遺品整理の集客方法の一つ【広告】に関して

遺品整理の売上を爆増させるなら鬼のように広告を回すのが一番早い上に確実です。

広告ぶん回す→売上が上がる→案件が増える→社員やバイトが増える→より案件を回せる→さらに広告をぶん回す
 
好循環の王道です。
 
にもかかわらず、これほど参入しやすいと言われている遺品整理業界で業者が爆増しているのにこの方法で大成功している会社が少ないのは明白な理由があるんです。
 
それは
【理念の共有ができているか】
 
スタッフが増えるほど理念の共有は難しくなります。
スタッフ全員が「全身全霊でご依頼者様の力になりたい」と思うか、「このリーダーはすごい、この人みたいになりたい」と思うスタッフに恵まれているなら別かもしれません。
 
ただ実際はスタッフが増えれば増えるほど
遺品整理業界に興味があっただけ
とりあえず働き口を探していただけ
のようなスタッフも少なからず出てきます。
 
そうなると作業が雑になるだけでなく、
「お客様のために」の芯がぶれてしまい、雑な作業=自分本位な作業になってしまう危険性があるのです。
 
また、忙しくなればなるほど現場に追われ、早く作業しなければならなくなります。
 
ほんとうの落とし穴はコレで、早すぎる作業は遺品整理の本質とは離れてしまいます。
にも関わらず、忙しすぎる会社の特性の一つとして
【仕事が早い人】が評価されがちなんですね。
ハイスピードで現場を回せる人は忙しすぎる会社にとってはスターですから。
 
けど、やっぱり
【どのような立ち居振る舞いをしたらご遺族に心から喜んでいただけるかを考え行動し結果を出す人】が評価されるべきと思うのです。
 
早すぎる作業は遺族を傷つけます。
遺族が傷つくような作業は遺品整理を請け負う者としては最も下の下、最低ランクの仕事なんです。
 
その繰り返しが
常に新規顧客を獲得するための広告ぶん回しに奔走される結果につながるわけです。
 
広告を否定するわけではありませんが、遺品整理の集客についての質問をちょいちょい受けるので、集客方法の一つとしての「広告」に対する僕の考えを述べさせていただきました。

僕は遺品整理会社としては小さい会社を経営していますが、一貫して
【ご家族のような温かい作業をお約束します】という理念を言い続けています。
 
電話やメッセージからスタートするお客様とのコミュニケーション、お見積り、作業中、全てこの理念に基づいて行動しています。
それを真に理解してくれるスタッフ以外僕はいりません。
どれだけ作業が早かろうがお客様やご家族へ愛情がないならね。
 

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