈曲の主動作筋となりますが…
どこの骨をどういう風に牽引することで
屈曲運動が生じるのでしょう。
まず、起始停止から見てみましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1703562268196-pgKbGwujYc.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1703562385315-myyA7ptACO.jpg?width=800)
※腸腰筋の詳細な解剖学やバイオメカニクス(腸骨関節包筋含め)はサロン内で解説しています!
この様に、
腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋(一部小腰筋)からなり小転子に付着する筋となります。
それでは、セオリー通り
付着部の解剖から見てみましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1703934907104-pBa6c5PfMH.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1703934934971-6wQ9xNbJqM.jpg?width=800)
股関節前面内側にある小転子への付着なので、
当然股関節は屈曲方向に動いていきます。
股関節が外転位にある際には、
内旋方向に作用しそうですし内転位にある際には外旋方向に牽引しそうなのがみてわかると思います。
股関節の骨盤の前・後傾は、骨盤腔と小転子の位置で確認していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1703935544264-oMrQGczWyg.jpg?width=800)
荷重位において、
一般的な運動連鎖は
・骨盤後傾=大腿骨外旋
・骨盤前傾=大腿骨内旋
が伴いやすいとされています。
![](https://assets.st-note.com/img/1703937541443-PbYyRleTzJ.jpg?width=800)
骨盤が前・後傾し、大腿骨の回旋もともなった場合腸腰筋の起始・停止に変化が起きすなわち筋長(張力)の変化が起きることは骨形状とアライメントを見れば容易に想像ができますね!
そして、腰部と腸腰筋の関連性を見てみると
![](https://assets.st-note.com/img/1703939232833-vuxeu5Ot1d.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1703939066174-twQhsCEkqa.jpg?width=800)
骨盤前傾に伴い腰椎は前弯し(L3を中心として)結果的に腸腰筋の起始・停止は短縮することになります。
すなわち、反り腰の方の腸腰筋は必然的に機能しにくい状態になることが言えます。
もう少し、深ぼって疾患学にリンクさせると…
骨盤前後傾で
大腿骨と股関節の関節面の適合性はどうなるでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1703939365430-CHbkGZ4GW8.jpg?width=800)
こんな感じで
前後傾でも荷重面は変化することが理解できます。
股関節は最大の滑膜性関節。
関節窩の深い寛骨臼と大腿骨頭で構成され、大腿骨頭は半分以上が関節窩に嵌入する。
いわゆる臼状関節(Ball and soket joint)で球関節の一種となる。
大腿骨頭は、半分以上が関節窩に嵌入する
ということは、
この適合率の低下は周囲組織に悪影響となります。
腸腰筋に関しては、
股関節前面の安定性を担保している筋になります。
股関節が伸展する際には
大腿骨頭は前方に移動しますね٩( 'ω' )و
![](https://assets.st-note.com/img/1705132000152-CwsClsuXHS.jpg?width=800)
これを腸腰筋が制御してくれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1705132463054-BwxqH1dOLu.jpg?width=800)
当然、関節包内運動においては
全方向の安定性が求められますので腸腰筋のみの解剖では不十分です。
大腿前面筋である腸腰筋と、後面筋で関節包内運動に重要な外旋六筋の関係性から見てみましょう。
例えば…
下記の2例はいかがでしょうか。
①腸腰筋の弱化があり
股関節前面の安定性を作れなくなり
骨頭が前方へと抜けてしまう場合。
![](https://assets.st-note.com/img/1705133155602-K18gYzDEbz.jpg?width=800)
②外旋六筋が弱化し
骨頭を後方から引きつけることが出来なくなり
骨頭が前方へと抜けてしまう場合。
![](https://assets.st-note.com/img/1705133171935-nu7IbUxw0X.jpg?width=800)
結果は①②共に
大腿骨頭の前方動揺になりますね。
なので、
一方向での解釈にならない様にする必要性があります。
※外旋六筋の解剖
![](https://assets.st-note.com/img/1705133300025-7ngxHxNp84.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1705133300080-2wwfhziTeK.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1705133300136-reKrK2SO6G.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1705133300065-V2yYnodqJK.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1705133299884-MD0TdRXBri.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1705133299980-V8fbqkT27g.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1705133300121-gU5OexrbsH.jpg?width=800)
筋のことに着目してきましたが、筋以外の軟部組織に着目してみましょう。
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