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Shazam

 「Shazam」知っていますか?1970年にリリースされたThe Moveのセカンドアルバムではなくてスマートフォンのアプリの方です。

 スペクトログラムと呼ばれる時間-周波数グラフに基づいた音響指紋を元に曲を特定してくれるアプリです。

 街でかかっている曲、テレビから流れてきた曲、クラブでかかっている曲、それを特定できる便利なものです。僕はこのアプリケーション使っています。

 ある時、イベントでDJしたあとに「今日も格好良いけど知らない曲たくさんかけてたんでShazamで調べちゃいましたよ」と話しかけられたことがありました。それから僕も使い始めました。

 最近、僕より年下(あまり若くない)でイベントを一緒にやっているDJと話をしている時に「Shazam」の話題になりました。

 「Shazamってどう思います?」
 「便利だよねー」
 「そうじゃなくて客が使っているのはどうかってことですよ」
 「何が悪いの?」

 彼は「Shazam」をクラブに来ている客が使って曲を調べているのは気に入らないようでした。

 僕が「あんなものはどうかと思う」と言うことを望んでいるように見えました。僕と一緒にイベントやっている年下が「Shazam」使うことに対して物申すような雰囲気を醸し出していることにはがっかりしました。

 「そりゃ昔は、自分が知らないけど格好良い曲がかかれば、勇気振り絞って、恐る恐るDJに聞いたものだけどさ、声かけるタイミング難しいのよ。今は自分が回している時にフロアで客がShazam開いているの見かけたら、刺さってる!って嬉しくなるね」

 彼が少しでも腑に落ちたなら良いなと思いながら、会話はそこで終わりにしました。

 ブランク盤を扱うDJ/Selectorとしては本当に便利なんです。昔のジャマイカ盤はブランク盤がかなりあります。内容わからずに買ったブランク盤調べるのには非常に便利です。

 あとは内容がわかっている盤でも「Shazam」にかけると出てこないものがあります。これはまだ配信等に乗っかっていない曲と判断できます。これもDJ/Selectorやる上では参考になります。

 今は本当に調べるということに対しては便利な時代になったなと思います。「Shazam」を使うときは音楽のデジタルデータ化ってどこまで進んでいるかということに想いを馳せています。

 

 


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