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家庭菜園で野菜が育つ喜びは、トトロを観たときの喜びに似ている

となりのトトロは好きだろうか。
わたしはものすごく好きである。

あれを見ると、心がおひさまをたっぷり吸った布団みたいになる。
あるいは、雨をたっぷり受けた植物のように。

突然だが、わたしはつねづね「誰かがこっそり小径に木の実うずめるみたいな仕事」をして生きていきたいと思ってきた。
(となりのトトロであの歌が流れると、ぜったいに大声で歌ってしまう)

何日もしてふと芽が出て、何ヶ月もかけてひょろひょろの枝になって、何十年も何百年もかけて大木になっていく。

その最初の木の実をうずめて、それを誰にも言いふらさないような仕事。
素敵だと思いませんか?

さて、今日は庭の畑に野菜の種をうずめた話を、声高に言いふらそうと思う。


耕した畑に小松菜とほうれん草の種を蒔く

さて、3月に庭に畑をつくっ(てもらっ)た話をした。

あのあと畝をえっさこらと作り、種をまいた。
春まきほうれん草と、小松菜と、きゅうり。

一週間ほど水をやり続けていると、芽が出た。

小松菜
ほうれん草
きゅうり

メイとさつきの
「夢だけど!夢じゃなかったー!!」
状態である。

この、芽が出る瞬間が一番嬉しい。

そこからせっせと水をやり、GWも家族で風邪をひいたので家にこもってせっせと手をかけること一ヶ月と少し。

ほうれん草と小松菜がもうできた。

あれよあれよという間に大きくなって、こんなになった。

右手前が小松菜、奥がほうれん草、左手前がおかひじき。

茹でて食べる。

おかひじきは味というより食感を楽しむ感じの野菜だったけれど、美味しかった。
葉物はあまり好きではない2歳の子どもも、もりもり食べた。
新鮮であるというのは、パワーがすごい。

畑の土はどうなっているのか

野菜たちを育ててくれた畑の土には、さぞたくさんの微生物や虫がたくさん住んでいるのだろう。
そして彼らが、野菜やカタバミの根っこなどにせっせと栄養をあげてくれている。

化成肥料にしろ、有機肥料にしろ、たしかに野菜は大きくなる。
そもそも農業というのが自然な営みではないので、多少は手を加える必要があるのは当然のことに思える。

でも、自然農法や無肥料栽培というのが流行っているならば、肥料が(もちろん農薬も)なくたって、野菜は育つ。

農業を仕事にしていない分、経済効果は考えずに100%自分の思うようにできる。家庭菜園の素晴らしいところだ。

というわけで、土の中を想像するだけでは飽き足らず、表面の土をすくって顕微鏡でのぞいてみる。

40倍の対物レンズと16倍の接眼レンズ、そしてiPhoneのズーム。

今回、残念ながら微生物の姿は見えなかった。
もしかしたら、もっと倍率の高い顕微鏡や、染色や固定処理をしないと見えないのかもしれない。

あるいは、もっと根っこ付近の土を見ないといけないのかもしれない。

土の中でどんな祭りが行われているのか、ぜひ見てみたいのだけれど。

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