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【 出雲記 】#3 神話を知る 日本を知る わたしを知る

『それぞれの神話を、人は生きる。
 そして、語る。』
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遠く、近く、
それを耳にすべき誰かのために。

他ならぬ、自分のために。

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そのために、
わたしたちは生まれるのだ。


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神話を知る 日本を知る わたしを知る


「出雲に行かれるなら、
 大国主や日本の神話についてよく知ってから
 行かれるといいですよ」

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出雲に行くなら、知っておくべきだ、と
仰ってくださったのは、写真家の魚住心さん
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光だけではない、
「陰あってこその光」の世界を見せてくれる、
希少な感性の写真家さんで、
尊敬する友人のひとりと思っている。


大国主は、言うなれば、
神々を束ねる、大会社の会長のような存在。
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大会社の会長に会いにいくのに、
その方の経歴とか何も知らずに
お会いするのは失礼にあたる。


だから、会社(出雲大社)訪問の前に
知っておいた方がいい、
とアドバイスを下さった。


実は、恥ずかしながら、
日本神話についての知識は、
旅の以前では殆どなかった。


日本史学専攻だったものの、
わたしの中で
「日本神話」と「日本の歴史」は
完全に分断されていたのだ。


そして、一冊の本
TOLAND VLOGさんの動画
旅の直前になって集中的に学んだ。


たくさんの神様が登場し、
古事記、日本書紀、その他の口伝などが
多数参照されていて、
なかなか、概要、関連性を
つかむのが難しかったものの、
何となくふんわりと(ふんわりかい)
流れをつかむことが出来た。


学んでみて、
知識浅薄ながら、いくつかわかったこと。

日本神話は、日本の古代の歴史の暗喩。
  神話は、実話を物語に編み直した、
  実話が多分に含まれるもの。

ヤマト族(アマテラス)と
  出雲族(スサノオ)の争い、
  権力闘争の歴史が描かれている。

アマテラスとスサノオの争いの時、
 「誓約(うけい)」により、
 スサノオの剣を噛み砕いたアマテラスの息吹より
 宗像三女神が、
 アマテラスの勾玉を噛み砕いたスサノオの息吹より
 五柱の男神が生まれた(
系図参照

大国主は、スサノオの娘婿。
  出雲系の流れを汲む者。(中東からの渡来人説あり)
  ヤマト系の神(ヤマト族)の要求に降伏する形で、
  出雲大社を創建、祀られることを条件に
  ヤマト族に出雲の国譲りをした。

 

その他、月読族を中心とした渡来人の物語や、
出雲旅後に深く認識した、
日本歴史と神話の流れを理解する上での
重要事項もたくさんあるのだけど、

それは、旅と旅の後の時系列、
自分の中の知識と理解の深まりに
出来るだけ合わせて書いていこうと思う。


流れを知れば知るほどに、
深く気付かされたことがあります。

それは、

『神話を知ることは、歴史を知ること。
 歴史を知ることは、わたしを知ること』

わたしは、元々心理学専攻ながら、
ひょんな流れで日本史学専攻で院まで進みましたが、
それは単に、「就職したくない」という
軟弱モラトリアムの結果のこと。


今も、日本歴史や、
自分の父方母方、両家系のルーツのことなど
色々情報が降りてきたり、
それをヒントに自分から調べたりと
様々に考察をしているのですが、

これが出来ているのも、
浅薄ながらも日本史学の知識や
考察の方法について、
知り得ていたから出来ることかもしれない。


そう思うと、20年以上前から
この謎解き、
読み解きの伏線が敷かれていたということ。


ほんと、人生の流れというのは、
うまく出来ているもんだと思う次第。


でも、魚住心さんが、
「大国主と、日本神話を学んでから行くべき」と
仰ってくださらなかったら、
この出雲記を書くことにさえ、
なっていないかもしれない。

このタイミングで出逢わせていただいたこと、
お話するご縁とアドバイスをいただいたことに、
心からの、感謝を送りたい。


さて、なかなか旅立てない出雲記。


旅立てない出雲記は、あと一回くらい?かな。


細切れでも、
出来るだけサクサク、出していきますね。


情報が色々出てきて、
蓄積情報量がどんどん増えて増えて、
この書くペースだと、一生終わらない気がするので。


**

文中で引用した神様の系図のページ
「あなにやし」

この系図を作られた方と連絡が取れる方、
もしいらしたら、ご助力いただきたいです。

HPと、X(旧Twitter)からでは、
連絡が取れなそうなのです。
(コメントに返信がついてないので、
 もう管理されてないのかも)


系図が引用出来ると、
これからの出雲記がとても助かります。

もしいらしたら、よろしくお願いします。


#出雲記

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