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雑談の雑記

こんにちは。
デジタルマーケティンググループのコンサルタント菱井(ひしい)です。

ほふほふ言いながら、おでんが食べたくなる季節になりましたね。
スーパーでも京風おでん、姫路おでん、名古屋おでん、青森おでんっと、ご当地おでんセットが売られていました。
練物で有名な紀文さんではご当地おでんのレシピを公開していて数をみてみると、北は札幌から南は沖縄までなんと23種類。
私の出身京都ではがんもどき、さといも、豆腐、住んでいる大阪では牛すじ、ごぼう巻、たこ足が主な具として書いてありましたが、他では白子やちくわぶ、スペアリブなど知らないおでんの具があって、どれも気になる。
あとは昆布だしや鶏だし、あごだしなど、だしもその土地によって違うので、具×だしを考えるとどれだけあるのか。
そんなこと考えてたらお腹がすいてきました。
ちなみに私の好きなおでんの具は、たまご、大根、厚揚げ、豆腐、ごぼう巻。牛すじやこんにゃくも好きです。
皆さんのご当地おでんはどんな具が入ってますか?外せない具はなんですか?
っと、おでんのネタ(具)から始まりましたが、今回は「雑談」をテーマにお届けします。


雑談で話していること

同僚から「お客様との雑談って、なにしゃべってるの?」っと聞かれました。
元々営業だったのでお客様と話す機会は多い中、そういえばなにを雑談してるんだっけっと。
これまで意識して「よっしゃ、雑談しよ!」と意気込んだことはなく、結果的に話していたアレは雑談だったかなーと思うぐらいです。
そうやって思い返すと、たぶん私は雑談が比較的多い人なんだと思います。
ではなにをしゃべっているのかと言うと、本当に他愛もない話題です。
昨日食べた激辛おやつで舌がしびれた話や、歩いていたらインド人に道聞かれた話、散歩中の柴犬がテンション高めに近づいてきてキュンとした話など、私自身のなんてことない日常で感じたことをしゃべっています。
なので、話すテーマもバラバラ。
そんな話をするとお客様も「私は昨日いただいた饅頭食べてー」や「そういえばインド人がやってるカレー屋さんが近くにあってー」、「うち柴犬飼っててー」など、いろんな話を返していただけます。
雑談を続ける内に自然とお客様の日常が垣間見えてくる、これが私は楽しく、話がつい長くなるときもあります。

必要?不要?

「お客様との会話で雑談は必要なのか?」という問いがあります。
私の答えは、必要。
雑談なんていらないという方もいれば、私のように雑談は必要と思う人もいる。会話は人によってさまざまなスタイルがあるので、どちらが良い悪いという話ではないのですが、なぜ雑談が必要かを考えてみました。

  1. 和やかな雰囲気になり話やすくなる。
    場があったまる、という表現が近いかもしれません。
    こんにちはーっと挨拶をかわして、いきなり本題に入って話始めるより、本題に入る前にちょっとでも相手の方が笑ってくれていた方が私は話しやすいです。相手に時間がなく、手短に済ませる必要があるなっと感じたときは別として、やっぱり一度でもおもしろいを共有できるとその後の本題も会話がはずみます。
    冷え切った雰囲気で話すよりお互いに話しやすい空気感の方が、相手の反応も掴みやすくなり、一見時間を使ってまわり道しているようにみえる雑談も、実は近道だなと私は感じます。

  2. さりげなく相手を知ることができる。
    どんなことに興味があって、なにが良いと感じるか、が分かるとなにが良いか。相手の思考傾向や判断基準が見えてくるからです。
    ひとつの情報だけ見ていると分からないことも、雑談を重ねていくと段々と分かってきます。
    企業間取引とは言っても、判断するのはそこにいる人。良いと思うこと、嫌なこと、が見えてくると、本題もより相手に受け取ってもらいやすい伝え方に変えることができます。

  3. 業務脳から切り替わり柔軟な発想が生まれる。
    お客様との商談となると、どうしても業務に関わることにフォーカスした話題になります。
    ただちょっと雑談をすると目の前の業務から脳が切り替わってるんじゃないかなと。雑談の中に潜むキーワードが、業務の話をしている最中にふっと思い出して、新しい発想が生まれることもあります。
    私も何度も経験しているのですが、雑談は頭を柔らかくする効果もあると思います。

雑談のヒント

必要そうだとは思うんだけど雑談が苦手、という方もいらっしゃるかと思います。
よく言われる困ったときには「木戸に立ちかけせし衣食住」なんてのがいいと、あちこちで紹介されています。
※「き」は気候、「ど」は道楽、「に」はニュース、「た」は旅、「ち」は知人、「か」は家庭、「け」は健康、「せ」は世間、「し」は仕事、「衣食住」は衣食住。
ただカテゴリーを知ってるだけだと、なかなか実践できないですよね。いつもは無意識で雑談してる私なので、どこまで参考になるか分かりませんが雑談のヒントになりそうなことをまとめてみました。

  1. 昨日~今日で目にしたものと、感想を伝える。
    昨日の朝起きてから今日話をする時間までに見たものって、たくさんありますよね。自分にとってはいつもと変わらない日常かもしれませんが、それを具体的な事象で話をすると、相手にとっては案外新鮮なものだったりします。
    窓を開けたらベランダの手すりにスズメがとまってたんですけど寒くなってきたからなのか羽がふわふわして、可愛さに朝から癒された。とか、
    訪問のときなら、来る前にお昼食べよーと思ってラーメン食べたいなーと思って駅前にあったラーメン屋入ったら、冷やし中華始めましたって書いてて思わず冷やし中華頼んだけど、やっぱり今はラーメン食べたい。とか。
    昨日~今日、と書いたのは、より鮮明に記憶として残ってるのは直近の出来事で、時間が過ぎれば記憶が薄れていくから。1週間前でもいいのですが、目にしたものを伝えるときに新しい記憶の方が思い出しやすいので、おすすめ。
    最初は目にしたものを言葉にする、だけでもいいのですが、できればそのときに感じたことをそえると、よりリアリティが出てきます。

  2. 最初はクローズドクエッション、あとからオープンクエッション。
    例えば、映画の話題だと「映画は好きですか?」と聞くのはYes、Noで答えられるクローズドクエッション。好きか、嫌いかを聞きたいのもありますが、最初は相手が答えやすいのが一番です。自分が話していた話題につなげて、相手に聞いてみると自然な流れができます。
    必ずしもクローズドから始めよ、ということではなく、答えやすさという観点での順序ですが、少し話が進めばオープンクエッションの方が相手が感じていることが聞けるので楽しくなってきます。
    商談の本題みたいにこれ聞き出さないといけないというものではなく、お互いに話しやすい雰囲気ができたらいいので、話題が散らかってもその会話を楽しむ気持ちが大事かな、と思います。

  3. 相手から聞いた話を一つでも覚えておく。
    相手がお話してくれたことを全て覚えていることはなかなか難しいかもしれません。でも雑談の中で知りえた情報を一つでもいいので、覚えておきます。キーワードだけでもよくて、ホラー映画が好きという情報があれば、別の機会でお話するときにその話題が共有できる話題になるからです。
    人によって話しやすい話題はそれぞれなので、相手のことをあまり知らないうちはこの共有できる話題をきっかけにすると、雑談を重ねていきやすくなります。

  4. 質問への回答+1文以上を意識する。
    相手からなにかしら質問されたときに、その回答をするだけになっていませんか。
    「お酒は飲まれますか?」と聞かれて「はい、飲みます。」と返答する。質問には回答してるじゃないか、と思うかもしれませんが、相手がせっかく投げかけてくれた質問にそのまま答えるだけだと、話がはずみにくいです。
    返答に加えてもう1文、話すことを意識してみてください。
    「はい、飲みます。最近飲んだのは花陽浴って日本酒なんですが、フルーティーで口当たりもよくて、とっても美味しいお酒でしたよ。」
    といった具合です。
    さらに「お酒は飲まれますか?」と質問できると、会話のキャッチボールができます。

  5. できるだけ口角を上げてリアクションする。
    むすっとした顔とまでは言いませんが、無表情で話を聞いてると、話している相手も「この人なに考えてるんだろう。」と不安になってしまいます。
    心の中ではおもしろいやん、と思いながら聞いてるかもしれませんが、それが相手に伝わらないと雑談は続きにくい。口角を上げてちょっとにこやかに、おもしろいと感じたときはしっかり笑ってリアクションする方が相手も話しやすくなります。

おわりに

言葉では言い表しにくいのですが、雑談は話しているときの楽しい空気感が相手との距離感をぐっと縮めてくれるように感じます。
そんな意味がないようで意味のある雑談を、この記事を読んでくださった方とできる日を楽しみに。
あ、ひとつ言い忘れてた。おでんの具、糸こんにゃくも好きです。では、また。

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