【今日の瞑想】to be with you

幼い頃から、
誰かの期待に応えようと生きてきた、
誰かへ。
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瞑想の中で、幼い頃のわたしに出逢った。
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瞑想のテーマは、
「わたしの時間（エネルギー）と愛」。
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久しぶりの3連休が、
訳あって1日減ったのをきっかけに、
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「わたしの余裕ある時間は、
　“誰かのための正しく、致し方ないこと”で
　いつも、埋まっていく」
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この繰り返されているパターンを、
観ることにした。
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小学校の頃のわたしが、現れた。
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毎日日替わりの習い事と塾、
とても多い小学校と塾の宿題を
ギッチギチのハードスケジュールでこなしている。
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夜中、妹が眠っている暗い子ども部屋
デスクライトだけつけて
机に向かっている後ろ姿。
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塾と学校の課題を、
2時くらいまで起きてやるとか
日常茶飯事だったし、
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朝までやっても宿題が終わらなくて、
「終わらないと行きたくない」と
学校に遅刻してまで、やり切って行った。
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土日は、いつもの近所の塾とは別に、
都内の塾に通っていた。
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完全なオフなんて、ほぼなかった。
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普通に考えて、つらかったろう。
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辛かった？どう？と声をかけても、
真っ黒なスクリーンみたいに
何も返ってこない。
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でも、ただ胸から、腹の底の方に向かって
一個一個　たくさんの手のひらくらいの石が
静かに沈んで、溜まっていく感覚。
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それと共に、涙が自然に出て来た。
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何も、言えなかったのね。

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言葉ではない、
想いのようなものが浮かんできた。
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「そうするしかなかった」
「自由なんかないと、考える暇もない」
「お母さんには、これが当たり前で
　当たり前のことをしないと、
　お母さんが怒るし、悲しむから」
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ただ、応えたかったし、応えるしかなかった。
選択の余地がなかったんだ。
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一個も役に立たなかった訳じゃないけど、
やりたくもない、
楽しくもない習い事ばかりだった。
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好きでやってたことは、多分ひとつもない。
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でも、
それをやることで、愛されたかったんだね。
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隙間なく、次々にやるべきこと　
超えるべきことがあるのが、人生だと、
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それを超えていってこそ
幸せで立派な大人になれるんだ、
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大きくなった後の、自分のためなんだと、
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そう叩き込んだのは「親の愛」だったし、
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「あなたのため」という母のために、
したくもないことに
時間とエネルギーを使ってあげることが、
わたしの愛で、母の愛を乞うことだった。
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あの頃のわたしに、
あの頃の母の事情を理解することは出来ない。
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ただ、傷付いていたし、
静かに絶望していたのかもだし、
ただ、苦しくても流されているしかなかった。
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そうだった小さなわたしの側に、
ただ寄り添って、一緒にいた。
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愛から生まれた、わたしの信念体系。
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『したくもない、誰かのためのことで
　自分をいっぱいに埋め尽くしたら、
　愛してもらえるかもしれない』
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瞑想を終えての出勤の途中、
男性が提げて歩いている
艶やかなキャメル色の皮のギターケースを見た時
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急に、ある曲が頭に流れ込んできた。
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“Hold on，little girl ”
（頑張るんだ　愛しい君）
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このフレーズで始まる懐かしいその曲は、
サビも素敵だけど、
出だしでグッと惹きつけられる。
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失恋して落ち込んでいる女の子を、
ずっと想って見続けていた男の子が
励ましながら、愛を伝える歌。
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『過去は過去に過ぎないし、
　うまくいかなかったことに、
　しがみ付き続けなくていい。
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　君は今から、幸せになれる。
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　だから、立ち上がるんだ。
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　ずっと近くで、君を見て来たんだ。
　僕なら、君を笑顔にしてあげられるよ』
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今のわたしには、
母の事情も、気持ちも、わかる。
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でも、あの日のわたしには、
母の事情、理屈なんて、わからないし、
関係ない。
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ただ、わたしはずっと、
あの頃のわたしと一緒に生きて来た。
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ちゃんと、ずっと、
見てあげてたとは言えないけれど。
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でも、わたしはわたしを、
小さなあなたの幸せを、
あきらめきれないで生きてきたよ。
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それは、自信を持って、言える。
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これからも、ただ、
わたしが側にいてあげるからね。
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